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アイデアの魅力的な伝え方①|シュールレアリズムの『デペイズマン』

こんばんは。会社の新卒にnoteをつい教えてしまい軽くちょっと後悔しています。仕事がバタバタしすぎていて久しぶりの投稿になっちゃいました。実はしっかりめのオンラインワークショップを最近やりまして、それについても記事を今度書きたいとおもいます。

そのワークショップはこちら↓ そのうちレポートもあがるらしいのでお楽しみに。


今日のテーマは、最近会社の新卒ちゃんと話していて、その子が悩んでいた「ブレストのときに勇気が出ない」というテーマについてです。ブレスト、いわゆるみんなでアイデア出しをするときに、自分のアイデアを言いにくいという状況はその新卒ちゃんに限らず多くの人が遭遇しているんじゃないでしょうか。

かくいう僕もそういう時期がありました。今じゃ何も気にせずクソみたいなアイデアを平気な顔して言えるようになりましたが。(それはどうなんだ) とはいいつつ、やっぱりお客さんの前とかで急いでアイデアを言わないといけないけど、すぐにいいのが出てこないなみたいなときがあります。そういうときに使っているテクニックがあります。

そんなの本質じゃねえよという声も聞こえてきますが、まあ確かにそうだなと思いつつ、ピンチのときはそうも言ってらんねえだろと。型に無理やり当てはめようとしてアイデアが生まれることもあるので、そこは臨機応変にやったらよいんじゃないかなとも思っています。

はてさて、じゃあ本題に入りましょうか。即興で良いアイデアを考えないといけない、もっというとプロとしてそれなりに「っぽい」と思わせる、魅力的に見せたいときのtipsです。


異和感をつくる「デペイズマン」

その役立つ1つがデペイズマンという手法です。以下サイトが非常にわかりやすいです。ちなみに違和感をあえて異和感と書いたのは個人的なこだわりです。詳しくは後ほど。

「人を異なった生活環境に置くこと」、転じて「居心地の悪さ、違和感;生活環境の変化、気分転換」を意味するフランス語。美術用語としては、あるものを本来あるコンテクストから別の場所へ移し、異和を生じさせるシュルレアリスムの方法概念を指す。

ということらしいです。違う文脈のものを転用してみるメソッドと言えるのかもしれません。個人的には違和感よりも異和感のほうが、本来異なるものが和している(マッチしちえる)という感覚に近いのでこっちの言葉を使っています。

このデペイズマンというのが便利なんですよ。例えばあなたが新商品や新しいキャンペーンの企画の稟議を社内で通さないといけないときにですね、コンセプトワードやコアアイデアの説明にこれを使ってみるといいです。

例えば、惜しくもコロナによって閉園が決まってしまった「としまえん」の昔の名作コピー「プール冷えてます」なんかも大きい目で捉えてみるとデペイズマン的と言ってもいいんじゃないでしょうか。(コピー界隈のみなさま間違ってたらすみませんね)

冷えてますというのは本来、飲み物に使う言葉だけどそれをあえてプールに使ってみることで、驚きが生まれる。


具体例

なので先程の企画会議にもどってみますと、例えば夏のセールの企画コンセプトを書くときに「他社を圧倒するサマーセール」みたいなことを書くのもいいんですが、「泣きたくなるセール」みたいなことを書いてみてもいいわけです。

本来セールは泣かないし、泣くのは人間なんですが、あえて人間の用語をセールに持ち込んでみたときに、距離が生まれます。泣きたくなるセールと聞くと、本当にギリギリに挑戦していくけど、安くしてでも消費者に届けようという売り手の必死さが伝わってきませんか(即興なんで許してください)


まとめ

という感じにですね、現場で必死にもがく中で見つけてきたテクニックをこんな感じで言語化してみようかなと思っています。ではでは、近いうちに次回を更新できるようにがんばります👏

もしかしたら美術業界の皆様からすると「いやデペイズマンはそういうことじゃねえから」とツッコミが飛んできそうなので、デペイズマンのことは別途他のテクストでご覧いただけるとうれしいです。

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