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ものづくり脳内垂れ流し

ものづくりとプログラミングとルービックキューブが大好きなにゃにゃんです。

今回は大学2年生になったもののまだ新入生気分の私が、今後どうしようかなぁ、などと思いながらこれまでの人生を振り返りつつ自分の思考を整理する記事です。まあいわゆる「脳内垂れ流し」ってやつですね。記事を書いたあとに見返すと、思考の材料は「私のこれまでの経験」と「ものづくりと社会」って感じになりました。

私は一応ものを作る人なので、思いつきで私が作ったものを紹介するリンクを貼っておきます。なんとなく私の興味がわかるかもしれません。

https://nyanyan.github.io/ja/#projects

上に載っていないものだと、自作ルービックキューブなどがあります。

私は2001年生まれで、育ってきた時代としては日本の技術力が伸び悩んでいる時代だと思います。高度経済成長期やバブルの頃によくあったと噂に聞く「夢見る感じ」は私についてはあまりなく、なんとなく自分の好きなものづくり(主に紙工作)をして幼少期を過ごしました。

この頃から遠くを見据えた行動は全くしていなくて、「今何がしたいか」で動いていたような気がします。まあ父によく「未来を予測する力が弱いね」みたいなことを言われた記憶があるので、能力としても弱いのかもしれません。

今のことしか考えずに行動しているのは現在も同じで、ただひたすらに「今作りたいもの」を作っています。ぶっちゃけ創作物の有用性とか微塵も興味がありません。

それで中高一貫の学校に入るとなんだか面白い人たちがいました。なお、受験はしたのですが「今したいことを今する」という性格で案の定受験適性はなく、学力というよりは思考力を重視する学校に運良く受かりました。ずっとまあ無理だろう、と思うくらいの成績だったので合格発表の瞬間私は外で雪遊びをしていて、インターネットで合格を確認した両親に呼ばれて急遽雪遊びを切り上げて入学手続きをしに学校に向かった記憶があります。

中1のときに本格的にロボットを作り始め、チームを組んでコンテストに出てボロ負けしました。まあ楽しかったのですが、なんとなく「これじゃない感」がありました。翌年も出る予定で新型ロボットを作り始めていたのですが、同時期にチームのメンバーとペアでヒューマノイドロボットを作り始めたらそれが楽しくて、コンテストそっちのけでヒューマノイドロボットを作っていました。結局ロボットコンテストに出たのはそのボロ負けした一回のみでした。

ヒューマノイドロボットの何が楽しかったのかをふと考えてみると、やはり「自分のやりたいことを自由にできる」ことに面白さがあったような気がします。

去年大学に入って、NHKのロボコンに出るサークルに一瞬入ったのですが、あまり好き勝手にやりたいことができない印象を受けて、「これじゃない感」を感じて辞めてしまいました。他のガジェットを競うコンテストでもあまり良い思い出がないので、そもそもコンテスト適性がないのかもしれませんね。

ヒューマノイドロボットを作ったら色々な人に見てほしくなりました。コンテストに出るならそれが発表の場だったので良かったのですが、完全に趣味でロボットを作ったのでそう簡単にはいきません。そうするとチームのメンバーがMaker Faire Tokyoなる日本最大の展示会を提案してくれました。なんかよくわからんがとりあえず応募しようということで応募して、ありがたいことに展示できることになりました。

応募するときに色々と取らぬ狸の皮算用をしたので応募書類で目指した通りの展示には全くなりませんでしたが、それでもできる範囲で頑張って作ったのを色々な人に見てもらえて楽しみました。思えばここから私の「信念」が作られ始めたのかもしれません。Maker Faireは「メイカームーブメント」と呼ばれる潮流の具現化みたいなイベントで、ここからどんどん私はこのムーブメントに影響を受けていきます。

メイカームーブメントの活動は、大きな製造業者に牛耳られがちだった従来の製造のありかたに対して個人が立ち上がり革命をもたらす面もあるので「メイカー革命」と呼ばれる事もある。

Wikiから取ってきた文章ですが、個人的にはここにとても共感できて、これが私の信念である「ものづくりの民主化」に強く影響しています。

Maker Faire Tokyoには上に書いた2015年の初参加をきっかけに、2017、2018、2020にも参加しました(2016は学校行事と被り、2019はあまりものを作っていませんでしたので応募していません)。とにかく楽しいんですよね。ちなみに2018年には世界最大の展示会の一つであるWorld Maker Faire New York 2018にもノリと勢いで応募し、出展しました。

他にもコンテストという名の展示会であったGUGENにもちょくちょく出ました。余談ですが、最近久しぶりにGUGENに出たらこの頃よりもコンテストの雰囲気に傾いていて、個人的には昔のほうが好きだったななどと思っています。でも規模が大きくなっているのはとても喜ばしいことです。

さて、GUGEN2016でとある人と出会い、この出会いもまた私の信念に影響を及ぼします。この人はものづくり教育にとても興味があるようで、私の勝手な解釈では主に小学生にものづくりの楽しさを伝える活動をしている方です。

