石井式漢字教育 (2): 6歳未満の子供がすいすい漢字を読めるようになる

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6歳の娘が小学校1年生として、土曜日の補習校に通い漢字の特訓が始まり早10ヶ月のあたりでの記事です。

石井式や白川静式やミチムラ式のかじったものをちょこちょこ教えてきましたが、まじめな本人は、実直に、学校からもらってくる反復練習のあるドリルやプリントをやりながら、毎週の漢字テストは毎回100点をとってきてます。どうやら本人は、漢字の勉強が好きだと感じているようですね。
普段は、私達はニューヨークに住んでいるので、日本の様に街を歩けば漢字を見ることはほとんどありません。そんな中、娘は、中国系のビジネスの車に「〇〇公司」と書かれた文字を発見したり、チャイナタウンの横を通り過ぎて、知っている漢字を発見して大喜びします。
そんな2歳上の姉を見ながら、5歳の息子は勝手に日本語を習得していきます。とにかく、誰もやってとも言わないのに、自主勉をする。娘が補習校の宿題のドリルをやっていれば、僕もドリルが欲しいといい、漢字テストの勉強をしていたら、自分も紙に漢字を書きまくるのです。

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そして、長らくやってなかった、石井式の漢字の読みのカードを使ったゲーム。息子は、いきなり最近、興味が再開して、2、3日 自主勉を続けていました。そして、あっという間に、沢山の漢字を読める様に。

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今回、子供が遊んだのは、公文式と石井式がコラボして作った公文式漢字カード 第1集

やはり石井式、すごい。
(石井式についての詳しい説明は以前の記事をどうぞ)
改めて、現在の「一般の」教育方針である、漢字を0〜5歳の間に勉強させず、ひらがなやカタカナだけを学ぶやり方が、必ずしも正解ではないのだと実感してます。

「3歳でも、5歳でも、漢字はすぐに読めるようになる」これが、自分の子供たちに行った実験を通しての、率直な感想です。
つまり、当たり前に、漢字がある環境を作ってあげれば、勝手に習得していくのだと思います。

ここで話が少しだけ逸れます(後で戻ってきます)。今、ニューヨークの幼稚園や小学校では、中国語、スペイン語、ヘブライ語といった英語以外の言語と合わせてlanguage immersion方式(没入型)でデュアルランゲージ(2言語)プログラムを持っている学校が増えています。公立でも私立でも、かなり人気のプログラムで、ある日は、一日中英語、次の日は、違う言語で、一日どっぷりその言語に浸かって、様々な教科を学びます。

例えば、中国語のimmersionプログラムを見てみると、生徒は中国語を話す親の子供とは限らず、むしろそうでない子供たちのほうが多いくらいです。そんな子供たちが、中国語しか話さない先生と、どっぷり中国語に浸かる日々を過ごし、肌から中国語を吸収していきます。そうなんです、中国語には、ひらがなもカタカナもないので、いきなり「漢字」に触れていくのです。
実際、ブルックリンに住む日本人の友人の5歳の子供は、英語と中国語のデュアルランゲージプログラムのある現地校に通い、土曜日は日本語補習校に通い、英語と中国語と日本語を使ってトリプルランゲージ(3言語)環境で学んでいます。

そのお子さんは、現地校の中国語の漢字に触れているお陰で、日本語プログラムでの漢字も、苦手意識は無く、むしろ簡単と感じているのです。
さて、話を息子の漢字自主勉に戻しましょう。今日は、息子がこの3日間でどれだけ読める様になったか見せてくれました。

こんな感じです。
こつは、決して「教えない」ことです。ゲーム感覚で楽しんでやることが大切。一回目は、読み方すら知らない漢字ばっかりなので、記憶ゲームをする感覚で、5枚だけ読み方を教えてあげます。

例えば、
葡萄
蜜柑
林檎

これを、今度は一枚一枚見せて、読み方を当てるゲームをします。間違ったらすぐ正解を教えて、またゲーム。これをやったら、あとは自分で勝手にどんどんカードを追加して覚えていきます。(裏面には絵が書いてあるので、わからないときだけ見るようにしています)なので、覚え方は、ただただ、子供本人が漢字を見て、大人が読み方を教えるか、本人が自分で調べます。自主的に、詰め込み教育してる感じですね(笑)

今後も、漢字がどんどん好きになってくれたら、日本語でも英語でも好きな本や漫画を読み、まったく苦手意識なく使いこなせるようになるのかもしれません。

サポートしていただけたら、嬉しいです。 少しでも海外で(そして日本国内でも)日本語教育がスムーズに行くように、リサーチ目的に使わさせていただきます。