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タイミングを合わせる

柚子胡椒という調味料があります。

熊本の義母が生きていたころは、毎年手作りの柚子胡椒が届いたものでした。義母のは、特製でニンニクも入っていました。

「胡椒が入っていないのに、なんでゆず胡椒というの?」と夫に聞いたら、

「辛いものはみんな胡椒というんだよ。」と言っていました。

何せ、いくらが鮭の卵だとしらなかった人ですから、かなり怪しいですが・・

青唐辛子を、柚子が青いうちに実るように植えて、両方青いうちにすりおろして、柚子胡椒にするのだそうです。

両方青いうちに、とタイミングを合わせるのがなかなか難しいようです。

一度義妹が送ってくれたのは、柚子が少し黄色くなっていたのでしょう、やや黄ばんだ色をしておりました。 仕事を持っている人だから、なかなか作る時間がなかったのでしょうね。

数年前から、紅ショウガを作っています。

梅干しを漬けたときにできる梅酢に、新生姜を漬けたものです。

既製品のように、真っ赤ではないのですが、しっかり紅ショウガの味だし、

添加物も入っていないので、安心して使えます。

これも先人の考えたタイミングですね。新生姜の時期は、梅干しを漬けるころ、だったら、この梅酢に漬けましょうみたいな。

複数のものの旬の取り合わせで、料理をする、このタイミング合わせに先人の知恵を感じます。


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