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サウナーとグルキャンをした話

10/9~10/10でキャンプをしたので記事をしたためてみようと思う。

あれ、「したためる」ってワードの語感、よく見るとエッチだな?とよくわからないことを一瞬思ったのは伏せておこう。

なんだかキャンプの記事ばかり投稿している気がするが実際キャンプしかしていないから仕方がない。

来るべくキャンプオフシーズン(11月~3月)が今から憂鬱だがそんなことをいってもしょうがないので早速記事をしたためよう。たくさんしたためてあげるからね…。(結果的に5000文字近くしたためてしまったので興味がある方だけ読んでください)

初グルキャン


タイトルの通り、今回はソロキャンではなく念願のグルキャンを敢行した記事になっている。

ソロもいいけど来年あたりにグルキャンもしてみてえな、とテキトーに考えていたのだがまさか年内に実行できるとは思わなかった。執拗に誘ってくれた職場のサウナ―(以下サウナ―)に感謝。

グルキャンの定義がわからないが今回の記事で指す「グルキャン」は一緒のキャンプ場に泊まってご飯とか一緒に食べるけど寝るときはお互いのテントで寝る。というゆるゆるな認識でよろしくお願いしたい。


ちなみに今回グルキャンをしたサウナ―は僕の5個上の職場の先輩で自他共に認めるサウナ狂。

サウナ生まれ水風呂育ち。冗談抜きで最低週7回はサウナに通っている。目が合った人を強制的にととのわせることが出来るとかできないとか。

キャンプ場


今回は小川原湖が一望できる小川原湖畔キャンプ場にお邪魔させていただいた。

スーパーやコンビニまで車で10分とアクセスもいいし小川原湖がめっちゃ綺麗に見える素晴らしいキャンプ場なのでとてもおすすめ。

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小川原湖。雄大という2文字に尽きる。


ただ、web予約ではなく電話予約しか対応していないストロングスタイルなので予約する際は注意が必要だ。


オートサイトは湖側と道路を一本挟んだ山側に分かれて配置されている。山側といっても湖側と道路を一本挟んだだけで、山側からでも一応湖が見えるのだが湖の見やすさは段違いである。


これは湖側を予約したい、するしかないと鼻息を荒くしながらキャンプ前日の金曜に電話をかけた。山側しか空いていなかった。そりゃそうだ。

キャンプに限らず「前日に予約をする」という行為は計画性のかけらもない愚行中の愚行。頭ではわかっちゃあいるのだがなかなか行動に移せない。完全にADHD。


ちなみにサウナ―は一週間以上前から予約をしていたので人気の湖側を確保していた。当然だ。計画性のプロなのだ。


サウナ―との計画性の差が如実に現れてしまったが前日予約にも関わらず山側でも空いていただけ幸運といえるだろう。


「キャンプのメインは湖じゃなくて山だから。ほんとは湖側がよかったけど僕は甘んじて山側に泊まらせていただきますわ。結局山しか勝たんのよ。」

と湖側を予約しているサウナ―に心の中で謎の山マウントをとりつつ迎えたキャンプ当日。

今思うと全然マウントでも何でもなくただ「アラサーが小学生レベルの負け惜しみを言っているだけ」なのだが気にせず設営から振り返りたいと思う。


設営


キャンプ前日に「華金だから」という安易な理由でピザパをしたせいで昼前まで爆睡していたのでキャンプ場についたのは15時頃。ピザとプレモルが憎い。皆さんはキャンプ前日は早めに寝てゆとりを持ったキャンプにしていただきたい。


僕が到着したころにはサウナ―は既に設営を終えていた。当然だ。計画性の鬼なのだ。

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これはサウナーのテントとタープ


ちなみにサウナ―のテントは僕のテントまで歩いて1分もかからない距離に設営されていた。テラ近所。


計画性の鬼に手伝ってもらいながらテントとシェードを秒速で設営し終える。体感2分。業者のようなスピードだった。

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それにしても恐ろしく速い設営だった。俺じゃなきゃ見逃しちゃっているに違いない。

