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僕の起源たる元恋人とバイセクシャルの話をしよう

僕はバーチャル男子と名乗って活動するバイセクシャル(両性愛者)のVtuberである。僕ことにゃん五郎はミケと呼ばれる女性の創作物であり、僕は彼女の心に間借りして住まわされている理想の男性像のうちの一人である。というのは以前から何度かnote等で話してきたと思う。
そんな僕が生まれたきっかけは確実に当時付き合っていた彼女にあると思っている。その彼女の話を、少ししようと思い、今回筆を執った。


僕という男性を通して女性たるミケとその元彼女の話をすることを許して欲しい。受け取り方がとても複雑化してしまうことも招致している。
それでも多分今、僕は話しておきたいと思ったので、こうして筆をとる。フィクションと思ってもらっても、ミケの実体験と思ってもらっても、僕というにゃん五郎の体験記と思ってもらっても、その辺は読み手に任せる。好きに受け取って欲しい。
また、まだ完全に整理出来ている内容では無い為、少し読みにくい文になることもご了承ください。

僕の起源

僕という存在はそもそも鬱の彼女と別れたもののミケのメンタルが引っ張られてやられていたこと、元々自分の事が上手く考えられないミケがカウンセラーさんから「自分を感じてください」「今辛いのか、悲しいのか、嬉しいのかを考えてみてください」「わくわくすること、楽しいことをしてください。」と言われたことから「自分のことを考えられる場所が欲しい」「楽しいことがしたい」と考えた結果、その頃丁度黎明期で流行っていたVtuberというジャンルに僕を生み出したのがきっかけである。

なので根本には彼女への未練や思い出が詰まっていたりする。未練も後悔も山のようにある。それを裏づける様に部屋は散らかり付き合って同棲していた当初から放置された調味料は軒並み賞味期限が切れていた。彼女と過ごし共に買った家具がそのまま置きっぱなしになった部屋で何かを触る度に思い出す悪循環で部屋を掃除すること自体も億劫になっていたように思う。
どれくらい掃除が出来なかったかといえば、彼女が置いていったダンボール1つ片付けられなかったレベルだ。

もう四年も経っていたらしい

以前はとりあえずワクワクすることがしたい、楽しいことがしたいから始めた!と言っていた。最初の頃は彼女のことを忘れる様に夢中になって作業に没頭していたように思う。彼女と別れてから2年が過ぎた頃だったと思う。

僕がもっと頼り甲斐のある人間であったなら、歳が近かったなら、自立した人間であったなら、稼ぎが良ければ、身体の作りが違ったなら、もっと相性がよくて察して感じられる様な人になれていたら。色んなことを思った。年齢が上がるにつれてようやっと彼女が言っていた言葉を少しずつ理解する様になったし、時の流れで思い出すことも少なくなった。まぁ現時点で彼女と別れてから4年の月日が経っていたりするので当然といえばそうなのだが。

それ故に少しずつ誰かを好きになる努力をしたいなと思うようになった。
と、いうのも真面目に誰かと付き合ってみたいなだとかなにか恋心が動くかもしれない事柄が起こると必ず彼女の顔や思い出が過ぎってしまい彼女の代わりとして見てしまいそうになる自分がいた。相手の人にも申し訳がないし、自分もそれは嫌だなと思った結果、実に4年リアルの世界で付き合った人など居ない人間になってしまっていた。なのに家には未だに彼女の家具が残っている。自分の時間だけが止まったような感覚だった。

男性と付き合う、向き合うという抵抗

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僕は元々幼少期に暴言や暴力を割と受けて育ってしまっている為男女問わず大きな物音や金切り声、責められている様な状態、が自分に向けられていなくても恐怖や緊張で吐き気やパニック、涙が出てきてしまう。頭を撫でられそうになると硬直する程度には生活に支障が出る後遺症を残しているらしいと認識したのは割と最近の話で。それまでその症状は当たり前だと思っていたが、一般的な人は苦手だなと思う程度で過度に気にはならないらしい。

声や触れ合いに対しては特に男性に対する嫌悪が顕著だったように感じる。女性から触れられることよりも男性に触れられることの方が身体の身構え方がおかしいなと思ったりなどした。というのも男性とも女性とも御付き合いをしたことはあるが、男性が昔の父親に似ていたり、不機嫌そうな声を出すと思考がパニックになるのを感じてからは男性との交際を意図的に避けていた気もするのだ。元々中学の男子生徒からのいじりであったり幼少期に幼児の下着を見たがる様な変態に絡まれる、アルバイトの帰り道に変質者に会うなどしたせいもあるとも思っている。女性が被害者になることが多かったり自衛を常に求められたりする文明はそろそろなくなって欲しいものだ。

