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“小さい絵の具”の旅(1)(サクラプチカラー)1997頃

1998年、私は唐突にスケッチを始めた。
就職をして1年目、職場と家の往復で仕事にどっぷり浸かっていた生活で、毎日が辛く、暗くアガらない日々だった。だから「毎日のちょっとしたこと」を記録して「楽しいことを描いてニヤニヤしよう」などと思い立ったのだ。今で言えば Instagram みたいなものだったのかなって思う。ちょっとした日常を切り取って遊ぶ、そんな感じ。

とはいえ、絵を描くのは楽ではない。
そこで買ったのは「小さい絵の具」と「小さいスケッチブック」である。

初めての携帯絵の具はこれだ。小さくて絵の具も結構入っていて、よく頑張ってくれた。
 (次の記事で書く予定だが、)のちに透明水彩を使うようになったので比較すると発色は良くなかったが、十分遊ばせてもらった。

これ。


今もまだ同じものが売っている。値段は1500円くらい。
「初めて小型携帯を買いたいけど、値段は抑えたい」という人にはこれが安い。
 (でも発色にこだわりたいなら、最初から透明水彩を買ったほうがいいと思う。)


携帯用の筆はあまりラインナップがなかったので、水筆を使っていた。


 初めての紙はミューズのミニペインターブックのシリーズとマルマンの「コットマン」のシリーズ。この「コットマン」は今は「ヴィフアール」と名前が変わった。

私は特に、ニューブレダンとナチュラルワトソン、コットマン(ヴィフアール)の荒目が好きだった。



でもだんだんクオーターパンだと量が足りないなと感じるようになったので買い換えた。

(明日に続く)





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