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【J2リーグ】攻撃の光とハイプレスの功罪【第8節 ロアッソ熊本対ツエーゲン金沢】

こんにちは、今回も遅れましたがロアッソ熊本の試合レビューを書いていきたいと思います。

この試合ではロアッソ熊本のいいところ、悪いところがはっきり出た、強みと課題が見えた、という意味では良い試合だったと思います。

今回のスタメンとシステム、得点者は以下の通り。

得点者
42分 石川 大地(熊本)
44分 加藤 潤也(金沢)
59分 江﨑 巧朗(熊本)
62分 オウンゴール(熊本)

固まり始めた新たな攻撃パターン

熊本はサイドでのパスワーク、ハイプレス・縦のスライドによる守備→ボールを引っかけてショートカウンターは去年からの攻撃パターンでしたが、今年はウイングが高い場所で勝負できずサイドで詰まっては後ろでやり直し、というのが増えていました。
ハイプレスも縦のスライドも出来てはいるものの、そこで奪ったボールを効率的に前線に届けることが出来ていませんでした(奪ってもサイドで詰まる→敵が戻る→最終ラインまで戻してやり直し→奪われる→初めに戻る)。

それが今回はウイングが降りてのレイオフを効果的に使えており、なおかつチェーン(左右CB、サイドハーフ、アンカー、ウイングを結ぶ四角形)を使って前進することが出来ていました。

ボールサイドへの圧縮とチェーンによる前進

左右CBから降りてきたウイングにパス→アンカーやサイドハーフ、マークが緩い方へレイオフ→ウイングの抜け出しに合わせてロングボール、というのが何度も見られました。

特に熊本の右サイド(金沢の左サイド)で多く見られ、これには高めのポジションを取ろうとするSBレオバイーアを低めのポジションに押さえ込む狙いがあったのだと思われます。
何より、右サイドで作り左サイドで刺す、という狙いが結果としてレオバイーアのオーバーラップを押さえ込んだ、という表現が正しいと思われます。

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