この人との出会いの後に自分を振り返ると、私は運良く好きなことであるものづくりを始めて、そして続けてきたんだなぁと思いました。そしてこの運要素を減らせたらもっと幸せな人が増えそうだ、とも思いました。

上でMaker Faire Tokyo 2016は学校行事とかぶったと書きましたが、この学校行事でオーストラリアに行って現地の同世代の人たちと交流したのですが、その中に私たちの活動を知っている人がいたのです。当時は日本語での発信にとどまっていたのでとても驚きました。これをきっかけにブログやホームページを英語でも書くようにしました。

また、上でちらっと書いたWorld Maker Faire New York 2018では世界に向けて自分たちの作品を発信できたほか、世界中のぶっとんだ作品をいっぱい見て刺激を受けました。Tokyoはわりと展示会色が強いのですが、New Yorkは完全に祭典で、作ったものを見せ合うのはもちろん、それを使って遊んだり、パレードしたり、異文化でした。最近はTokyoでもパレードを見ますね(もしかして昔もやっていたのかな…記憶がありません)。

それはそうとNew YorkのMaker FaireはBay Areaと合わせて世界最大規模だったのですが、資金難かなにかで2019年あたりに2つともなくなってしまったようです。悲しい。

そういえばWorld Maker Faire New YorkでもらったEditor's Choiceが今PCを叩いているすぐ隣にあるので写真を貼っておきます。

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とにかくものを作るのが楽しくて、それを人に見せるのが楽しくて、この気持ちだけでものを作ってきました。

最近の話をしましょう。

ヒューマノイドロボット作りはもうしていなくて、代わりに最近は一人で「ルービックキューブ×ものづくり」をしています。私はルービックキューブも大好きなのです。

ルービックキューブを解くロボットだったり、ルービックキューブ自体だったり、ルービックキューブ型のガジェットを作ったり。

そういえば最近とある人に、「ルービックキューブロボットってなにかの役に立つの?」と言われて困ってしまいました。上に書いたとおり私には役に立つとか全く興味がないのです。正直にそう話した気がします。まあ強いて言えば私の信念であるものづくりの民主化の達成に必要な「人々が自由に好き勝手ものづくりできる環境」を作る一助になったり、そういう道があると示せたりしそうですが、なんかよくわかりませんね。

さらっと言いましたがこの「人々が自由に好き勝手ものづくりできる環境」は結構大切だと思っています。最近は選択と集中とかで研究まで無駄なものをやりにくい風潮になってきましたが、やはり無駄なものは必要な気がするんですよね。この一文は矛盾して見えますが、つまり何かが無駄かどうかなんて人間にはわかるわけがないと思うのです。赤の他人が自分の作品に対して「これは無駄である」とか言っているのは「私にはその作品の何が面白いのかわかりません」と言っているようなもんなんじゃないかと思います。

「役に立つ」とPRするのはあまりテンションの上がらないことをするための大義名分に過ぎない気がしていて、それならもっとテンション上がることをしたいな、と考える思考回路を私は持っています。もちろん自分が純粋に楽しめることが短期的に何かの役に立つことがわかりやすければそれはそれで多分色々な人に興味を持ってもらえそうで良いのですが、そううまくはいきませんよね。

何かの役に立つということがわかっているのは、すでにその需要がある、または見込まれている証拠です。その分野の研究や開発をすることはもちろん社会の役に立つ可能性を大いに秘めています。でもそれと同様なレベルで、一見無駄に見えることも社会の役に立つ、またはそれ以上に大事なこととして「たくさんの人のテンションを上げる」という可能性を秘めているような気がします。

少し話が逸れましたが、つまり「無駄だ」と言って切り捨てるのはナンセンスだと思うという話です。

私は特に最近色々な事業に応募したり色々な人と話して自分を売り込んでいますが、こういった考えを完璧に受け入れてもらうのは難しそうだなぁと感じています。共感してくれる人いませんか?

自分が好きなことを好きなだけできる環境はこの「一見役に立たないものを作る」という行動を実行するのに最適な環境ではないでしょうか。私はこの環境にいることがとても嬉しいですし、私みたいな人でこのような環境にいられない人が多くいることと思います。

別にみんなが好き勝手ものを作れなどとは言っていませんが、みんなにとって一番テンションが上がる形でものを作れたら、なんとなく他人の私は嬉しいです。

ものづくり、特にハードウェアは結構ハードルが多い気がしますが、やりたい人がうまくハードルを超えたりなくしたりできるようにしたいなぁというのが、ぼやっとした夢です。

それで今からも少しずつこの信念に関わる活動をしてみたりしています。上でこじつけましたが、私が好き勝手にものを作っているのもこの信念のためです。いや、本当は好き勝手ものを作るのが楽しいだけなんですけどね。

ここまで読んでくれた人が万が一いらっしゃったらありがとうございます。普段はもう少し「役に立つ」記事を書いていると思いますが、たまにはこういう無駄っぽい記事を書くのも良いかと思いました。

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