買い物


設営を光の速さで終えたのはいいが、急いでキャンプ場に来たせいで食料を買うのを忘れていた。


一応確認してみたがやはりサウナ―は道中で食料を調達済だった。当然だ。計画性の神なのだ。

設営を終えたのが16時を過ぎていたが買い物に行かないことには始まらないので泣く泣く買い物に出発。道中で買っておくべきだった。


買い物はキャンプ場から車で15分のマエダストア三沢店へ。品ぞろえが豊富でついつい長居してしまった。結局40分くらいいた。店を出たら薄暗くなっていた。腹も減ったので一目散にキャンプ場に戻る。


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キャンプ場に戻るとサウナ―がテントの横で既に火を起こしていた。当然だ。計画性の権化なのだ。

僕も自分のテントに戻り焚火台やコンロを持ってきて火をおこそうかと思ったのだがめんどくさかったのでお言葉に甘えてサウナ―の火をお借りすることに。

サウナーのテントにイスやテーブル等の小物とさっき買った大量の食糧を持ち込んだ。よし、今夜は食って飲んで食おう。きっと長い夜になるだろう。


晩飯


晩飯は何を作るんですか、とサウナ―に聞くと「テキトーに焼いてナポリタンでも作ろうと思ってる」と答えた。



…おや??



計画性の権化ともあろう方が「テキトー」に焼いて「ナポリタン」でも作ろうと思っている?


これまでの計画性にあふれた立ち回りから一転して随分アバウトな回答じゃないか。


しかも「晩飯」はキャンプにおいて最重要フェーズといっても過言ではない。間違いなくメインイベントだ。異論は認めない。


そんなメインイベントで「テキトー」に焼いて「ナポリタン」を作る?



一体「何」をテキトーに焼くつもりなんだ?肉か?魚か?野菜か?それともそのいずれでもない「テキトー」に選んだ何かを焼くのか…?




いや、そもそも焼く対象を「テキトー」に選別するのではなく、焼き方を「テキトー」で済ませようとしているのか?


「テキトー」に焼いた結果爆誕する生焼け肉やごりっごりに焦げた堅いウインナーでも振舞おうとしているのか…?



それにここにきて「ナポリタン」ってなんだ?


まさか焼いた肉等をオカズにケチャップcling toスパゲティを食べようっていうのか?白米は、白米じゃダメなのか…??なんでナポリタンなんだ…?


回答を受けてから”なんでナポリタンなんだ…?”ってなるまで実に0.4秒。様々な懸念事項が頭の中を駆け巡るが郷に入っては郷に従うしかない。


サウナ―のテントにお邪魔してサウナ―が起こした火を囲んでいる以上はずっとサウナ―のターンなのだ。僕に否定権はない。


大一番を迎えてのサウナ―の思いもよらぬ無計画な回答に虚を突かれたが平静を装い、いそいそと晩飯の準備に取り掛かる。


ホイル焼き&倉石牛


準備も終わり、さあ焼きませう。という雰囲気の中サウナ―が「とりあえずこいつを焼こう」とおもむろにクーラーボックスを開け、中を物色し始めた。

中から何を取り出すのか、緊張の瞬間である。鬼が出るか蛇が出るか。

固唾をのんで見守る中サウナ―がクーラーボックスから取り出したのは


「倉石牛(192g/2649円)


だった。


倉石牛を見た瞬間に心の中でサウナ―に土下座をしていたのは言うまでもない。

(疑って申し訳ないっ…!まさか、まさかの倉石牛っ…!!)

数秒前の自分をぶん殴りたい。何が鬼が出るか蛇が出るか、だ。

出てきたのはグラム単価¥1380/100gの立派な高級肉。見たらわかる、美味いやつやん。


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パッケージの左上らへんにこういうシールが貼られている肉は間違いなく美味い。例外は、無い。

