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湿布は本当に効くの?湿布の効果と痛みを解説!

こんにちは理学療法士の成田圭佑です。
今回は皆様も一度は使ったことがあるでしょう!
湿布について解説します!

湿布って痛みをとるの?怪我を治せるの?
なんとなく使ってる湿布の本当の効果と正しい使い方を紹介します!

■痛みと炎症

本題の前に…
まずは痛みについて簡単に説明します。

①痛み
痛みとは正式には「疼痛」といいます。
広辞苑では「うずくこと」などと記されています。
言うまでもなく痛みとは、皆様が不快に感じる刺激のことですね!
痛みは「痛覚」という身体の感覚器官が感知して、脳に知らせることで感じるシステムです。
実は「くすぐったい」や「かゆい」も「痛覚」で感じています。
つまり、「くすぐったい」や「かゆい」も弱い痛みなんですね笑
このように痛みは意外と幅広いんです…

②炎症
続きまして「炎症」です。
炎症とは簡単に説明すると怪我や感染症などで、
身体に危険が迫った際に起こる反応を総称して言います。
痛みはその炎症の中の症状の1つです。炎症には、痛みの他に「腫れ」「熱感」など多岐にわたります。

結論を言うと炎症の中に疼痛がありますが、疼痛は炎症だけではありません!ということです

■湿布の効果

さて、本題の湿布の効果ですが、結論から申し上げますと、
湿布には痛みを和らげる効果こそ期待できるものの、痛みを完治させるような効果は期待できません。

湿布の効果は、先程説明した、炎症を引き起こすことに強く関係する
「プロスタグランジン」という成分を抑える働きがあります。
あくまでも、炎症を鎮める作用はあるが、痛みをすべて取るものではない!と覚えておいてください。

例えば、足を捻って腫れてしまった「炎症」には有効ですが、
慢性的な腰痛などには効果はありません!

湿布の効果

また湿布は正式には経皮吸収型鎮痛消炎剤と言います。
鎮痛剤を皮膚から浸透させて患部に薬剤を届けるのが目的です。
故に表面の炎症には効果があるが、深部になるほど難しいなどの特徴もあります。
湿布薬を使うべきか、内服薬を使うべきかの判断も重要になります。
※自分で判断せず医師に相談するのがおすすめです!

■湿布の正しい使い方

①湿布の使用制限
湿布には使用制限があります
ロコアテープなど強力な薬剤は1日2回までなどの決まりがあります。

②光に当てない
湿布に含まれるケトプロフェンという主な成分は光に反応します。「直射日光」や「光線治療器」などに当てると皮膚に「ただれ」「かゆみ」「疱疹」など様々な症状が現れますので、サポーターや服で覆うようにしてください。

③個人差
湿布薬は近年、様々な種類があります。医師から処方される湿布薬のみならず、市販の湿布もたくさん出てきましたね。
種類によっては身体に合わず、身体の不調や皮膚の炎症などが起きることもありますので、注意して使いましょう。
※何かあれば、すぐに医師に相談しましょう。

皆様、湿布薬について少しでも詳しくなって頂けたでしょうか?
以外と知らなかったこと、勘違いしていたこともあったかと思います。
正しく使用すれば有効な手段となりますが、
湿布を過信せず、有効な治療手段を適確に判断する努力をしましょう。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
HECでは引き続き、健康にまつわる身の回りのあんなことや、こんなことを毎週発信していきます!これからHECの投稿を楽しみにしていてください!

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