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フレンチだからパンツ染める

日が暮れると肌寒く感じる割合が増えたこの頃。

ネットで紺色のカーディガンを買ったんです。

届いてみたら画面で見たより青味がきれいな紺で♪

「あー、これは絶対あのパンツが合うな」と。

同じく青っぽい紺パンツを出してきて一人ファッションショー。

色も形も絶妙で、大事に履いているお気に入りのやつです。

なのに、あれ?

なんだか前ほど鮮やかじゃにゃーですわ。せた?

これが今週初めくらいの話。



水曜日の夜に急遽日曜日のお誘いがありまして。

高級フレンチ店のカジュアルランチに行くことになってしまって。

高級フレンチ店のカジュアルランチ。つまり、おかたくてゆるい。

こんな時はいつも以上に服装に気を遣います。

キメすぎても崩しすぎてもイタくなっちゃうからトンマナ気をつけないと。

閃きました。

白シャツにカジュアルな蝶タイをして前述のカーディガンを着て行こう。

靴もバッグもイメージできました。

とここへきて、はて、パンツをどうすべきか。

お気に入りのあの紺パンツを履きたいけど、色味がちょっと違ってる。

改めて買ってもいいけどお店に行ってる時間がない。

試し履きして買いたいからネットは避けたいし。

そもそも絶妙なあの形は簡単には出会えなさそう。



そうだ!染めよう!

鮮やか味が落ちたなら鮮やかに染め直したら良いのです。

むしろ面倒じゃ?

いやいや、考え始めた瞬間からもう面白くなっちゃって。

さっそく超集中して衣服の染色関連を調べ始めます。

どうやら、ダイロンというイギリスの染料が有名みたい。

今回は生地などからプレミアムダイというタイプの方を。

はい、もうカートに入れます。こういうのは勢いが大事。

先人によると他にも色々と必要なものがあるみたい。

例えば色止め剤(カラーストップ)とか。

これらも合わせてカートにポイポイ入れて、ポチっと。

金曜日に届くとのことで、それまでにダイソーでもお買い物。



で、ジャーン! 金曜日にこれらが揃いました。

1日半後にもう集まっている現代の便利さしみじみ。

写真6時の位置から反時計回りに、

・ダイロン プレミアムダイ 1,000円×2袋 @Amazon
・ダイロン カラーストップ 400円×1袋 @Amazon
・レジャーシート(約2畳サイズ) 100円 @ダイソー
・耐熱軽量カップ 200円 @ダイソー
・15L バケツ 700円 @Amazon
・塩 100円 @イオン
・500mlペットボトルの空き容器
・長いゴム手袋 100円 @ダイソー
・温度計 100円 @ダイソー
・泡立て器 100円 @ダイソー

 計 3,800円也


家にある物は調理用なので、染色で必要な物は全て買うことに。

端数を多少丸めて書いていますが、税込でほぼこのくらいの額。

空のペットボトルは染料を溶かすために別途用意しました。

染料のプレミアムダイを2袋買っているのは、
1袋で染められる衣服の重量が250gまでだからです。
パンツはシャツなどに比べて重く、500gほどあります。

カラーストップは1袋で衣服1kgまでいけます。



先に結果を言います。

紺を紺に染め直したので写真だと伝わりにくく諦めますが、
とにかくめちゃくちゃきれいにムラなく染まりました。

素人が初めてでも失敗なく使えるほど実によくできた染料でした。

工程も面白くて結果も満足で、あなたもやってみてくださいな。



手順はいろいろな方が紹介ページを作られているので割愛します。
ただ、今回やってみての僕の気になり箇所だけ以下に補足します。



【 ダイロンでの衣服染め時に気にすべきことの補足 】


・染料を最初500mlの水で溶く工程がある。
 ペットボトルを使うアイデアがよく紹介されているが、
 ペットボトルで混ぜるなら500mlより大きい物を使うべし。
 よーく振らないと溶けないのに、500mlぴったりじゃ振れない。

・1袋分を溶いた500mlの液をさらに6Lのお湯に混ぜて染色液を作る。
 つまり1袋あたり6.5Lの染色液になり、今回のように2袋なら13L。
 ここに衣服を漬けると水位が15Lほどになる。
 今回僕が用意したバケツは15Lのもの。
 染めている間に衣服を動かすので、さらに余裕がないと溢れ易い。
 2〜3L分の余裕があれば混ぜたり揉んだりし易かっただろう。

・レジャーシートなど水を通さないシートは絶対用意すべし。
 そして結構大きめに広げるべし。
 どんなに注意しても絶対こぼすか垂らす。ホント、絶対。
 床を染めて誰かに怒られたくなかったらシートは絶対。

・ゴム手袋必須。しかもロングのやつが必須。
 バケツの底の方まで手を入れて混ぜたりするので。
 因みに素手で触れたらすぐ染まる。で、簡単には落ちない。

・染める工程よりもすすぎ工程の方が実は大変だった印象。
 すすぎをどこでどうやるかきちんと考えてから始めるべし。
 染めたバケツですすぐにしても、一度衣服を出し、染色液を捨てる。
 その時にどこに染色液まみれの衣服を置いておくか。
 染色液をどこにどう捨てるか。
 僕は洗面所に染色液を流して、バケツの中でパンツをすすいだが、
 陶器の白い洗面ボウルは一時少し色が着いてしまって焦った。
 すぐメラミンスポンジ(激落ちくん的な)で擦ったらキレイに落とせた。
 とにかく跳ねを最小限にする方法を開始前に予めシミュレーションすべし。

・カラーストップという色止め剤の使用は必須ではなく推奨とされている。
 しかし個人的には絶対使った方がいいと思った。
 使わないと全然すすぎが終わらない。きっと一生濁ってる。
 紅茶染めや草木染めと違い化学反応で染めているので化学で止めるのが無難。

・すすぎ前やカラーストップ前の染めたての衣類の置き場を考慮すべし。
 そこら辺に気軽に置いたら、置いた場所が染まる。(怒られるw) 
 洗面器でもタライでも良いので、何か一時退避できる衣類置き場を設けよ。
 僕はタライを使った。ちょっと置けるか置けないかで効率が段違い。

・こぼれたり跳ねたりした染色液を拭き取るための雑巾を用意すべし。
 どうしたって垂れたり跳ねたりする。絶対する。
 そんな時、すぐに拭けば、染まってしまう前に取れる。
 とれなかったらメラミンスポンジなどで擦れば大抵はどうにかなる。
 そもそも避けておけるものは予め近くに置かないことをおすすめする。

・染めて、着て、初めて洗濯する時は、染めた衣服を単体で洗うべし。
 カラーストップは完璧ではないので、色落ち・色移りには要注意。


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