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【物欲レビュー:PC系】ミニITXケース GOLDEN FIELD N-1

小型ゲーミングPCが作りたい!

 物欲が服着て歩いている、とまでは言わないけれど『物欲甲子園』なんてあった日には県大会決勝くらいまでなら行けるんじゃないか……くらいには思っている筆者による商品レビュー。
 第1回は小さくて性能も妥協ないゲーミングPCを作ってみよう! ということで「小型PCケース、買ってみた」。

 今回上記の商品を購入するに当たって、いくつかポイントがあって、
①(元々自作PCを作っていたので)流用できるパーツ(電源、メモリ、SSD、グラボ等)がいくつかある。

②できるだけ小さいのがいい(旅先に持って行ってゲーム実況とかしてみたい)。

③最近はAMDのRyzenとかいうヤツがコスパが良くて評判らしい。

といったところです。
 そこでまずはPCケース(とマザーボード)なんですが、小ささ重視なので規格はMini-ITXにするとして、①の条件でATX規格の電源とそこそこ良いグラボ(←グラフィックボードの略)を持っているので「ATX規格の電源が入って、そこそこ大きなグラボも入るケース」ということになります。
 PCに詳しくない人にとっては「何のこっちゃ?」ですが、車に例えると、「軽なんだけど、3ナンバーで高速道路でスポーツカーとか追い抜けるような車」ってニュアンスです。
 ……もうのっけから意味分かりませんね。でも車の世界ならいざ知らず、PCの世界にはあるんです。できるんです(わざわざやろうと思えば、ですけど)。
 で、検索して出てきたいくつかの該当商品の中、リーズナブルだったのでこの商品を選びました。
 とはいえ、聞いたことのないメーカーだし、Amazon以外で取り扱いが無さそうな怪しそうな商品だし不安が無いと言えばウソになるけれど、一応Amazonプライム扱いでAmazonから発送とのことなのでポチってみることにした(ま、5000円弱だし、ダメだこりゃってなったら返品すればいいし)。

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 届きました。正面のロゴが若干……だけど概ね想像通りの商品です。

が!

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 ……なんなんすか、これ。
 右の画像の方にちらっと写ってるけど、細いケーブルタイとかちょっとしたパーツとかが入っているビニール袋にマニュアルが入ってたのはいいんだけど見事にクシャクシャ、ギュッと握りしめられた感じ……一体何があったんだよ、っていうかビニール袋もちゃんと封されてなかったし。
(工場で出荷に際してビニール袋を封してから「やべっ、これ入れ忘れた」みたいな感じでビニール袋開けてそのままギュッとして放り込んだ感じ?)
 さすがちうごくメーカー、価格とサービスはトレードオフですね。ま、特に欠品もないしケース本体には問題ないのでここで晒すくらいにしておこう。

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 こんな感じで基盤とかケーブルとかを組み付けていって……

問題発生!

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 CPUクーラーのヒートシンクが入らない!
 「CPUクーラーのヒートシンク」というのはPCが頑張ったときに出る知恵熱を冷ます熱さまシートみたいなモノだと考えてもらうといいかも。車で言うとラジエーター(こっちの方がわかりやすいか)。金属製で一般的に大きい方がよく冷えるので、小さいマシン作るっていうのに大きいやつを買ってみた。高さはギリギリOKだけど電源ケーブルと干渉しまくりで見事に撃沈(このケースはちょっと特殊なケーブル取り回しなんです)。
 「軽なのに3ナンバー」を狙った車を作っててラジエーター取り付けたらボンネットが閉まらなくなった感じ。

このケースで虎徹 Mark IIは使えません。
大事なことなのでもう一度言います。
GOLDEN FIELD N-1で虎徹 Mark IIは使えません。

割とこれが言いたかっただけの記事だったりします。
※このケースで使えなかったというだけで、虎徹 Mark II自体は非常によいCPUクーラーなのでリンク貼っておきます。お褒めのレビューはググれば腐るほど出てきます。

 さて、CPUクーラー困ったぞと(内心は楽しんでるけど)なったけど、上記の虎徹 Mark IIの弟分的商品でちょっと小さいバージョンの『白虎』ってのがあるらしく、迷わずポチります。

……届きました。

さすが天下のAmazon、早い早い。買う前から玄関で待ってんじゃないの?ってレベル(それはウソです)。

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 こんな感じで電源ケーブルのクリアランス(左側画像の左上)もOKです。
 白虎は爪で引っかけるタイプのCPUクーラーです。箱にこのまま入ってました(もちろん緩衝材で保護はされています)。特に組み立てとかないです。ネットには「取り付け時、力が必要でちょっと怖い」とかのレビューがありましたが、自分の場合はCPUソケット側の爪とCPUクーラー側の引っかけをよく見ながらの作業になりましたが、力はそこまで必要ではなかったです。
 主にケースのレビューなのでアレですが、一応CPUはRyzen5の3600です。少しだけ安かったので並行輸入品を購入しました。

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 グラボ付けて、SSD付けて、電源周りもろもろ確認してスイッチオーン! であっさり起動しました。
 わかりにくいですがSSDは左の画像、ケースに渡し板みたいに付いているパンチングメタルのパーツの裏側にネジ止めしてあります。右の画像のケースに付属していたゴム製のインシュレーター? は使いませんでした。HDDを取り付ける際には使うと思います。
 まぁ、数年ブランクがあったものの自分もなんやかんやで自作PC歴20年なんでこのくらいは……ちなみにグラボはINNO3DのRTX2070のやつ。サイズがやや小さいのとTYPE-C出力が付いてるのがポイント。

 INNO3Dのグラボ、昔から結構好きなんですよね。日本じゃいまいち知名度無いけど、ELSAのグラボをOEMで作ってたりして自分の中では手堅いメーカーのイメージです(※個人の感想です)。

 というわけで今回、初のMini-ITXマシンを組んで途中からマシンの組み立てレビューみたいになってしまいましたが、ケースのレビューとしては小さい容量の中にATX電源とグラボを組み込むという(Mini-ITX規格としては)想定外の事をやっているのでケース内はかなり窮屈になります。なのでケーブル、CPU、メモリ、グラボ等、取り付ける順番を意識して組み立てなければならないでしょう。自作歴の浅い方は素直にMini-ITX用の小さい電源を使用した方がいいと思います。
 当然、ケース内のエアフローも悪くなるので冷却関係にも気配りしなければならなくなります。今回、CPU標準添付のCPUクーラーではなく別途専用クーラーを用意したのもその辺の事情があります。
 とはいえ、小さくて性能にも妥協せずにすむ小型PCってのはロマンがありますね。小ささを生かして旅先に持って行ってホテルの液晶TVにつなげてゲーム、なんてこともいずれやってみたいと思います。
 それではよきPCライフを!

※ケース正面のロゴですが、裏から針金で止まっている感じなので取り外すのは簡単です。別のロゴとか貼り付けてもいいかもしれませんね。

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