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地方の食材を活かす

地方によって、品揃えが違って面白いのは、八百屋さんと魚屋さん。収穫量が少なくて、全国に流通するほどはないけれど、地元の人には慣れ親しんだ食材なのでということで、並んでいるのでしょう。

私は、宮城県出身なので、雪菜というのを普通に食べていたのですが、関東に住むようになってから、売っているのを見たことがありません。小松菜の一種なのですが、雪の中で栽培して柔らかくする品種だそうです。小松菜より柔らかく、くせがないので美味しいのですが。

長もやしというのも、普通に売っていました。大豆から栽培するもやしで、茎が20cmくらいはあったでしょうか?普通に煮物に使っていたので、こちらに来てから食べたくなって探したら、韓国食品店にありました。

有名どころでは、京野菜や加賀野菜。こちらは、よく物産展をしていますので、ご存じの方も多いかと思います。

魚介類は、カニなど地方で名前が違っていたり、水揚げされる地域が限定されていたりしますから、違いが目立ちますね。

埼玉の魚屋さんで、鯉が普通に売られていました。そういえば、海のない県ですから、川魚や淡水魚も貴重なたんぱく源だった歴史があるのでしょう。

鎌倉の魚屋でサメが売られていたのにも驚きました。宮城では、皆蒲鉾工場にいってしまうのか、売られているのを見たことがありません。フカヒレの名産地ですから(サメ=フカです)、魚肉も当然沢山獲れるはずなのですが。

こうした地域の魚介や野菜を活かした料理を、Go To Travel で提供してほしいと思います。勿論、女将さんや給仕さんが、そこを心得て説明するという前提です。説明もなしに出されたのでは、「ちょっと柔らかい小松菜みたいなのでてきた」になってしまいます。名前と育て方、地域での食べ方なんて話していただけると、「特産の柔らかい雪菜というの食べたよ。雪の中で育てるんだ。」としっかり、記憶に残ります。

これをすごく上手にやっているな、と思うのは、イタリアンのアル・ケッチャーノ。山形庄内の野菜を、イタリアンの技法で提供しています。山形でやって、評判がよく銀座にも出店したのですね。

地元愛があればこそ、一味違うイタリアンとして、成功したのだと思います。

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