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優しさって

昨日 僕と頭の中の落書きたち という映画をみていて優しさってなんだろうなと考えたシーン
主人公と仲良しの天才少女が実は貧困な家庭で、父親と弟2人、家庭を養うためにバイトしまくってて、家を尋ねた主人公が足が不自由な彼女の父のために料理を振る舞う

それをみて彼女は激昂する、そんなほどこしはいらない、情けなんていらない、と

きっと主人公は良かれと思ってやってる
忙しい彼女のため、足が不自由な父親のため、お腹を空かしている弟のため

それは優しさなのか
彼女がもっと寛容にありがとうと感謝すればいい話なのか

助けを求めていない人にしてあげる優しさはたまに残酷だと思う

可哀想っていう同情に感じ取られてしまうかもしれない
それはもう優しさにはならない

してあげたいという気持ちは受け取る側にとって優しさの形をしていないかもしれない

優しさってなんだろう
自分が辛い時に助けてくれる
泣いている時に涙を拭ってくれること
でもその涙はどんな涙なんだろう
何かを失って悲しんでる涙
悔しい気持ちの涙
悔しい時に涙を拭われても優しさにはならない

優しさは涙を拭ってあげることじゃなくて
その気持ちを一緒に感じて涙を共に流してあげることだと思う
あくまでも同じ目線で同じ場所にたって同じ気持ちを分かち合うこと

なにかをしてあげなくてもそれだけで救いになり、それは優しさになると思う

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