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わたしが欲しいのはそんなんじゃない

「すごく仕事できる人だね」
「仕事、順調だね」
取引先や社内の人からありがたいことにそんな言葉を言ってもらえるようになった。
きっと社会人としては、すごくありがたい褒め言葉。

でもわたしにとっては、赤信号点灯のお知らせの言葉だ。

社会人5年目(?)にして、経験した会社の数は3つ。
どの環境でも、仕事振りはある程度評価されていた。
業界も職種も未経験だから、初めからうまくいっていたわけじゃない。
ただ何ヶ月が仕事を続けていくうちに、気がつくとそうなっていった。

だけど、どの環境でも仕事の評価と引き換えに私生活はどんどん廃れていく。
もともとは服が好きなのに、身支度することがどんどん苦痛になっていく。
丁寧にしたいと思っている美容がどんどん疎かになる。
家に帰ったらやろうと思っていたことができず、ただただ布団でダラダラとSNSを見る時間だけが増えていく。そんなんだから、部屋もどんどん荒れていく。

仕事ができる人に仕事が集まるんだ。仕事がたくさんあることは、いいことだ。だって、仕事をしたくても振ってもらえない人もたくさんいるんだから。それだけ信用されていてるってことだよ。……なんてことを1社目の時に言われたことがある。

別にわたしは仕事をそこまで頑張りたいわけじゃない。

土台となる生活がままならないのに、仕事をこなして。
そんな自分の状態には目を背けながら、逃げるかのように休日には立てていた予定を楽しむ。
そうして月曜日がきて1週間が始まる。

仕事ができるね。
そんな評価なんていらないから。
ただただわたしらしい日々の生活を送りたい。

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