株価の決算3か月サイクルで稼ぐー決算またぎの売買手法ー基本編

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株価が大きく動くイベントの一つに決算発表がある。


決算発表は年4回、3か月ごとに発表される。
日本企業の多くが3月決算のため、4月から翌年3月までを一期として、期末の約2か月後に発表される場合が多い。


話を単純化するため、以下のようなA社という会社の決算発表というイベントで利益を上げる方法を考えていくものとする。
基本的には時価総額で300億以下の小型株を想定した記事だが、それ以上でも利用可能である。


だたし大型株は値動きパターンが若干異なったり、動く値幅が小さくなるので期待値は下がると考えて、小型株を狙う前提とした。

今回のメインは決算5営業日前から当日に買い、その間、またはその後の上昇を狙う手法である。
内容は基礎的な部分がかなり多いので、初級者からでも役立つ。
ハイリスクハイリターンの順張り系のやり方と、ローリスクたまにハイリターンの逆張り系があるが、今回は逆張り系の方法である。


A社の基本情報
3月決算銘柄、本決算発表日5月1日、3か月ごとに発表する会社とする
土日祝祭日は無視して1か月は20営業日、1年は12か月で年間240営業日とする。
決算発表スケジュールは以下の通り
本決算(4Q決算)5月1日
1Q決算 8月1日
2Q中間決算、11月1日
3Q決算、2月1日
発表時間は引け後の15時とする


決算期によって本決算の月が変わってくるので、その場合は本決算の発表日を基準として3か月ごとに決算発表があると考えて当てはめる。


ー決算短期売買を狙うポイント概要

ー5月ー
赤字銘柄の来期予想黒字転換狙い
本決算での来期予想サプライズ
自社株買いなど好材料の同時発表(通年)

ー8月ー
1Qの高進捗決算
1Qの前年同期比好決算

ー11月ー
1Q高進捗銘柄の2Q先回り

ー2月ー
2Q高進捗銘柄の3Q上方修正狙い


いくつかある決算先回り手法の中で、今回のテーマの一つが、会社の一年間の利益予想に対する進捗率によるトレードである。


例、前期1年の利益100
1Q純利益25
2Q純利益25
3Q純利益25
4Q純利益25
今期 年間利益予想100
そして発表された決算
1Q決算純利益40

だったとする。
特殊要因でなく、2Q以降も40,40,40と1年続くなら、年間の利益は昨年の60%増の160になる。


実際は1年見てみないとわからないのだが、1Q決算の時点でサプライズとなり、ストップ高するかもしれない。
これが進捗率による決算トレードの基本的な考え方である。


このように進捗率とは、会社の一年間の予想利益100に対して何%の利益を上げているかを表すものである。
3か月での利益は1年で100の4分の1で25であり、進捗率は25%である。
決算は3か月ごとなので、1年の利益を100と予想している会社が最初の3か月で40の利益を上げた場合、進捗率は40%となる。


さらに2Qも40の利益なら、100分の80で進捗率80%。
こうなると年間の会社予想利益100を大きく超えそうなので、年間の利益である通期予想を100から160に上方修正することとなり、その発表によって株価はまた上昇する。
これが進捗率による決算を狙った売買の基本パターンとしての考え方である。


今回の決算売買は進捗率だけでなく、需給をメインとした短期売買の考え方・手法となる。
個別銘柄の決算を分析し、予測するような詳細な分析はしない。
簡単な数字とチャート、需給から銘柄を選び、ある程度機械的に買っていくので、慣れればそれほどの労力は必要ない。
もちろん個別企業の詳細な分析が加わればさらに大きな利益を狙えることだろう。

まずはこういった売買の基礎となる部分から順番に見ていく。


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