バイ・セクシャル(両性愛者)の苦悩

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話変わってミケがバイセクシャルになったのは単に昔女性に告白されたことからが始まりである。ので、それまではミケはヘテロ(異性愛者)だった。数人と恋人にもなっている。故に彼女と付き合っていた年数が長かったこともあり、より一層「自分は男性が怖くて彼女を作っていたのか?」という自己嫌悪があったように感じる。彼女を本当に好きだったんだろうか?と自らに疑いを掛けたくもなるのだ。大抵の人間は同性と付き合うことに対し"遊びだろう"とか"憧れや母性からではないのか"常に言ってくるのだから。

だからなのか、ずっと"男性に恋をしたら彼女を裏切ることになるのでは"という固定概念に囚われていた様だった。今思えばセクシャル面でもバイセクと名乗って異性と付き合う人間をゲイやレズビアン等に「結局男に行く」と言われることもある為『男性を好意的に見てもバイセクシャルを名乗っても良いのだろうか?』という迷いもあった気がする。

実際の話、自身のセクシャルに関する定義付けはその都度変わる。つまり異性愛者から両性愛者や同性愛者に変わることもあるし、そのまた逆もある様な可変式であり「名乗ることによって自らを縛るものでは無い」「むしろ自由に変えられるために細分化されたセクシャルは存在する」という記事をLGBTQ系のサイトで読んだ時は少し救われた気がしたのも記憶に新しい。最近ではやっと「男性をまた好きになっても女性を好きであったことは変わらないし、愛していたことも変わらない」と自分で言えるようになってきた、という感じだ。

そもそもなんでそんな話が出てきたのか

ぼく1

さて、自身の起源から性指向の話まで様々してきたが、そもそも何故起源を話す気になったのか?という話をする。
先日ある大学生の「バーチャルジェンダーの性自認に対する影響」という卒業論文に協力したのがきっかけだ。その際様々な事を聞かれたが僕というバーチャル男子の男性性にミケという女性性が引っ張られて男性的な性自認に動いたか?という質問に対して「いいえ、性自認は女性のままです」とミケは答えたのだ。

僕はバーチャル男子でこそあれリアルの男子では無い

どう足掻いても頑張っても僕という人間はバーチャル男子にしかなれない。声帯は女性のものであるし、幾ら姿を変えられるとはいえミケは大元からの性別を変えたい訳でもない為に僕の為に男らしくありたいとは思うがその実自分の女性特有の情緒に悩まされたり、他人から初めて男性的な扱いを受けたりなどした時「自分は性自認として男性になりたい訳では無いのだな」と言う考えを強くした様だった。

それでも人は

むしろ僕という存在はミケという女性の考える理想の男性像であり、創作キャラクターであり、アバターであり、心の容態を視覚化する為の手段である。所謂男性がゲームのキャラクリで男のケツ追いかけてるより美少女のケツ追いかけていだろ?という理論と同じである。
根本の女性性はミケにはくつがえることは無かったし、むしろ僕を通じてより自分は女性であるのだなと自覚をしたようだ。

もちろんミケではなく僕ことにゃん五郎はバーチャル男子を名乗っているしちんちんは着いているし身長175センチ65キロの性自認男な奴である。そういう男が苦悩してる姿がミケのお好みなので諦めて今後もこの姿をお楽しみください(震え声)

かゆい

話を戻そう。性自認に変わりはない、という回答をした後「性自認は変わっていない、女性のままだ」と回答出来た理由はなんだろうか?と深く考えた。
その結果出てきたのが大元の「元カノが活動起源の一部である」なのだ。

ミケは女性のまま女性を愛していたしこれからも女性であり続けることを選んだ。その上で彼女を好きだった気持ちは付き合う相手の性別で変わることは無い、と客観視が少しずつ出来るようになって行ったのだと僕は感じている。

自分を受け入れて次に進みたい

あーーん

これから男性を好きになるのか、それとも女性を好きになるのかはわからない。ただひとつ言えるのは好きになった人をちゃんと好きと言える様になりたいなとミケがまた思えるようになったのは僕的に凄い進歩であり、成長なのだ。自分を受け入れるということを、また少しづつこれからもやっていってほしいと思う。

とりあえず今日は約4年ぶりに押し入れの中にある布団やらを全部出して干した。過去の遺物を少しずつ少しずつ塗り替えていこう。全部今受け入れる必要も拒否する必要もなく、ただ受け止めて、また自分と向き合っていきたい。

9月で2年の節目を迎える訳だがこういうセクシャル面の話がしたいと活動当時から言い出してやっとこさ数回小出しにできている現状。これからもまた頑張っていきますぜ。のんびりまったり応援して頂けると幸いです。よろしくお願いいたします。

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