ニューヨークの空

初めまして海堂 空と申します。2022年9月からNote始めました。16年間のNY生活…

ニューヨークの空

初めまして海堂 空と申します。2022年9月からNote始めました。16年間のNY生活での出来事を綴っています。色々な方々と繋がってみたいです。よろしくお願いします。 「異常も日々続くと正常になる、訳でもなく。。。」

最近の記事

幸せの欠片。

「おばあちゃんの将来の夢って何?」と幼かった私は祖母に尋ねた。「ハッハッハッハッ。今がおばあちゃんの将来や」祖母は笑いながら答えた。何だか複雑な気持ちになった。「私の将来は何か大きな事にチャレンジする」そんな想いを胸にしまった。自分が大人になるにつれ、何て無神経な質問をしてしまったのだろう…と後悔した。 2006年ニューヨークに引っ越し、仕事は順調に行き、友達も沢山できた。初めての2年くらいは寝る間を惜しんでパーティーに出かけた。週末は友人達とホームパーティーをする。そんな

    • 背後の恐怖に気がつかないまま。

      今年の2月、ミッドタウンにある病院の待合室で診察待ちをしていた。受付の女性が患者の名前を繰り返し呼ぶ声がテレビの音でかき消されている。音量を少し下げた方が良いのではないかと思いながら苛ついている彼女の様子を眺めていた。あぁIt’s not my businessだったと視線を落とす。ニューヨークでは効率的なあれこれを考えると穏やかに過ごせなくなるのである。 ニュースキャスターは大げさな口調で、今日のニュースを読み上げ緊迫感を映し出す。一方の待合室では、それぞれが無表情にテレ

      • 背を向けて絵を描いた日、9/11。

        アメリカ同時多発テロが起きた年、2001。 当時、高校生だった私は韓国行きの修学旅行が中止になり、ふてくされていた。ひと学年上の兄から、修学旅行の話を聞いていたため、この1年間楽しみに過ごしてきたのだ。無口で本を読むかゲームをしている時以外は、勉強をしているような兄にしては珍しく、得意げな顔で海外旅行の珍エピソードを話してくれた。私の初めての海外旅行はどんな体験になるのだろう、っとワクワクしていたのだ。それが出発の2週間前、アメリカで起きたテロが原因でキャンセルとなってしまっ

        • 気に留めなければ、何気ない木曜日。

          雨が降り、蒸し暑い木曜日の昼過ぎ、私は仕事の用事でしか訪れないタイムズスクエアに来ていた。用事を済ませ、次の仕事先であるハーレムへ行く為、地下鉄へと急いだ。NYの地下鉄でも、改札口でピッとするだけで通り抜けられる様になり、すり減って反応が悪くなったメトロカードを何度も試しながら苛つく事もなくなった。ときどき改札口を飛び越えて無賃乗車をする人を見かける。っが皆、見て見ぬふりをする。良くも悪くも「Mind your own business 」っというわけだ。他人の詮索よりも、ご