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マタニティブルーだけじゃなくプレマタニティブルー?

こんにちは。
今日は
「プレマタニティブルー」「マタニティブルー」
についてお話していきます。

まずは皆さんご存じ

「マタニティブルー」について


マタニティブルーとは、妊娠中から産後にかけて
精神的に不安定な状態になることをいいます。

世の中の旦那さんはよく
「妊娠した奥さんをサポートして」と
言われますが、妊娠した女性の
見た目の変化は緩やかで
ご飯を食べて寝て仕事に行ってと
あまり大きな違いがなく、周囲のそんな言葉も
大げさに感じるかもしれません。

女性である私自身も、この分野に関わる前は
「もともと神経質な人がなりやすいのかな」
程度の認識でしたが、今は強い実感を持って
否定できます。

妊娠する前、私たち女性はとても自由です。
好きな仕事をして、夜遅くまで友達と
ご飯を食べて、休日はサイクリングに出掛けて
たまにはリビングで寝ちゃって。

それが妊娠すると、一人分の命を背負う
入れ物になります。イメージするなら、
布のバッグに入れた卵のパックように
どのくらいの衝撃で割れてしまうのか
目に見えない弱くて脆いものが
常に体の中にある不安と
今までの自分の行動を1から慎重なものへと
変えなければならない戸惑いが
付きまとう感覚です。


妊娠が発覚する頃、すでに妊娠は
4週以降であることがほとんどです。
女性はその期間を思い返して
お酒を飲んでしまったこと、薬を飲んで
しまったことで、赤ちゃんが大丈夫か
悪影響はないかと不安になります。

実際は、その頃は胎盤が完成しておらず
赤ちゃんにそれらの成分が届くことは
ほとんどないため影響がないことの
ほうが多いですが
100%かどうか分からないことに対して
動揺するかもしれません、

そしてお腹が大きくなってくれば
赤ちゃんが小さくないか、大きすぎるのか、
羊水が多いのではないか、栄養が届いていないのか
超音波越しにしか分からない赤ちゃんの様子に
不安になり、またその場で解消できないことに
焦燥感を覚えます。


そのほかにも、子供に異常がないか、
問題なく心臓は動いているのか、
お腹が張るがこれは赤ちゃんの苦しいサインか
声の聞こえないわが子への心配は
底がありません。
もちろん子だけではなく、自分自身の
出産に対する恐怖や生まれてからの
子育てに関わる不安など考え始めたら
その精神的負荷は多岐にわたります。

では「プレマタニティブルー」とは
どんなものでしょうか。

「プレマタニティブルー」

これは私が今
名づけたんですが(もうあったらすみません)
妊活中の女性の精神不安定のことです。

「妊活」とは赤ちゃんを授かるために
行うすべてのことを指しており
たとえば、基礎体温や排卵検査薬で
妊娠しやすい時期を調べたり食事の工夫や
体調管理、検査を受けることなどがこれに
あたります。


これらの取り組みに対し、
円滑に妊娠という「結果」が
得られないとき、女性は不安に駆られます。

なぜできないのか、なにがだめなのか、
異常があるのか、いつまでできないのか。
周囲の妊婦さんやママさんの存在に
焦燥感を覚えたり、協力してくれない旦那さんに
怒りを覚えることもあるかもしれません。

「妊活」という行いは、毎月結果が届く
試験のようなもので、結果の分からない
試験に期待して、生理という結果が届いて
落ち込んで、理由を探して。
でも答えがないことも多いので
余計に悩み、底が見えない悩みのループ
になります。

妊娠に伴う身体的な変化を省いても
妊娠・出産が女性の精神面にとって
とてもハードルが高いことは
間違いありません。

今日の情報を通して
私自身が個人的に世の旦那さんに
気づいてほしいことは
女性がこれだけの不安を抱える原因の一つに
あなたの子だから」という
責任感と重圧があるということです。

大切な旦那さんとの子を授かり
大事に育て、宝物のようなわが子に
あなたと二人で対面できる日が
とっても楽しみだから、
自分の力が及ばない場所で
その命が失われてしまったら・・・と
余計に不安が大きいんだと思います。

そんな気持ちに気づかず
「大げさ」「大丈夫だよ」「心配しすぎ」と
声を掛けられることは
女性があなたの子を懸命に守りたいと願い
いつか一緒に喜びたいと思う気持ちを
蔑ろにされているように感じでも
不思議はありません。


私たち人間の心はとても繊細で
壊れやすいものです。

それを自分の力や生きてきた実績で
強固に固めて「強くなった」ように
見えるかもしれませんが、自分の
努力で手の及ばぬ範囲においては
とても脆く無防備なんです。

「妻は強い人だ」と思う方は特に
今までの、奥様を測ってきたものさしを
少し変えて見てあげてください。
きっと、気づくことがあるはずです。

それではまた。

理学療法士
飯田かおり

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