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何者かになりたい

【まずは思い出話をば】

この記事を書いている現在、私はアラサー経理ヒラ社員(4年目)です。

大学は法学部を卒業し行政書士の資格を保有していますが、行政書士単体で食べていくのは難しく、また当時はちょうど人工知能やクラウドコンピューティングの発達が騒がれ始めた頃でしたので、流行に流されやすい軽薄な私はエンジニアになるべくIT企業に就職活動を行っていました。
様々な企業(と言っても中小企業がメインでした)に応募していくつか内定をもらいましたが、理系出身の方々とグループワークの課題をこなすうちに知識や才能で勝てないことを悟り、結局一緒に働ける自信が無くなったまま内定を辞退してしまいました。

その後は実家に戻ってニート&たまに季節労働(いわゆるリゾートバイト)という生活を3年ほどしていましたが、日商簿記2級の合格を機に地元の会社(製造業)に経理として採用され、今に至ります。


【軸がブレブレ】

さて、上記からもわかる通り、私の経歴には一貫性がありません。
プログラミングをかじっていたこともあり「ITを用いた業務効率化を得意とする経理部員」と言えばそうなのですが、実際はITも経理も、大学で学んだ法律の知識も全て経験が浅く、中途半端な知識量なのです。それだけで飯が食えるほどの専門性がありません。


【専門分野が無いことの危うさ】

私のアイデンティティを仕事とプライベートで二分した場合、殊に仕事面で自分の専門分野が無いということは、仮に今私が勤めている会社が倒産しまったら私は「会社員」という唯一のアイデンティティを失います。
しかもこの「会社員」というのは多様な存在を含む言葉で、とりあえずどこかの会社に雇われていれば会社員を名乗ることができます。ですので、自分の個性や価値の表出=アイデンティティを確立するための要素としては弱すぎます。ヒト科ヒト属カイシャインというだけでは、自分自身を他者と区別して認識することができません。
仕事においては自分の専門分野をつくり、「己が何者であるか」を明確にすることができなければ、会社を構成する一つの部品にしかなれません。生活していくための給料がもらえていればそれで良いという人もいますが、私はそれでは満足できません。
元ニートであるからこそ、どうせ働くのであれば代わりのいない人材になりたいと思いますし、他人からも評価されたいと思うのです。


【じゃあどうするか】

この悩みを解決するには、自分の専門分野を作るしかありません。
わかりやすいのが国家資格です。
例えば医師や弁護士になることができれば、国家のお墨付きをもらっているわけですから立派な専門分野と言えます。どんな場面でも自分が何者であるか、専門分野をひとことで表すことができます。「私は医者です」と言えば、何ができる人なのか大体わかるわけです。
また資格でなくとも、十分な経験・知識を備えた上で名乗るのであれば何だって良いのです。
大事なのは、他者から抜きん出て得意な分野があるか、ということです。

【まとめ+α】

上記の理由から私は税理士を目指して勉強中です。
本音は別に税理士じゃなくても良いのですが、専門分野を作りたいという上記の理由以外にも、今現在は経理として職を得ていることや、かつて大学での法律の勉強が純粋に面白かったので本格的に法律に関わる仕事がしたいと思ったことから、税理士を目指しています。

また、これはネガティブな理由になりますが、私はコミュ力が低く、特に大人数で物事を決める会議が大の苦手です。例えばある社員の意見が私の意見と異なっていた場合、基本的に私は口下手ですので、話し合いでは大体負けて私の意見は採用されません。「その場で自分の考えを即興的にまとめて披露する」ことが苦手です。
これは最近、「管理会計の手法を現場の管理職と話し合う」会議で負けたので非常に実感していることです。
一般に管理会計は正解がない(会社によって適切な手法が異なる)こともあり、私が「この場合は数量基準で配賦をするのが妥当なのでは~」などと言っても、ワンマン気質な社員にそれを否定され、「なんで?(威圧」の右ストレートを食らってしまったらなかなか反論の言葉が出なくなってしまいます。基本はホワイトでユルユルな良い?会社なんですけど、そうであるからこそ一部の傍若無人な社員が許されているのでしょうか。私がヒラ社員だから言葉に力が乗らないのかな?…と、愚痴になってしまいましたが。

というわけで、できる限り私の責任において私の判断で好きに仕事をしたいなぁと思うので、それが税理士業界では叶えられるんじゃないかと思っています。
税理士業界はそんな甘いもんじゃねえ!みたいな意見があればぜひコメント頂きたいです🙏