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お知らせとこれから

こんにちは、にゃにゃんこと山名琢翔です。

重大発表です。

DMM.make AKIBA スタートラインの私のプロジェクトに関する支援を終了していただくことになりました。

スタートラインに関する話と、これから私がどのように活動していくかをしっかりとお伝えします。

DMM.make AKIBA スタートラインについて

私はNyanTimerというプロジェクトでスタートラインに採択していただきました。

開発初期に制作したPVですが、この動画のように、ルービックキューブなどのパズルを解く時間を計測する専用タイマーとして開発していました。

しかし、商品開発を初めて行う私はただでさえ開発が遅くなる上に、茨城県つくば市に住んでいることもあり昨今の情勢でなかなか気軽に秋葉原に行ける状態ではなく、そうこうしているうちに中国のパズルメーカーが独自の高性能タイマーを開発しました。さらに、今年に入ってからはルービックキューブの大会で使われるタイマーを段階的に大きく変更していくことが発表されました。さらに、2021年8月31日でDMM.make AKIBAの10階Studio(機材がたくさん置いてあるところ)が営業を終了します。私はStudioで主な加工を行っていたので、これも痛手でした。

結局は開発が遅かった私に主な責任があるのですが、様々な要因によってNyanTimerの商品化を諦めることとなりました。それに伴い、このプロジェクトで採択していただいたDMM.make AKIBA スタートラインの支援も終了していただくことになりました。これまでたくさんの方々に支援していただいたにも関わらずこのような結果となってしまい、申し訳ありません。

しかし、悪いことばかりではありません。ここからはNyanTimer開発、DMM.make AKIBAを通して私が得たことをお話ししましょう。

NyanTimerを買ってくれる人がいた!

開発中のNyanTimerを買いたいと申し出てくれた人が二人いらっしゃいました。

一人はルービックキューブを揃えるタイムを競う競技「スピードキューブ」を嗜む方です。この方は自身もクリエータであることもあってか、「クリエータ」を支援したいという気持ちが強い方のようで、NyanTimer開発以前から様々に私の活動を応援してくださった方です。まだ3Dプリンタによる加工を行う前の本当にプロトタイプの時代に、買いたいと申し出てくださいました。今思えばこの頃のNyanTimerは様々な不具合を抱えていたのでこのようなものを売ってしまったことを申し訳なく思いますが、それでもこの経験は私のモチベーションに大きく繋がりました。

もう一人はMaker Faire Tokyo 2020で知り合った小学生で、私のブースが気に入ってくれたのか期間中度々私のところに遊びに来てくれました。Maker Faire Tokyo 2020が終わってしばらく経った頃にその小学生のお母様から私にメールが来ました。クリスマスプレゼントにその小学生がNyanTimerを欲しがっているというのです。とても嬉しくて、3Dプリンタを使った試作段階ではありますが気合を入れて作りました。この小学生のご家族とはあれから半年以上経った今でも交流があります。

そして、もう一人、NyanTimerを買ってくださったわけではないですが、デザインの原案を提供してくださった方も紹介します。開発初期に、デザインセンスの私が適当にデザインしたタイマーをツイートしたところ、とても良いデザインを提案してくださいました。許可をいただいてこれを採用して、今までずっと使ってきました。デザインの使用料の交渉をしようと思ったところ、「タイマー1000個売ったらご飯奢ってくれ」と言ってくださって、とても嬉しかったです。しかし結局商品化さえも断念することになってしまいました。まだ会ったことはないのですが、お会いしたら(1000個売ることはできませんでしたが)ぜひご飯を奢らせてください。

DMM.make AKIBAを通して様々なことを知った!

私の家には一応CNCフライスやFDM、SLAそれぞれの3Dプリンタがありますが、DMM.make AKIBAにある機材はこれらとは比較にならないほど性能の良いものです。テックスタッフと呼ばれる技術者の皆様と相談したり機械の使い方を教えていただく中で、工作機械の使い方はもちろん、新たな加工法を知ったりしました。

私は普通の高校を出て普通の大学に入った大学生です。いくら中高生時代に自分でロボットなどを作っていたからと言って大きな機械を使ったことはありませんでした。もちろん未知の加工法も多いです。DMM.make AKIBAでの活動は私の知見を大きく広げてくれました。

また、DMM.make AKIBAでは新たな人脈もできました。これからの活動でもここで得た知識や経験、そして人脈が役に立つと信じています。

クマ財団に採択されました!

これからの活動について話します。

またしても重大発表なのですが、

クマ財団クリエイター奨学金の5期生に採択していただきました!

私の紹介ページは以下です。

https://kuma-foundation.org/student/takuto-yamana/

クマ財団クリエイター奨学金では1年間、毎月10万円の支給という支援が受けられます。さらに、財団生には私のような技術系の人はもちろん、芸術系の方もたくさんいらっしゃって、様々な人たちとの交流も大きな魅力です。

自分のスキルを生かしたクリエータになりたい

私は技術を使って自由気ままに好きなものを作るのが好きです。

仕事として自分のスキルを使って何らかの商品開発をすることはあると思いますし、それも楽しみではあるのですが、私が本当にやりたいのは多分、それではない気がするのです。

私は私が思うように、私以外の思いに左右されずに、ものを作り続けていきたいのです。

もちろん仕事をしないと好きにものを作るためのお金がなくなるのでとても難しい問題ではあるのですが、可能な限り私はこのスタンスを貫いていきたいと思っています。

私が最終的に成し遂げたいことは、ずっと変わらず「技術の民主化」ですが、それを達成する中で私自身がクリエータとして生きていくことが大事なのだと思うのです。

以上の考えの下、これまでよりも気合を入れてクリエータとしての活動をするために、作品投稿・告知専用のTwitterアカウントを作りました。よろしければ覗いてみてください。

ちなみにこのnoteに紐付けたTwitterアカウントも地味にこの新しい方に変更しました。

念の為ですが、今までのアカウント(https://twitter.com/Nyanyan_Cube)は今まで通り運用します。

最後に

今後私が会員になることがなければ、DMM.make AKIBAのマガジンに投稿するのはこれが最後になると思います。見てくださった方々、ありがとうございました。

これからもにゃにゃんこと山名琢翔をよろしくお願いします!

余談

この記事にはCreatorのカタカナ表記として「クリエータ」と「クリエイター」が存在しています。クマ財団での表記は「クリエイター」のようなのでそちらに合わせましたが、私個人としては基本的に「クリエータ」と書いているという背景によるものです。これは高校生時代に未踏事業というIPA(情報処理推進機構)のプロジェクトに採択されたとき、事務局が一貫して「クリエータ」表記をしていたことに由来します。

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