サウナ―が倉石牛を焼き、切り分けてくれた。

焼いてるところを見ているだけでよだれが分泌される。脳があの肉は美味い、と確信してしまっている。美味しい。見ているだけで美味しいよ。すごいよ倉石牛。


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マジで美味かった。まさに牛の柔軟体操。



倉石牛に舌鼓を打った後、サウナーは鮭と玉ねぎのホイル焼きをふるまってくれた。


ホイル焼きはホイルで包まれた具材を蒸し焼きにして調理するため、要は簡易サウナみたいなものである。

最低でも週に7回サウナに通うマジモンのサウナ―によって蒸された鮭と玉ねぎは間違いなく”ととのって”いた。サウナ―恐るべし。


鮭と玉ねぎはもはやホイルではなく、緻密に構築された”計画性”によって包まれ、蒸され、焼かれていた。ホイル焼きではなく計画性焼き。

下準備が成果の八割を占める、所謂段取り八分のコンセプトは仕事は勿論料理も例に漏れない。

鮭と玉ねぎはサウナーによって段取られ、計画性に包まれ、蒸され、ととのわされていた。
計画性焼きが美味しかったのは無論、言うまでもないだろう。


ナポリタン


倉石牛と計画性焼きによって異常なまでの多幸感に包まれていると、サウナーが満を持してナポリタンを作り始めようとしていた。

それ以外にもめちゃくちゃ食べて飲んでいたので腹は八分目、といったところだが。。ここにきてナポリタンか。なるほど。


僕が満腹感でボーっとしていると、おもむろにサウナーがスキレットで具材と麺を焼き始め、あっという間にケチャップを絡めてナポリタンを完成させてしまった。

その一連の動きに一切の無駄はなかった。流れるように、それは見事なまでに自然な調理だった。

正直全部食べたかったが残念ながら腹八分だったのでナポリタンは一口分だけ頂戴した。晩御飯はこのナポリタンで、シメよう。

シメのラーメンならぬシメのナポリタン。人生初のシメナポに期待と若干の緊張を込め、一口分のナポリタンを口に運ぶ。


… あれ。美味い。やけに美味いぞ。ナポリタンってこんなに美味かったっけ。今まで食べてきたどのナポリタンより美味しい気がする、てか1番美味しい。

サウナーが料理したからなのか、それともキャンプというsituationがそうさせるのか、因果関係は不明だがそんなのどうでも良いやってなるほど美味い。

晩飯前のナポリタンをバカにしていた自分を、撲殺したい。「ナポリタンってなんだ?」ってなんだ?

どう考えてもキャンプの晩飯の主役はナポリタンだ。その事実は火を見るよりも明らかであり、全世界のキャンパーの共通認識である。

僕の撮影センスの無さが浮き彫りになってしまった1枚。ただ、めちゃウマなナポリタンだった。

温泉、就寝

晩飯を終え、キャンプ場に併設されてある温泉に入った。

温泉にはサウナがあったので無論サウナーと入った。水風呂の温度がちょうどいいね、と体感-273℃の氷水の中で幸せそうな顔をしてサウナーがそう言ったのが印象に残っている。

温泉から帰ってきて皿洗いやらなんやらを終え、自分のテントで寝た。確か23時くらい。サウナでととのったおかげで爆睡できた。

起床、朝飯

早朝5時半。サウナーに叩き起こされ眠い目をこすりながらキャンプ場を散歩した。周りのキャンパー達はまだほとんど起きていないようだ。

小川原湖を見ながら、キレーっすね、とかテキトーなことを言いつつ朝飯の準備を始めた。 

朝飯は眠すぎて脳死しながらメスティンで米を炊き、レトルトのカレーと生卵を2つぶち込んだお得意の簡単カレーライスと茹でたウインナー。

サウナーはホットサンドメーカーでアボカドサンドなるものを作っていた。


カレーとウインナー

「アボカドの種初めて見たけどデカすぎw」
「茹でたウインナーのオチ◯ポ感エグい」

など偏差値が絶望的に低い会話をしながらあっという間に完食。やっぱりキャンプで食べる朝飯は美味い。

撤収、帰宅

朝飯を終え、重い腰を上げて撤収作業に。
結局寝る時以外ほぼサウナーのテントにいたので全然自分のテントでゆっくりする時間は無かった。

周りのキャンパー達はこいつは設営だけしてどこで何をしていたんだ?と不思議がっていたことだろう。仕方ない、グルキャンなのだ。

サウナーに手伝ってもらったので光の速さで撤収を終えた。結局何から何までお世話になってしまった。

撤収を終え、後ろ髪を引かれる思いでチェックアウト。このまま帰りたかったがフットサルの大会に出る約束をしてしまっていた。帰って寝たいのに、これからフットサルはいくらなんでも無理ってものがある。

フットサルの大会出れる?と聞かれて二つ返事で行けるっすよ、と答えた1ヶ月前の自分を毒殺したい。

*

というわけで最後の最後まで自分の計画性の無さに苦しめられることになった今回のグルキャンだが、めっちゃ楽しかったので機会があればまた行きたい。

サウナーさん、執拗に誘ってくれてありがとうございました。また行きましょう。

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