需給の大きなゆがみを狙う~逆張りスキャルピングと連続ストップ安銘柄の寄り付き狙い

需給の大きなゆがみを狙う~逆張りスキャルピングと連続ストップ安銘柄の寄り付き狙い


スキャルピングというトレーディング手法がある。
これはデイトレの中でも細かい売買で、100円で一万株買い101円で売って1万円の利益というような売買を一日に数百回繰り返して利益を重ねるといった方法のことである。


私は10年以上前の投資家のレベルが今よりはるかに低かった時期にこの手法で毎日売買を繰り返して、株を保有するリスクをとらずに数十万から数百万まで増やした。


しかし資金量が多くなると、売買対象となる銘柄が時価総額の大きいものなどに限定されていき、あまり効率のいい方法でなくなる(一日中売買するの大好きなら別)。


それでも値動きのいい仕手株が出てきたときや、寄り付き直後~9時半くらいまでなど、細かい売買である程度稼げることはあるので優位な状況のときだけ見つけたらやっている。

専業投資家であればスキャルピングという日銭を確実に稼ぐスキルがあることは大きな精神的余裕にもつながるだろう。

2019年に入ってサンバイオをはじめとして悪材料で連続ストップ安張り付きからのリバウンドというような場面がよく見られた。


連続ストップ安は短期で売りが殺到して需給がゆがむ場面のうち、場合によっては陰の極み、セリクラとなって安値で買ってすぐ大きく稼げる場面でもある。

ストップ安の寄り付きが底となって上昇する場合もあれば、最近あったレオパレスのように寄りついて少しリバウンドしたものの、再びストップ安に張り付き短期でさらに20-30%下落することもある。


寄り付き後の値動きを予測するのは難しいが、寄り付き直後の値動きに合わせてスキャルピングで稼ぐという方法は有効だ。

連続ストップ安はある程度売りが出尽くした場面なので、ローリスクハイリターンで大きな利益も狙える。
資金が少なければそういう場面ごとにちょろっと利益を抜いて次の銘柄へでもいい。

今回は連続ストップ安銘柄の寄り付き付近のスキャルピングについて書くことにする。


主な内容は
1,ストップ安銘柄の銘柄選択で見る指標
2,どのタイミングがローリスクハイリターンなのか
3,失敗した場合の処理方法
4,保有時間ルールによるリスクコントロール
5,スキャルピングで売買する場合の例(そのままスイングの仕込みにも応用可)


需給が売りに偏った場面なので、買いで売買するには優位な局面と言える。

逆張りスキャルピングの基本的な考え方や簡単な売買方法を書くが、引けまで引っ張るデイトレやスイングトレードの仕込みにも応用できる内容である。


ー銘柄選択
逆張りスキャルピングはとにかく需給が売られすぎに偏って簡単そうな売買対象銘柄をたくさん探すこと。
条件がいい銘柄の条件がいい状況だけを売買し、おいしいとこが終わったら次の銘柄に乗り換えるのが基本。
最初はあまり選ばず、小ロットで売買経験をこなすほうがいい。


今回はその簡単なタイミングの一つである連続ストップ安銘柄の寄り付き付近のスキャルピングを例に、売買ロジックの一部を書いた。

基本は数回に分けて買う売買の応用で、過去に書いたとおり3回くらいに分けるのがいいと思っている。

今回はロジックが複雑化するのを避けるため2回に分けての買いでの例とした。


ーーーーーーーー

ここから先は

5,676字

¥ 6,990

この記事が参加している募集

お金について考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?