舞い込んだ春と舞い落ちた春 (本気の遊びについて)


飲みに行かない?じゃなくてラブホ行かない?って言え

別れた直後、
もう少し話したかったなぁ
と呟いた私が、
バイト先へ向かう前におにぎり屋さんで朝食をとり
お気に入りのカフェで作業をして
公園の花見客に混ざりながら書いたnoteの出だしは
満たされた心とは裏腹に
案外批判的な文言で。
(不貞腐れ気味で他責的なことは目を瞑ろう)


何よりいまの私の気持ちは
悲しくもなく寂しくもなく
相手を求めるでもなく
ただすっきりしているのだ
(そんなことを書きながら、この3時間後に私は嗚咽を禁じ得ず泣くことになる)
.
.
.

会いたくなかった
ふぁぼくれてた頃に戻りたい
要は1年前、もし実際に会いにいかなければ、今もなお興味を引き合いながらTwitterでふぁぼをしあう関係でいられたのではないか
と、状況を比較し俯瞰する私はいうのである
心の支えだったと言えば聞こえはいいが
こんなツイートをしても仲良くしてくれる人がいる幸せ
受容されているような感覚
そのような意味づけをし
深い意味などないとわかっていながら
精神的に依存していたのだろう
いいねが来なくなり
いいねをしなくなり
相手の関心が途絶えたのだと理解するのにそう時間はかからなかった
「君のツイートだけ見てた」
夢に出てきては楽しかった想い出として反芻し
「忘れないでね」
何でそんなこと言うの...と動揺した刹那
まるでもう会わないとでも言うようなその言葉に
そう遠くない別れを自覚した
返答が涙となって溢れた日のことを思い出しては
もう2度と会えないのだと

後から知った
何人も何人も見える女の子の影に
沢山、沢山泣いた

そんな想い人に1年ぶりに逢いました
この1年、何度も夢に出てきては苦しんだ
幸せな2週間だったから
好きと恋の違いが分からなくなっていた

会話も覚えてないし
反応も丁寧じゃなかったと思う
「笑いのツボが合うかどうか」
なんて明白で
楽しかったら自然と次の約束をするもので
私は彼が好き。
愛してる。
そう思っていた
好きでも愛しているのでもなく
自分を気に入っていて欲しくて泣いてるんだと思う
沢山妬いているのはそういうこと
"普通"という中心に近い人に気に入られるなんて難しい

「おすすめのお店あったら教えてね」
その証拠に
喜びそうなお店分からないし
知ろうとしたかな


この一晩を
少し振り返ってみようか。

個人的な話なんてしてないし、
質問はしなかった。
相手から質問もされなかった。
特に恋愛関係について
答えを聞くのは怖かったし
向き合う勇気もなく
深くまで理解しようとも出来なかった

ぽんぽん出てくる懐かしい思い出に
「忘れるわけないじゃん」
そう言われて嬉しさよりも困った
本気じゃないのに?
理解が出来ない
生きている世界が、
文化が、
明確に違う
覚えているのは特別だからではない
単に記憶力が良いというだけだと
深掘りもせず曖昧に笑った
相手も同じように表面を掬い取ったような会話をしたと思う
去年も聞いた「特別だよ」という言葉
今年も使ってた。なんだ。口癖だったんだ。
軽く落胆し、安堵する。

ね〜いいじゃん♡
えー♡

そんな軽薄で典型的なシーンを
本気で楽しみ演じる擬似恋愛は
すごく楽だと思った
楽しくもあり気楽でもある
視線を落とせば道端にごろごろと転がっていそうなお決まりのパターン
その瞬間だけは特別なもののように錯覚する
だって考えずとも身を相手に委ねられる
集中しないと夢は覚めてしまう
あまりの馬鹿らしさに、わらってしまう
「そういうのほんと嫌い」
突沸したようについ馬鹿笑いして怒らせた日もあったな

ただ、考えが変わってきた
相手と付き合いたいだとか
大事に思って欲しいだとか
もっと相手を知りたいだとか
自分だけを見ていて欲しいだとか
渇愛するから苦しくなるので
(ダルマの法則)
これは一時のメンテ
そう思う
別れてから2日が経ち追記しているが
彼は此方を愛してはいないし
メッセージも続かない
あっさりと終わったが
なんだか満たされているような心持ちなのだ

一度切れたと思った縁は
相手の中で再度繋がっていた

自分はあまりに簡単に人との縁を手放すと思う
21までの失恋といえば、LINEアカウントを削除することで彼の前から擬似的に消えるというものだった
連絡先を知っているのにも関わらず
ブロックもされずに連絡も来ない状況に
耐えられなかったから
忘れ去られ相手の中で優先順位が落ちることほど怖いものはなかった
最近は終わりと思ったら非表示削除に落ち着いた
だが、そんなこと定石にしなくていいらしい
寝かせておけばいいんだ
逢いたくなったら連絡すればいい
誘いに乗るかは相手次第
今回の学びはここにある

書きたいことや本当の思いが分からなくなってきたのでこの辺で
文字にして振り返ったことで
過去を思いたいように塗り直してしまった気もする
まだ知り合いとして付き合い続ける気なら過去を振り返るのはやめよう
明確なのは
また良い関係で会いたいということ
もう心が欲しいと望んで傷つく事はしたくないこと

なーんだ、保身に防衛規制

あの子を選んだ今は楽しそうだ
大切にしてあげるんだろう
大切にしないイメージが出来ない

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