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深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ /櫻子さんの足下には死体が埋まっている
深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ。
誰かの秘密を暴こうとした時、こちらもそれ相応のリスクがあるということだ。
この有名な言葉の真理はそういうことだったのかーと初めて気づいた
骨があるから生きている生物の体は支えられて
死んだら骨だけ残る
生を支え、死の象徴であるのが骨
そう考えると途端に美しいものにみえてきた
時間に取り残されるのは自分だけで
世界は勝手に時間を進めていく
だから歩みを止めてはいけない
骨は雄弁だ、こちらの知りたいことを答えてくれると櫻子さんは言っていた
私もいつか死んで骨だけになったら
今までの人生を骨が伝えてくれるんだろうか
私の一生を残してくれるだろうか
骨になったとしても
その人がどんな風に生きて
どんな風に死んだのか残るなんて
感動してしまう
骨も十人十色なのか
骨にまで個性があるのか
生き物ってすごいな
桜の木の下には死体が埋まっている
有名なワンフレーズ
私が生まれた時、祖父が桜の木を植えた
私と共に桜の木も成長している
人間の私が先に死ぬだろう
そしたら私の死体はあの桜の木の下に埋めて欲しいなあと思った
そして綺麗な桜を咲かせて欲しい
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