ナンピン買いの教科書ー逆張り投資のリスクコントロール法

丁半博打の方法論でマーチンゲール法というものがある。

勝ちか負けかの丁半博打において、負けたら勝つまで掛け金を倍にしていく方法である。

例、
1賭けて勝ち+1
1回で終了

ーーー

1賭けて負け-1
2賭けて勝ち+2
2回で終了トータル+1

ーーー

1賭けて負け-1
2賭けて負け-2
4賭けて勝ち+4
3回で終了トータル+1

ーーー

1賭けて負け-1
2賭けて負け-2


256賭けて負け-256
512賭けて勝ち+512
9回で終了トータル+1

ーーー

何回負けてもやり続ければ、最後にはプラスになるというもの。
1,2回程度ならともかく、10回やって連敗すると、1万円勝つために500万負ける可能性のあるギャンブルをすることになるので、最後には負けるであろう机上の空論である。

しかしこの考え方自体は投資に応用可能なので、株を買って下がったらナンピンという方法に応用できる考え方なのである。

丁半博打とは前提が違い、株は買って下がったからといって元本が全部なくなるわけではない

また、投資資金10に対して20%下落しても-2であり、その後元の値段の倍になるまで保有していれば+20の勝ちになることもある。
この点が丁半博打とは違う。

優待バリュー株を対象にすれば塩漬け中も配当、優待で投資資金の一部を回収することもできる。
資金配分を調整すればたいしたリスクではない。

このような考えの元、効率的なナンピン買いの方法を考える。



目次
ーマーチンゲール法とは
ーナンピンには相性のいい投資法と悪い投資法がある
ーナンピンとの相性が悪いもの
ーナンピンとの相性がいいもの
ー順張りと逆張り
ー大ロットと小ロット
ー小さな値幅と大きな値幅
ーグロースとバリュー、高PBRと低PBR
ー短期と長期
ー株価の絶対値によるリスク調整法
ーナンピンの12のルール
ー著者の失敗事例から考えるナンピンのポイント
ー低位株・優待バリュー株のナンピン運用の資金管理(2019年1月2日追加)
ー200日移動平均線乖離率での判断(2019年1月2日追加)
ー2018年12月の暴落から2019年8月の資金管理事例(2019年1月2日追加)


ーナンピンには相性のいい投資法と悪い投資法がある
ーナンピンとの相性が悪いもの

・信用取引、先物、レバかけたFX
・順張り
・大ロットの売買
・小さな値幅を狙う売買
・グロース株
・高PBR
・IPO
・短期売買

これらはナンピンしないほうがいい投資法、銘柄。


ーナンピンとの相性がいいもの
・逆張り
・小ロットの売買
・大きな値幅を狙う売買
・低PBR
・高配当
・低位株
・バリュー株
・優待株
・長期投資


ここから先は

9,687字

¥ 990

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?