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わかりにくいからいつまでも飽きない、 見るたびにいろんな表情を発見する「ソワ」

そのままの自分でいいんだよって心の支えになる存在のアクセサリー「ソワ」。大事な何かがあるとき「ソワ」を身につけることで一歩前に出る勇気をもらえる。

観られるから、自分のためにする装いってなんだかいい。外からの見た目を気にしていたことにハッとさせられました。


後半は「ソワ」らしさをつくる瀬戸さんのモノづくりのルーツをお伺いしました。

前編はこちら


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時代を経たものに新たな役割を与える

──瀬戸さんの作るモノってどことなく、和を感じたりレトロ感だったり、味わい深さを感じるのですが、何か影響を受けたものってありますか?

両親が骨董とか好きで、新しいものと古いものが混ざって置いてあるような家だったのが影響しているかも。だから古いものとか好きです。経過が過ぎたものとか、長い年月を経たものとか、自分の知らない時代を過ごしてきた何かを知ったり、想像したりするのが楽しい。人に対しても自分が知らない時間を生きていることに興味があって惹かれます。


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この台(写真↑)蚤の市で見つけたもので、襖の引手の金具なんですけど、見た瞬間台になるって思って購入しました!

今の時代では使えないモノに新しい活用方法を自分で見出すのが楽しいし、私が発見した新たな一面を一緒に楽しんで欲しいっていうのもあるのかも。やっぱりどこかで自分を出したいのがあるんでしょうね。

自分の感覚を大事に出来ているから、良いと思ったものを共有したいし見て欲しい。だから誰かに何か言われても、こう思ったらこう!みたいに頑固になる時もあります。それでも、時々は誰かみたいになりたいな〜とか思うこともありますよ。その時は一応真似してみますけど、やっぱりうまくいかない。あの人にはなれないな〜みたいなことを都度思って、行ったり来たりしてる。「我が道を生き切る人」っていうのはめちゃくちゃ羨ましいなあって思います。笑

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手触り感ある表現を求めて、作家へ

働いていた時もつくることはやっていたし、忙しくてつくる時間がとれないとストレス溜まっていたから、ストレス溜まることはもうやめようって思ったのが、仕事を辞めたきっかけかな。

デザイン事務所で広報のお仕事をしていたけれど、自分で何かを表現したかったのかも。広報だから文章を書いて、良い文章が書けたっていう快感もあったけど、質感的に触ったりいろんなテクスチャーが組み合わさっているような、体で感じるモノづくりを求めていたのかもしれない。それに広報の仕事は、当たり前だけどみんなにわかりやすく刺さる表現しなきゃっていうのもあって、少し自分に無理していた感じもあるかな。私、天邪鬼じゃないですか、分かりにくいほうが好きなんだと思う。全てを分かってもらう必要がないと根本思っているから。笑


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私がつくるモノは手を動かしながら感覚を重視してつくっていくので、設計図みたいなのは無いんです。スケッチとかもしないから本当に1つひとつ1点もの。組み合わせとか、その時生み出してるカタチと自分の気持ちが乗っかって1つの作品になる感じ。

色々素材を組み合わせて、こっちの方がいいかも? もっとこうしたいって思ってつくり進められてる。また、それが出来上がるとあら可愛いじゃんって思うのも楽しい!

作品としては、いろんな素材が組み合わさるのが楽しいパターンと、色を表現したものがあります。色も日本的なものが好きで染色も日本の色目で作っています。和名もまた可愛い。青色もスカイブルーって言われるより空色って言ってほしいし、昔からその名前で呼ばれているというのも結構惹かれるポイントですね。


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──今後何か作りたいモノとかある?

今やりたいのは、やっぱり絵を描くことに戻りたいなと思っています。最近大きな布を染めることもやっていて、染めた布に絵を描くってことをちょこっとやり始めています。
手のひらサイズのものしか基本的に作れない性格だと思っていたんですけど、でっかいものにもチャレンジしても面白いかなと。笑


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想いのままに手が動いて何かをつくり出すことって小さい頃は誰もがやっていたけど、その感覚はいつの間にか世間を気にしてどこかにしまい込んでいることに気がつきました。

「そのままでいいんだよ」っていう瀬戸さんの思いは、つくり出すものに表れているし、彼女自身も体現していてなんだか元気をもらえた気がします。
ありのままを尊重し合える関係性も大事だし、その前にやっぱり自分を認めてあげることが必要なんだなと改めて思いました。
そんな時に「ソワ」に支えて欲しいですね。
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〈プロフィール〉
瀬戸 望| Nozomi Seto
京都市立芸術大学 染織専攻卒業。服飾雑貨メーカーで商品企画や媒体編集として働く傍らスタートしたアクセサリーブランド「Flying Gallop」を、2020年装心具ブランド「ソワ」にグローアップし、本格的に作家活動を開始。形のない気持ちをとらえることを重要視し、手染めの作品を中心に言葉とともに発表するなど独自の世界観を築いている。手仕事と古物を愛し、国内外問わず収集した品々と作品を組み合わせるスタイリングを行う。

https://s-o-w-e-r.com/
@sower_setonozomi

note:https://note.com/setonozomi
オンラインショップ:https://s-o-w-e-r.stores.jp/


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