勝ち組の定義、運勝ちと実力を判別する方法とは

私が考える勝ち組の定義はおおよそ以下の通りである。

投資家が本業の場合

投資収益基準
1,生涯のトータル成績がプラス、かつ年あたり利益が給与所得者平均の3倍程度を上回る
2,年間トータル成績がプラス
3,直近大負け時点での生涯トータル、年間トータルがともにプラス
4,今までの利益をふっとばすようなリスクを現在とっていない

QOL基準
5,健康である
6,日々の生活が充実している
7、生活水準が資産相応である

3の時点でマイナスなら負け。
ドローダウンがあったとしても、年間トータルマイナスにまでなるのは大きすぎると考える。

2018年現在、2012年にはじまったアベノミクスバブルが継続中なので、3の判定ができない時期である。
3の大負けが発生するのはだいたいが下落相場においてだからだ。
2018年時点ですでに3になってる場合は、バブル中でもマイナスということなのでかなり危ない。
今の相場は全く厳しくも難しくもない普通よりいいレベルです。
下落相場に入って2,3年しても勝ちっぱなしなら実力は本物でしょう。

最近ツイッターのアンケートで見た、今年4月までの収支がマイナスの人の割合が確か55%。45%がトントン以上。
リーマンショック前後の時代は、日経マネーの投資家アンケートで年間プラスが10~20%だった。
年間プラスのうちの半分の投資家が毎年入れ替わる運勝ちで、常に勝ってる人の割合は半分と仮定すると、
5%~10%が適正値の勝ち組が20%くらいまで増えているんじゃないだろうか。
勝ってる人間の中だけでも半分くらいは3年以内に消えるんじゃないかというざっくりとした推計。

偽物を確定することはある程度の情報があれば可能だが、本物を短期間で見分けるのは難しい


確実に勝ち組なのは、専業の場合
1,生涯のトータル成績がプラスかつ年あたり利益が給与所得者平均の3倍程度を上回る
平均を仮に500万として、年平均1500万以上。
5年やってるなら累計7500万以上、10年やってるなら累計利益が1.5億以上なら現段階では成功と言える基準だと思う。
目標値としてこくらいはどうだろうか。
給与所得と違うところは負けて減る可能性があることである。

田舎と港区ではやはり異なるだろう。
田舎なら1000万は高収入だろうが、港区は平均で1000万くらいだ。
実際、港区で給与所得1000万だったら家賃や物価が高くてぎりぎりの生活しかできないレベルだろう。
仮に3倍基準で投資で3000万、税20%で手取り2400万なら、月50万の生活費で年間600万なので年間1800万の資産ストック増。
ある程度増えるまでは支出は抑えたいが、若い時間のほうが貴重だから考え方によるだろうか。
月100万使っても年間1200万資産増で楽しい生活が送れればそれなりだろう。
私はかなり田舎出身なので、実家で持ち家だとすると、月50万すら子供の養育費など必須の経費以外何に使うのか浮かばない。

2,年間トータル成績がプラス
年前半1−3月あたりに大損が発生した場合はドローダウン回復までにどのくらいかかるか考慮。
回復まで1ヶ月~半年まで。それ以上はかなりハイリスクハイリターンの投資法。
一年かかるのは資産規模が2,3億以上でない場合は、一年間無収入ってことになるから危うい
年間トータルが一年でもマイナスになるのは好ましくない
ただしハイリスクな手法で大きく増やし、勝ちの平均額の10分の1程度のマイナスになった年が一年間あったなど、全体で見て影響が軽微なら問題ないと思う。
あとで書くが、投資資金の絶対額は重要だろう。
私は億以下で専業というのは減らすと危ないから基本的になしだと思う。

3,直近大負け時点での生涯トータル、年間トータルがともにプラス
私は逆張り系(以下逆)でローリスク(以下L)な投資法を好むので、大幅ドローダウンは少ないタイプ。
逆Lの場合、ドローは10%までに抑えたい。
しかし順張り系(以下順)、ハイリスク(以下H)の組み合わせで一気に増やすタイプの場合、増えるのが早い反面、ドローがすさまじい場合が多い。
順Hの場合、ドロー20%までは許容範囲。
また減少分が含み益減少分なら利益を狙って引っ張った結果なのでこれも問題ない。
1000万以下でハイレバ勝負の場合、成功したら勝ち逃げのつもりならなくはない。

ドローダウンについて
100万を50万に減らした場合、−50%だが、50万を100万に増やすには+100%が必要。
100万を20万まで−80%減らすと戻すには+400%が必要。
損失割合   回復に必要な利益率
ー10%  11.1%
ー20%  25%
ー30%  42.8%
ー40%  66.6%
ー50%  100%
ー60%  150%
ー70%  233.3%
ー80%  400%
ー90%  900%

しかしこれには絶対額基準を考慮したほうがいいと思う。
100万が10万になれば確かに回復には+900%が必要だけど、100万くらい働いて貯めたほうが早いから、%を気にする意味はあまりない。
1000万が100万になった場合、900万なんて働いたほうが早いという人ならこれもそこまで気にしないという考え方はできる。
実際「やられたので退場しましたが、1年でまた2000万貯めたので復活しました」みたいな相談たくさんある。
そんだけ稼げるならハイリスクな投資いらない気がするんだけど・・・、そこは本人の自由。
1億が1000万になったらどうだろう。
1億くらい投資以外の方法ですぐ稼げるって人はほとんどいないので、+900%ということは現物全力でテンバガー一回とるくらいでようやく取り返せる。
これはアホらしいレベルだ。

結論として100万~1000万くらいの間で、投資以外の収入で入金可能な額以上に資産が増えた場合、そこから先は大幅ドローダウンは避けるべきということになる。

4,今までの利益をふっとばすようなリスクを現在とっていない
一発屋のほとんどがこれである。
ライブドアショック、リーマンショック、ギリシャショックなどで消えていった。
2018年はマザーズ指数が下落基調で、大損しているという相談が多い。
ここまでの数年のバブルで2億くらい儲けて、そのうちの5000万くらい損してしまったというレベルなら今撤退すれば間に合う。
しかしまだバブルが完全に崩壊してない時点で、利益をほとんどとばしているとなると、この先は見なくても想像がつく。
おすすめの煽り屋を教えてくださいという驚くべき質問もそこそこあるあたり、末期感を感じる。

QOL基準
5,健康である
資産を大きく増やすのに勝負するときは仕方ないかもしれないが、言うまでもなく死んだら終わりである。

6,日々の生活が充実している
お金だけあっても毎日つまらなければ意味がないだろう。

7、生活水準が資産相応である
節約が趣味の人は個人的には理解できないが、それが楽しいならかまわないと思う。
資産を増やす段階に置いてはある程度我慢して出費を抑え、可能な限りを投資に回さないといけないだろう。

今回の記事は以上です。



ここから先は

0字

過去の有料記事の中から初中級者向けのものを中心にまとめ読みできます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?