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献血のススメ

 私は子どもの頃からなにか人の為に動きたいと思っていた。小学生の時は子ども会で行うゴミ拾いも好きだったし、震災の時も自由であれば現地でボランティアをしたいと思ったが産後2日目の身で動けなかった。思っているだけでは意味がない。今も継続的な寄付活動はしている。

 そんな私でも日常の中で何かできることはないか、と思っていたある日、街中で献血募集の広告を見た。学生の時に献血したことはあったがとても痛く感じて一度きりで止めてしまっていた。

 広告を見た当時の私は米在住で、夏の2ヶ月だけ一時帰国をしていた。この短い期間の間に時間を作って献血に行くようになり、本帰国してからは採血可能日に予約を取って頻繁に行くようになった。
 全血献血と成分献血があるのだが、私は成分献血をしている。必要な成分だけ抜き取って残りは身体に返されるので身体への負担が少ないそう。実際、全血より身体が楽だ。血液を戻す時間も必要なので時間はかかる。昔より体重が落ちてしまった今は成分献血しかできない。

 私は昔から痛みに敏感だ。自身の親知らずを抜いてもらった後の抜糸でも、こんなに痛がる人は見たことないというくらい悶え苦しんだ。耳垢が鼓膜に張り付き耳鼻科を受診した時もこれで症状を感じるはずがないと言われた。でも感じるのだ。

 なので献血中も痛みを感じてしまう。針を刺した時とは別の痛みが献血中ずっとあるのだ。周りの人は平然としている(ように見える。わからない)ので私の体質のせいなのだろう。未経験の方にも是非一度献血は試して頂きたいと思うのだが、看護師さんもいろいろ工夫して下さって乗り切っている。
 それでもこの献血中のほんの40分間ほどを我慢するだけで誰かが救われるかもしれないと思うと、また採血可能最短日の2週間後に来たいと思えるのだ。
 
 土日祝は予約が取りづらいほど沢山の方々が来ているし、平日も朝の開場と同時に行くと予約をしていてもかなり待たされるほどやはり沢山の方々がいる。みんな思いは同じだ。その一方で建物の外では足りない血液型の呼びかけが行われている。献血ルームも昼は空いてしまっているようだし場所数自体が少ないのかもしれない。

 色々な事情で全ての方が献血を出来るわけではない事は事前問診でもわかるのだが、もし問題がなく未経験であるのならば一度献血の扉を叩いてみてほしい。

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#未来のためにできること

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