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医師の言葉と妊孕性温存の可能性を選択しなかった後悔

腫瘍が見つかった時、それが良性の可能性を信じて妊孕性温存の術式を選んだ。
病理結果で悪性だったけど。
もちろん主治医は標準治療で広汎子宮全摘とリンパ郭清を勧める。
でも、娘が一人っ子になるのはいやだ、兄弟を作ってあげたいと思っていた。
セカンドオピニオンにも行ったけど、答えは同じ。
セカンドオピニオンにまで行って答えが同じだったから、その時は治療の背中を押してもらったつもりで、子宮と卵巣を摘出することも、抗癌剤をすることも納得して、再手術で広汎子宮全摘を受け、もう妊娠することができない体になった。

主治医
「1人子供がいるからいいでしょとは絶対言えないけど、年齢的に考えて1人目も不妊治療だったし、子供ができる可能性が高いとも言えない。」
いやいや、1人いるからいいでしょって思ってるでしょ、これ。

セカンドオピニオンの医師
「癌の種類的にも顔つきがよくない。転移や再発で、もしもを考えると、今ある命を大切にしてほしい。こどもの成長もみたいでしょう。」
同じことを言うにしても、言葉の選び方で印象が全然違う。
セカンドオピニオンを担当してくれた医師の言葉で、全摘と決めましたが・・・

右卵巣と大網を摘出した1回目の手術の病理は癌細胞は腹水までで、病期は1C。1回目の術後にPETをお願いして、怪しい所見なし。
2回目の広汎子宮全摘の病理結果は全て陰性。癌細胞がいなかった。

陰性だったという答えを持っているから思うことなのかもしれないけど、妊孕性温存手術(右卵巣だけ摘出)+化学療法というプランはだめだったのか後悔している。
これについてはセカンドオピニオンでも聞いていない。
というか、そのときは全摘するかしないかしか頭になかった。

卵巣と子宮を残しておいたところで、抗癌剤したらカルボプラチンは妊孕性に中程度影響があると言われているし、ケモ終わって、生理が来るかわからないし、排卵促すような薬使っても生理来ないかもしれないし、生理が来たって、もともと不妊症だったから、妊娠できるかわからないし・・・時間が過ぎれば過ぎるほど妊娠する可能性は低くなるわけだし・・・

ブログやTwitter見ると、自分よりもまだまだ若くて、将来有望そうな人達が婦人科系の癌になっていて、こどもを持つことが難しい状況の人もたくさんいる。その中で幸せそうに生活している人もたくさんいる。


でも、私は1人こどもがいるからいいじゃないという考えにはなれないのです。


サポートありがとうございます。 卵巣癌の治療に励みつつ、子どもと楽しく生きるために使わせて頂きます☺︎