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幼きクリスマスの思い出

クリスマスが近づくと思い出す。

小学校5年生くらいの時に初めて同級生の幼なじみに教会のクリスマスパーティーに誘われた時のことを。


多分全然、当時はその子が教会に通ってたとかキリスト教徒だったとかは知らなかったと思う。

「クリスマスの劇やるから見に来なよ!お菓子もたくさん出るよ!」
みたいなことを言われて、やった!!と。

その子が劇に出るからというよりもお菓子にそそられたのだ。


当日は、幼なじみの子と一緒に教会に行った。


初めて足を踏み入れた教会。

煌びやかなステンドグラス。
可愛いクリスマスの飾り付け。
外の広間のちょっとした屋台。
子供も大人も楽しそうに賑わっている。
何もかもが初めてのことで全てがとても輝いて見えた。


お菓子も無事にゲットし、私は思った。

教会ってなんて楽しいんだ‼️


「時間だから行ってくる!」と言って劇の準備に向かった幼なじみ。

内容は憶えてないけど、まぁキリストのなんちゃらですよね。クリスマスの。
白い衣装を着て、結構重要な役割を果たしていたように見えて「すごーい」って。

そんなクリスマスの思い出。


でも一応この話には続きがあって、

クリスマスパーティーで感動した幼き私は、その後友達と一緒に日曜学校に通うようになるんです。
そう毎週日曜日に。

ぜんっぜんキリスト教徒でも何でもないのに。そもそもキリスト教が何なのかも知らないのに…。
クリスマスパーティーの賑やかな華やかなイメージのままで…。もちろんお菓子もないのに…。

ただもう本当に教会に一歩足を踏み入れるとひんやりとしてて空気が変わるんですよね。
一気に別の場所(異空間)に入り込んだ感覚で。
静かでひんやりと薄暗くて。

お祈りが終わった後は讃美歌を歌うんです。讃美歌の本を持ってないので幼なじみの子と一緒に見ながらなんとなく歌って。
その後は2階に移って、丸いテーブルと椅子のある場所で聖書を読むんです。知らない子供たちと5人くらいで丸いテーブルを囲んで。大人は大人だけのテーブルで。

牧師さんがとりあえず聖書と讃美歌の本を貸してくれて。
一人、一行二行くらいを順番に読んでいって、番が回ってきたら私も辿々しく真似して読んで。
ドキドキとワクワクの入り混じった一日だった。


その後何度か行った。

でも、神聖なその空気とは裏腹に子供の意思だけではなかなか継続して行けない理由があった。

それは…


幼き私の前に立ちはだかったのは『献金』という壁だったのだ…

なにせ、お小遣いの額が少ないため出せないのだ。

親と一緒に来ていたり、親から事前に貰って来ているならまだしも、私の場合は内緒で来ているため、貰える訳もなく自動的に自らのお小遣いを削らなければいけなかったのだ。

ある時は1円…ある時は10円…ある時は…
入れたふり…なんてのもあった。

お祈りして讃美歌うたって、その後に募金箱のような箱が前から徐々に回ってくるのだ。
これが子供ながらにストレスだった。
神聖な場に行ってるはずがなぜかストレスを感じる場になってしまったのだ。


そして家では、教会に通ってることがバレて「うちはキリスト教でも何でもないぞ!無宗教だ!!」と伯父に煙たがられ、ストレスも感じていた私の教会通いは、その後すぐにあえなく幕を閉じたのだった。


牧師さんに貸してもらった聖書と讃美歌本は結果借りパクになってしまった。

おぅ神よ。
こんな私をお許しください。。


宗教の話は難しい話なのであまりしないと思いますが、それぞれ非常に興味のあるところではあります。
美しいものは美しいと思いますし。
キリストもブッタも大仏も好きです。
教会も寺院も神社も好きです。

とにかく、色んなものを見て、経験していけたらなぁと。

そんなことをふと考えたクリスマスでした。

何はともあれ…


Merry Christmas !!🎄🎉

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