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余所見する外食

仕事の後あんまり空腹だったから、最近開店したばかりの唐揚げ屋さんに行った。開店前に、何度もオペレーションのトレーニングをしていたのを見ていたから、たとえ混んでいたとしても、そんなに待たされないな、と踏んで。

そんなに大きな店ではないけれど、9人位の従業員がせっせと働いていた。店内での飲食と、持ち帰りの客は、会計が違う。持ち帰りは専用窓口で、注文し、会計を済ませると、呼び出しベルが渡される。そう、よくフードコートで渡されるあれです。20年以上前、オーストラリアで日本人が立ち上げたTETSUYAというレストランで、順番待ち客に渡したのがはしりだったのでは? あの店はレストランだから会計は食事の後、呼び出しベルを持ち帰る客はいなかったのだろうか? 今はよくフードコートで見かけるけれど、持ち帰りの弁当で利用しているのは、初めて見た。繁盛店ならではの技。思いついた方、凄い。

店内で食べる場合は、機械で食券を買うという、よくあるシステム。カードも使える機械なのは今風。よく、レジで注文すると、厨房に注文を印字した紙が出て、それを見て作るというのもある。あれはセットの時に変な切り方をしてしまうと、どれがどれかわからなくなりがちだから、この券をみて作るというのは、悪くない。特に、目の前で注文を復唱され、半券を切り取ってゆくと、「今、自分の分の注文を見た。これから作るんだな。」と客側が安心する。

店でサービス係が注文を取り、厨房に流すというのは、非日常感がでる高級店等に向く。あるいは、サービス係が今日のおすすめを売り込む、やや客単価の高い割烹や、居酒屋、雰囲気をウリにするカフェ等にいい。この店は「うちは、回転の速さがウリの、大衆向けです」というのが、はっきり打ち出してあるわけです。

メニューは、ほぼ唐揚げ一色。今は客足が絶えないから、常に揚げたてだけれど、揚げておく、という場合もありうる。唐揚げを利用した親子丼、油淋鶏、回鍋肉、と冷めても利用できるメニューもある。(いや、いつも揚げたてを使います、という可能性もありますね)なかなか練りこんだメニューです。

仕事柄(本職はフードコンサルタントなので)外食すると、こんな感じになってしまう。新しいお店に行くのも、老舗に行くのも好きです。色々参考になるものがあるから。ただ、外食はどうしてもカロリーが高くなりがち。体重にやさしくない・・・。(´;ω;`)ウッ…

外食の仕事は、家庭での食事とは違った面で、人の楽しさと健康に結びつくものだと思っています。コロナ禍の昨今、どこも大変だと思うけれど、頑張って。応援してます。

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