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テガミニフウヲシテクダサイ

手紙に封をしてください。

そういわれたら皆さんはどのような行動を起こすだろうか。

我が家の「子NYAO」が小学一年の時である。

海外へ転校したクラスメイトへみんなで手紙を書いたことがあったそうだ。一人の生徒がみんなの分のカードをまとめて封筒に入れたときのこと。担任の教員が、その封書を持つ一人の男子生徒Sくんに言った。

その手紙に封をしてください。

するとその男子生徒Sくんは、手紙に向かって

ふうっ

と息を吐きかけた!

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その姿にクラス中は…

大爆笑


えへへ

と照れ笑いする Sくん

きっとその場にいたら、私も

「かわいい!!」

と笑っていたのでは、と思う。

しかし


そこには笑っていない生徒もいた


その一人がうちの「子NYAO」

彼女曰く
だって「ふう」しろって言われて、私もそう思ったよ。ふうって息を吹きかけるって。
封筒に封をするって言葉、知らなかったもん。
笑われて、かわいそうって思ったし、自分がその子みたいにみんなの笑いものにされている気持ちがしたよ、と。

笑われる

そうか、そうだよね。
小学校一年生。

その言葉を知らない子がいても当然。

おそらく、知らないのはうちの子だけではなく、他にもいたのではないかとNyaoは思う。でも、みんな笑ったから、自分も笑っとこう。
そんな子もいたのではないか。

自分が笑いものにならないように、

笑っておこう。

そんなこともあったかもしれない。

でも封をするという言葉自体をしっかりと覚えた瞬間だったことも事実かもしれない。

そんなエピソードを聞いてふと思いだした、私自身の小学校の思い出。

小学校一年生の初めての学芸会。
たしか浦島太郎だったかな。

詳しいことは忘れてしまったが、配役をみんなで決めていた。

主役は取り合いだった。

そのほか大勢の役、台詞が少ない役の人気はなかった。
私は特に主役なんて興味なかったし、目立つのもいやだったので、誰もやり手がなかった役を引き受けた。

それは

ドジョウの役 笑笑

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台詞は一言

「わたしたちの背中に乗ってください!」

それだけ笑

でも私はそれが「恥ずかしい」とか
「つまらない」とか

なんとも思っていなかった。

しかし

配役を決めたあと、

その場にいなかった担任が戻ってきて、みんなに配役を確認していった。

先生に「Nyaoさんは?何役?」と聞かれたので、私は力強く堂々と答えた。

「ドジョウです!」

するとクラス全員から、どっと笑い声がおこった。

よくわからなかった。

なんでみんなが笑ったのか。
いや、なぜ自分が笑われたのか。

ドジョウ

なんでおかしいの?

担任もぷって笑っていた。


いや、今になればなんとなくわかる。
ドジョウ役

大人からしたら、かわいいなって思って笑うかも。

ドジョウの他はもっとかわいい魚とかあったし。

考えてみれば、女の子はもっとみんなかわいい魚や村の女の子役とかをやってたかも。

でも、本人は大真面目だし、本人の心には、みんなから「笑いものにされた」という記憶が延々と残ってしまうのだ。

心の傷とは思っていなかったけど、そのKくんのエピソードを聞いた時に、その時のクラスのみんなから「笑われた」記憶がよみがえってきたのだ。

他からみれば、かわいい!と思える状況であっても、一方で笑われた本人はそれを恥ずかしい体験になってしまうという事実。

Sくんのエピソードを聞いて改めてそんな事実をかみしめる。


そう、そんなことを、自分でも体験していたのに、

先日もやってしまった。

英語のクラスにて。

中学生の生徒が単語テストで書いてきた。

医者

boctor


おおおい!dとb間違えとるわ!!笑


つい、かわいい間違いだと思い、こんな絵を描き、こんな医者いやでしょーー!とみんなで笑ってしまった。

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Yくんも、周りの生徒も次からこの単語を間違えなくなった代わりに
ただでさえ声の小さいYくんのリピートの声は小さくなってしまった。。。

やっちっまったNyao先生


笑われたという記憶を植え付けてしまったかもしれなかった。

私自身は間違えて恥をかきつつ英語を覚えたけれど、一方で傷ついてしまう繊細な子もいるということを忘れてはいけないと自分に言い聞かせた。

またある日

知的障害の子への対応で

彼らの仕事の一つに郵便の仕事があり、「後納郵便」の印をつけるいうものがある。
郵便計器という専用の機械に郵便物を通して値段の印影(いんえい)をつけるのだが、その作業が終わると私に確認してもらうため、見せにきてくれる。

「Nyaoさん、印影(いんえい)が終わりました!」と。


そしてその日もFくんが印影がついた郵便物を見せて

大きな声ではっきり報告してくれた。

「Nyaoさん!ただいま インペイがおわりました!」

隠蔽したのか!笑 


いつからうちの会社は悪の秘密結社に!?笑

ちょっと我慢したが、つい、ぷっと笑ってしまった。

隠蔽したの!?と。

するとFくん

真っ赤になって照れ笑いし

すみません。間違えました。

・・・・・隠蔽ってなんですか?

と。

そこでそのやりとりを聞いていた他の指導員たちも思わず笑う。

微笑ましい光景のはずが

やってしまった。

次にその仕事の報告をする時、Fくんにはある症状が出てしまうようになってしまった。

場面緘黙症


ある場面に出会うと言葉が出なくなってしまう症状の一つ。

私のせいである。

私のせいで

「印影」の言葉が出なくなってしまった。
人を傷つけてしまった。

彼の中も「笑われた」という気持ちが残ってしまったに違いない。

その後、笑ってしまったことを謝罪し、彼が自分の仕事をしっかりと行っていることを評価した。

今はもうFくんはしっかりと「印影」と言えるようになったけれど
そんな人の心に傷を残してしまった自分は指導者として失格である。

今後はその失敗を胸に、私はしっかりと現実と向き合わなければいけないという気持ちを胸に毎日仕事に向かっている。

ここで今日のまとめ


人は失敗から学ぶことができる。

でも、安易に人の失敗や人と違うことを笑ってはいけない。

ということで今日は「人前で恥をかく」という経験の話から始まったのでその単語

Humiliate

He humiliated A
彼はAを馬鹿にした

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となります。

言葉を覚えるときはその意味の情景を頭に思い浮かべながら覚え、またその場面で使用することが大切・・・・

humiliateな体験を思い浮かべるのはとてもきついですね!

さあ、また来週からもがんばるぞ!
そしてまた遊びに来てくださいねー!
Nyao先生でした!

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