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クルセイダーズ7連覇、ブレイクダンスで幕閉じる!スーパーラグビー2023決勝を振り返る。

ちょっとバタバタしており、下書してたのをアップしていなかった。
※トップの写真は2021年(SRアオテアロア決勝 クルセイダーズ×チーフス
優勝後のロバートソンのブレイクダンス、クライストチャーチにて撮影。

スーパーラグビー・パシフィック2023年決勝

上記は決勝のプレビューのリンク。
ラグビーリパブリックに掲載していただきました。

この決勝のレビュー投稿では、ポイントを押さえつつ振り返ってみたいと思います。
後味が良くなかった、と言える決勝でしたが、
白熱して見ごたえがあった決勝でした。

チーフス 20-25 クルセイダーズ

クルセイダーズがPGで先制。

チーフスのリスタートのキックオフから
CTBのアントン・レイナートブラウンの凄まじいタックルが
今季の新人のオールブラックスになったダラス・マクロードに突き刺さる。
しかし、顔と顔の衝突でレイナートブラウンは、シンビン
(以下のTwiiterの動画)

(審議が出たが、イエローのままだったのはラッキーだったか)

数的不利になりながらも、何とかしのいで無傷の10分間

そしてチーフスがクルセイダーズのディフェンスが飛び出たところをうまく
ギャップをついて15番スティーヴンソンが抜けてトライ(以下の動画)

これで乗れるかなと一瞬思ったが・・・ 

ポイント①ルークジェイコブソンのシンビン

しかし…その後、反則を繰り返したとして、すでに警告が出ていたため
今度はNo8ルーク・ジェイコブソンがイエローカード。

個人的な意見は、ジェイコブソンのジャッカル時のボディーウエイトはOKだったと思った。しかし、この試合ある意味主役となってしまった、ニュージーランドNo1レフリーのベン・オキーフの判定はペナルティー判定。

再び数的不利な状況となったチーフスがこの間に2トライを奪われる。
このシンビンがかなり響いたと言うのは言うまでもない。

ポイント②フォワードパスが見逃され、その後にトライ

この二つ目のトライ(モウンガのトライ上記のTwitterの動画)になる少し前のプレーでフォワードパスがあった。しかしレフリーを始めアシスタントの二人も見逃していた。一旦はチーフスが大ピンチを乗り切った。
しかし、その後のプレーでトライとなった事でフォワードパスを取っていれば、チーフスのスクラムからの再開になっており、クルセイダーズにトライになっていなかったのではと言う事になる。 
これがニュージーランド国内でも一番の議論されているポイントだった。

トライ数でチーフス 1-2 クルセイダーズで10-15でクルセイダーズのリードでハーフタイム。

後半チーフスが逆転もシンビン再び

ジェイコブソンのシンビンが終わり、数的に同じとなったチーフス。
後半が始まってすぐの中央付近のスクラムから見事なサインプレーで15番スティーヴンソンがディフェンスラインの裏に出る。
内側のマッケンジーに繋いで、最後は、新人オールブラックスとなった右WTBナラワが決定力を活かしてトライ。
チーフスがあっさりと逆転に成功。(20-15)

ポイント③認められなかったチーフスのトライ

勢いに乗ったチーフス。今度は中央付近のラインアウトで魅せた。
ロングスローが、マッケンジーに渡り大きくゲインをして、再びナラワに渡ってインゴールに飛び込んでトライ!
見事なトライかと思ったが、TMO判定に入り、マッケンジーがラインアウトから10M離れてない事からオフサイドの判定となり、トライも認められず。

そこからクルセイダーズは、タッチに蹴り指しチャンスを作る。
しかし、チーフスのしぶといディフェンスを前にトライが取れず。

65分を過ぎた頃に、チーフスの司令塔マッケンジーは15番に下がった。
(イオアネがSOの位置に入った為)
マッケンジーが自陣からカウンタアタックを仕掛けた。
ある意味強引に見えるほどFWに向かって突破を試みた。
クルセイダーズの大黒柱LOホワイトロックにタックルされ、そこでWTBファインガアヌクにジャッカルをされた。

このジャッカルが何気に試合のキーポイントの一つかなと思う。
ここでマッケンジーは強引にカウンターに行くべきでなかったかと。
カウンターアタックに行くにしても、強引すぎたかなと言う意味)

挙句の果てにはジャッカルされてクルセイダーズにペナルティーを与えた。
そこからタッチに駆り出され、後にゴール前のピンチを迎えることに。

ポイント④ ケインのシンビン

マッケンジーがジャッカルされた後に、自陣にずっと釘付けになり、ゴール前のラインアウトの大ピンチ。そこで反則を繰り返えし、最終的に共同キャプテンのFLケインがシンビンとなった。
再び数的不利になったチーフスは、クルセイダーズのラインアウトからのドライビングモールであっさりとトライを奪われた。(以下のTwitterの動画)
モウンガのコンバージョンも決まり20-22でクルセイダーズ逆転に成功(72分)

ポイントを4つ挙げたが、
②と③のレフリーの判定が試合を左右したと言えるかも知れない。
◆1. クルセイダーズのフォーワードパスは、見逃され、後のプレーでトライとなった。
◆2. チーフスのは、TMO判定でしっかり検証されてトライが認められず。


この違いは

◆1. クルセイダーズのフォワードパスの後にいったんプレーが止まる(笛が一度でも吹かれたと言う意味)。その後のプレーでトライになる。
一度プレーが止まっているので、一つ(もしくは二つかな?)前のプレーにたしいてTMOが出来ないと言う事だと思うので、TMO判定が出来ない(というルールだと思う)。


◆2. チーフスの場合は、マッケンジーのオフサイドからそのままトライに繋がった。その間一度も笛が鳴らされていないので、TMOでマッケンジーのオフサイドが検証できることになり、反則が見つかりノートライ判定にできる。

このように、チーフスにはアンラッキーと言える判定だったかと。

後味が悪く終わってしまった決勝で、表彰式では、レフリーにもメダルが渡されるが、レフリーが呼ばれた時はブーイングだった。

注目のクルセイダーズのHC スコット・ロバートソンのブレイクダンス(上の動画)は、年齢が重なってきているので、ちょっとキレがなかったかな?? モウンガが最初に少しやってしまったので、HCがやりにくくなったのではないかと思ったりも。
最後の方にHCの奥さんも登場して少しだけダンスをしたのは良かった!
上の動画で要チェックですね!

以下の動画は、7年間の全てのブレイクダウンス。
若いころはキレがあったかなと思う。

結局クルセイダーズが優勝で7連覇達成!
ロバートソンの最後の指揮で選手たちも燃えていたかな。
後味は悪かったけど、クルセイダーズの凄さを改めて感じました。
来年からは、新しいHCの下でどうなるか? 色んな意味で注目したいです。

おめでとうクルセイダーズ!


CRUSADERS 25
TRIES: Taylor 2, Mo'unga, CONS: Mo'unga 2/3, PENS: Mo'unga 2/2, Fihaki 0/1
CHIEFS 20
TRIES: Stevenson, Narawa, CONS: McKenzie 2/2, PENS: McKenzie 2/4
HT: 10-15


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