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ものを作ることへの向き合い方

こんにちは、Nyanyanです。今回は私が「ものづくり」にどう向き合っているかについてお話します。ものづくりやその他の頑張りたいことが長続きしない方の参考になればと思って書きます。

この記事の内容は主に一人でものづくりを継続したい方をターゲットに書いています。

前提

私はものづくり依存症です。なにか「もの」を作っていないと精神状態が悪くなります。これは嘘のようですが本当です。

ものづくりを始めるとき

さて、今は朝だとしましょう。そして「今日はものづくりをするぞ!」と思ったとしましょう。でもものづくり、特にハードウェアの製作は開始までのハードルが高いですよね。私の場合はどうしているのかご説明しましょう。

片付けない

たったこれだけです。ん、片付けたほうが仕事が捗るのでは?と思う方が多いと思いますが、私は片付けません。そしてこのことを正当化するように片付けないほうが良いとまで言っています。これにはいくつか理由があるのでお話ししましょう。これは主にハードウェア製作における話として書きますが、パソコン等のみを使ったものづくりの場合は「片付けない」->「例えば使うソフトウェアを開きっぱなしにする」と解釈してください。

1. 作業が即座に開始できる環境が整っている
2. 「どこに何がある」の記憶のアップデートが不要
3. 前回のものづくりのテンションに即座に戻れる

1つ目についてお話しします。
作業していたものを片付けてしまうと、次に作業を開始するときにまず、「片付けたものを引っ張り出してくる」作業が必要です。私の場合はたいてい、ここで疲れてしまいます。また、ものを出してこなければいけないという状態自体がものづくりへのモチベーションを低下させてしまいます。

2つ目です。
これは逆に片付けることの利点だと思われがちですが、私の場合は片付けないことこそがものをなくさないことへの近道であると思います。
片付けると、どこに何があるかの情報は確実に定まります。それをちゃんと記憶できていれば次に作業を始める時に必要なものはすぐに取り出せます。しかし、もし片付ける場所が毎回変わったら、もしくは同じ場所に片付けるにしても、あなたに怠惰の心が少しでもあったなら、どうなるでしょう。前者では過去の記憶がごちゃまぜになってしまうことが往々にしてあります。後者だと、「片付けたはずだからこれはここにあるはずだ」と思ったもののそこにはそれはないということが起こりがちです。
私の場合はこの両方ですので、片付けることでものをなくすという事態が起こります。
では片付けないとどうなるでしょうか。十分時間が経過すると、よく使うものは作業場の手元近くに、そうでないものは机の端に置かれるようになります。これはなんとも便利ではないでしょうか。この「自然の整頓」によって、探したいものの使う頻度からある程度それがある場所を推測できるのです。まあ私の場合は、ですけど。

3つ目です。
これは1つ目と似た話です。1つ目で、片付けた状態から作業する状態まで、作業に必要なものを移動することがモチベーションの低下につながるとお話しました。これを言い換えると、片付けをしなければものづくりへのモチベーションは低下しないことになります。さらに、片付けをしないことで、前回作業を終了した時点での自分の記憶、その時のテンションまでもが蘇ります。これも私の場合ですが…

以上の理由で私は作業場を片付けないことをおすすめするのですが、これはもしかしたら私だからこそあてはまる手法なのかもしれないな、とも思ってきてしまいました。

また、片付けないことを実践するためには作業以外をしない場所、つまり決まった作業場が必要です。その環境を整備できないうちはある程度の片付けは必要な気がします。

ものづくりでノッているとき

言うことはありません。そのままの集中力で寝食を忘れて創作活動をしてください。ただ、あまりにもものを食べなかったり寝なかったりすると倒れますのでその辺は信頼できる人やものに止めてもらうようにしましょう。

ものづくりで行き詰まったとき

これには2つの場合があり、それを見極めるのは困難です。一応ご説明しましょう。

1. 頑張ったらなんとかなる場合
2. 一回時間を置くとあっさり解決する場合

前者の場合に時間を置くと、逆にこれまでやっていたこと(コードを書いているのであれば考えていた処理方法など、ロボットの設計をしているのであればどこまで設計したか、という情報)を忘れてしまい、結果として作業にかかる時間の増加とモチベーションの低下を招きます。

一方、後者の場合に頑張ってしまうと、だんだんイライラしてきます。これは非常にまずいです。

そして一番の問題は、この2つの見分けがつきにくいことです。そこで、とりあえず私が心がけている(心がけようとしている)ことをお話しましょう。

私は行き詰まったとき、自分のテンションに忠実になります。「私なら解決できる、まだいける」と思ったときには続行し、「ったく、なんでうまくいかねえんだよ」という思いが芽生えた段階で作業を中止します。

しかしここで、「ハマる」という現象を考慮しなくてはいけません。直前までノッていたときは、「まだできる」という考えがどうしても残ります。現実としては全くノッていないのに、感情としてはまだできる、ノッている、と考えてしまう現象を「ハマる」と私は表現します。

ハマっている場合は自分を客観的に判断できません。すべてのことが「頑張ったらなんとかなる場合」に思えてきます。こうなってしまってはどうしようもありません。私にもどうすれば良いのかわかりません。参考までに私がどうしているかと言いますと、怒って寝るか疲れて寝るかまで作業を継続してしまいます。これは非常に良くありませんね…

ものづくりを継続するには

一つなにか達成したいプロジェクト、それも一日では到底終わらないもの、そして自分の他の趣味とつながるなど、モチベーションが保ちやすいものを考えましょう。私の場合はそれがスピードキューブ専用タイマーであったり、クロックというパズルであったりしたわけです。

どうしてもプロジェクトが思いつかない場合は彫刻や消しゴムはんこなど、題材を自由に決められる創作をしましょう。また、プログラミングであれば競技プログラミングなど問題の決まっている課題をしましょう。

最後に

ものづくりは多分、人間の根底にある創作欲を唯一解消できるものです。自分の中にある創作欲に気づいたときにはすぐにものづくりをできるような環境を整えておくと、創作欲の解消にもなるし、それによって自分のスキルが上がります。この記事がものづくりをしたい誰かの役にたてば幸いです。


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