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中年になって思う

若いころは医者などの社会的地位の高い人と一方で清掃員といった人の差は歴然に見えていたが、私自身が中年になってくるにつれ、その社会的地位みたいな差はどちからというと若い頃に比べてフラットに見えてきた。実はこの話は昔、まだ20代半ばくらいの時に当時の支援センターのベテラン相談員さんに言われたことなのである。若いころには社会的地位による差は歴然に感じるが歳をとってしまえば、それほど歴然に感じることはないということ、その相談員さんの言っていることは正しかったのか、私自身が歳をとり、あまり社会的地位の高い人とそうでない人の差は感じなくなった。だからよくある、社会的地位の高い人を羨ましく思い暴動を起こす人というのは間違っていると思うし、人間はそうあるべきではない。もちろん、社会的地位の高い人にはその人なりのビジョンのようなものがあるのかも知れないが、仮に社会的地位が低くても案外、生きていることや仕事をすることはそれなりにいろいろある。立派なことでもある。だから、自分の社会的地位がどうであれ、それはそれで、自分の与えられた役割みたいなもんなのかも知れない。その支援員さんの言っている意味とはどういうことだろうか、人生は人によっていろいろと違ってはくるが、案外、みんな同じように生きていって歳をとったりしていくものだという意味合いだったのだろうか。何がともあれ、私は私の仕事を私の役割としてすることは以前にして、変わらないことである。

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