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成長期の子供にプロテインは必要なのか?

こんにちは。

HEC栄養担当の吉田亮太郎です。

この記事を読んで頂いている方の中には、成長期のお子さんをお持ちの親御さんも多いかと思います。
よく聞く親御さん達のお悩みの中で、「お子さんの食事内容」についての悩みを聞くことが多いです。
特に、スポーツをしているお子さんをお持ちの親御さんたちはとても悩める点だと思います。

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最近、とあるお母さんの疑問で、
「子供にジュニアプロテインを飲ませたほうがいいの?」
という疑問の声が上がったため、今回はこの記事を書かせて頂きます。



①プロテインはあくまで食事の補助と考える

親御さんたちの疑問として、 
「子供が身体を大きくするためにはプロテインは絶対飲んだほうがいいのか?」
「子供の友達がプロテインを飲んでるらしいから、うちの子にも飲ませたほうがいいのかしら?」

こんな声が聞こえてきます。

あくまでも「プロテイン」は食事の補助であり、食事からタンパク質をはじめとする栄養素を摂取することが理想です。

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特に発達年齢の子供は、消化器官を育てるという意味でも、食事から栄養摂取することはとても重要です。

また、食事でタンパク質が足りているのに、無理にプロテインを飲む必要はありません。

これらを理解すれば、無理やりにでもプロテインを飲ませなくてはならないという発想にはならないと思います。


 

②子供に必要なタンパク質量

タンパク質の摂取基準には様々ありますが、国際的に用いられている基準を2つご紹介します。

✅アメリカスポーツ医学会による基準(2016年)
→ 体重1kgあたり 1.2g〜2.0g推奨

✅国際スポーツ栄養学会(2017年)
→ 体重1kgあたり 1.4g〜2.0g推奨

また、2017年のロバート・W・モートンらによるメタアナリシスの研究データによると、

✅一般的に最適な摂取量
→ 体重1kgあたり 1.6g
✅アスリートや筋肥大を目指す場合
→ 体重1kgあたり 2.2g

上記の摂取が必要であると報告されています。

この基準は小学生、中学生においても同じであり、成長段階の体重に応じた量を摂取することが大切なのです。

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③ジュニアプロテインと普通のプロテインは何が違うのか

さて、なんのプロテインを選ぼうかと思ったそこのあなた。

「子供だからジュニアプロテインにしたほうがいいのか?」

という疑問が上がると思います。

ジュニアプロテインとは、タンパク質とともに成長期に必要な栄養素が配合されているプロテインとなります。

ここでは、森永製菓株式会社のジュニアプロテインを参考に紹介させて頂きます。

ジュニアプロテインは、カルシウムを始めとして子供の成長に必要な栄養素が多く含まれています。

カルシウム(骨の成長筋肉の収縮に作用)
ビタミンD(カルシウム・リンの吸収促進)
ビタミンB群(ナイアシン、パントテン酸、B1、B2、B6、B12、葉酸→主に代謝サポート)
(酸素の供給)

大人用のプロテインとの違いは、成長期に必要な上記の要素が豊富に含まれていることです。

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タンパク質量は1食あたり、
ジュニア→8.4g
大人用→23.3g
と大きく異なるので、タンパク質量を確保したい場合は大人用を使用しても良いかもしれません。

他にも、
「プロテインを飲むと身長が伸びなくなる」
といった都市伝説もありますが、科学的根拠は一切無いので気にせず摂取しましょう。



⑤ジュニアプロテインをオススメするケース

最後にジュニアプロテイン又はプロテインの摂取をオススメするケースについてご紹介します。

スポーツジュニアの栄養摂取
成長期はもちろん、スポーツをしているジュニアにとって栄養素が不足することは、あってはなりません。

食事が簡単なものになってしまった
例えば、そうめんやパスタなどの麺類などは、主食のみになってしまい、タンパク質量が不足しがちです。

✅子供の食が細い
成長期は、あまりご飯を多く食べられないってことが悩みであることもあります。また、夏場やスポーツの練習後はご飯がすすまないなんてことはよくあると思います。そんな時に、プロテインであれば、おやつのようにするっと飲むことが出来るかもしれません。

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食べざかりキッズの親御さんたち、是非参考にして下さい!

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