見出し画像

【W杯最終予選】日本の攻撃パターンを分析・解説【日本対中国】

もし読んでみて面白いと思っていただけたら、スキやフォローをよろしくお願いいたします✨

今回の記事では、W杯最終予選 日本対中国戦で日本がどのような形で攻撃していたか、レビューしていきたいと思います。

ちなみに日本のスタメンとハイライト、システムは以下の通りになります。

日本は試合開始から、積極的にボールを握って試合を支配しに掛かりました。

対する中国は4-2-3-1のシステムを使い、地力の違いから押し込まれる形になりました。
中国は試合後に監督が『日本の弱点はサイドと見ていたが、その分析と対策を生かすところまでいかなかった』という旨の発言もしており、日本は力関係から言えば極めて順当な試合運びと結果を掴む事となりました。


・ビルドアップ時

日本はビルドアップ時、両CBと右SBの酒井宏樹を含めた疑似3バックを形成してまずは第一プレッシャーラインを越えるようパスを回していきます。

アンカーの遠藤航にボールが渡るのをトリガーとして、①最前線から中盤に下りてきた大迫勇也②左ハーフレーンの田中碧③自由に動く南野拓実にボールを預けます。

幅を取るのは、ビルドアップ時は左サイドはSBの長友佑都が取ります。
右サイドはウイングの伊東純也が取り、中国の最終ラインを広げに掛かります。
サイドを使うトリガーは、疑似3バックの左右ストッパーが前を向いてボールを持った時にサイドへのパスコースが空いていた場合に入ります。

ちなみに中国は試合開始からサイドハーフも内側に絞り、サイドにボールが出たらボールを取りに出ていく…予定だったのでしょうが、中盤に下りてくる大迫勇也や自由に動く南野拓実を誰が捕まえるのか、終始慌てていた印象があります。
そのせいか大外のレーンの長友佑都、伊東純也辺りには簡単にボールをつける事が出来ていましたし、ボールが入ってからもどう捕まえて、どう取りきって攻撃に繋げていくのか、というのがあやふやな印象があり、本当に分析と対策をしていたのか疑問です。


・ポジショナルな攻撃時

ボールが第一プレッシャーラインを越えていくと、日本は3-3-4の形からまた更に変形して5レーンを全て埋める形になります。

SB以外はすべての選手が中央レーンとハーフレーンに集結する形になり、まるでドイツのナーゲルスマン率いるバイエルンのような形に変形します。

2CBとアンカーはカウンターに備え、予防的マーキングと後ろでの数的不利がないようにポジショニングします。
右サイドは伊東純也と酒井宏樹、守田英正が常に三角形を作ってサイドとポケットへの侵入を目指して攻略を図ります。
左サイドについては南野が自由に動く為、サイド攻略は田中碧と長友佑都に任される形になります。
南野がポケットへの侵入にこだわらないポジショニングをするため、サイドはもっぱら長友佑都の単独突破→クロス、がパターンとなります。

これはあくまで個人的な見解ですが、南野拓実についてはポケット侵入へのタスクを持たせて右サイドと同様の形を作らないと、左サイドの突破はSBに全て任される形になってしまいますし、以前に比べて突破力が衰えている以上は新しいパターンを作り、左サイドを突破していく事で左サイドは息を吹き返すと私は考えています。
三笘薫が左サイドに入った試合ではどんどん突破をしていくので問題点は覆い隠されるように見えますが、日本がW杯本戦に行けば殆どの国はまだまだ格上になります。
ポケットへの侵入を目指すことでサイドを攻略するパターンは『絶対に』持つべきですし、三笘薫の突破力が必ず通用するかは未知数である以上、個人の突破力に依存しないパターンは持っておくべきであると考えます。


ここまで、簡単にではありますが日本の中国戦に於ける攻撃パターンを紹介しました。

次はサウジ戦、必勝を期して応援しつつ分析もしていきたいと思います!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?