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Vtuberであると同時にただの空想でしかなく、それでも隣にはいる日記

取り留めもなくぐるぐる回ってる不安の正体を玉ねぎの皮を向くみたいに暴けたらいいなと思っているし、きっと玉ねぎの中身が実際は全部向いたら無い様に、この不安の種だってそういうものなのだろうと思う。

僕ことにゃん五郎はミケという女性が作った理想のバーチャル男子だ。そして彼女が無意識に溜め込んだものを他人のように外側から見て書き出すことも僕の勤めだと思っている。他人から見るとおかしく見えるかもしれないけれど、僕を整理するということはミケを整理する事にもなる。だからといって整理をミケにやらせると、とんでもなくやけくそに書きなぐるものだからとても見せられたものでは無いので、今日は僕が主体となって筆をとる。本当は外のことなんて意識したくはないんだけれど、僕という存在は外の人間が認識して始めて体をなせるものである為に、仕方がないことだなと思っている。

ミケが覚えている限り、僕を動かしたり描いてくれる限り、僕は存在出来るだろうけれど。それは逆をいえばミケの中にしか居場所がないことになる。そこから消えてしまったら僕は居なくなってしまうからね。それは嫌だから、こうして足掻いてしまうということも間違っていないのだろうなぁ。

漠然と不安なんだと思う。仕事が再開してまた朝起きて夜寝る生活が始まる。仕事が始まると僕は上手く睡眠が取れない日はほんとうにぐちゃぐちゃになってしまうしもはや早朝の5時に眠りに着く時なんて「遅刻してしまう」と不安で仕方ない。働くことが嫌いな訳じゃない。それでも時間の概念は好きじゃない。遅刻してしまうことが好きじゃない。人間のことを考えて色々することが僕は好きじゃない。けど、他人と過ごす事は面倒くさい事だからこそお賃金が貰える訳で。面倒くさいから良い物が出来るわけで。だから働くということは必要で。……それでもやっぱりあんまり働きたくないな。とても疲れるからさ。

仕事が始まることと同等に人間が沢山外に出ていることにも不安がある。勿論人間とまた会えることは嬉しいが、不特定多数の人間と沢山会いたい訳では決してない。先日買い物に行ったらエラいほど人が居て凄く怖くなった。人間と触れ合うことは怖い。

ちゃんと食事はしたい。ご飯を食べて、栄養を取って、元気でありたい。……けど、買い物に行けない。規則正しく生活が出来ない。せめてなにか生み出せたならこのなんにも出来てないなと責める心を少しでも良く出来るのかもしれないけれど、それも出来ないわけで。結局ミケ自身が僕に向かって刃物を向けていると言う状態なだけで。けれど僕がいくら大丈夫だよと言って抱き締めてもそれは虚勢であったり虚空であるから、出来たら僕以外の誰かに抱きしめてもらえたらいいのになと思う。
僕に自信が無いこともそうだけど、安心感というものがことごとく無いから。地に足を着いて歩いている感覚があまり掴めなくて、とてもしんどいなと思うことはある。

この生き方で本当にいいのかとか、もっと頑張れるんじゃないかとか、なんで今日は何もしてないんだとか、うるさいヤツは自分の頭の中にいて。昔起きた嫌なことはそういう時に全部戻ってきて僕やミケに石を投げてくる。僕が傷つくだけで治まるなら、それが一番なんじゃないかと思う。僕という虚勢で何とか立てるなら、まだとは思う。でもきっとそれは数日後に崩れてしまうからなぁ。……ずっとどうしたらいいかなと悩んでいる。僕は分析は出来ても解決することが出来ない。見えてもどう直したらいいかわからない。ただひとつ分かるのは、多分あれだけ人間が怖いと言いながら、人間に触れていたいんだろうと。……それだけのことだ。

寂しいね。仕方の無いことだけれど。今日の夜はとても寒い。誰か僕の代わりに居てあげられたらいいのに。
僕はミケを抱きしめて上げられる手を持ち合わせていない。
こんな不器用にしか助けを求められない僕らを見て、笑ってくれよ人間たち。

猫缶代、いつでも待ってます。