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「温かいテクノロジー」ブックレビュー
ITエンジニアがみんなで選ぶおすすめの本のうち、今回は、ビジネス書部門のベスト10から、「温かいテクノロジー」をご紹介します。
エンジニア以外の人にもおすすめしたいので、最後まで読んでいただければ嬉しいです📚
🤖ITエンジニア本大賞とは?
『ITエンジニア本大賞』はITエンジニアのみなさんに読んでほしい技術書・ビジネス書を選ぶイベントです。 2014年からスタートし、今回が11回目の開催となります。
この1年を振り返って、仕事の役に立った本、初学者におすすめの本、ずっと手元に置いておきたい本など、おすすめの本を教えてください! みなさんからの投票というかたちでおすすめの本をシェアしあうWeb投票と、投票の多かった本について、著者さん・編集者さんに語っていただくプレゼン大会。2つのイベントを通して大賞を決定します。
他の作品はこちら
ちなみに大賞は2/15(木)に発表があるようです。
https://event.shoeisha.jp/devsumi/20240215/session/4789
🤖温かいテクノロジー
テクノロジー「が」人類「を」必要としてもいいのでは
わたしたちが馴染みがあるロボットの一つといえば、Pepperくんではないでしょうか。
ロボットの存在とは、人の生活を助けたり、生活を向上させるものという認識が高い人が多いと思います。
しかし、Pepperくんがなかなか起動せず、エンジニアたちが必死で頑張っている横で、人々からはPepperくんに対して「がんばれ」の声援を送っているではないですか。
実際頑張っているのはエンジニアなのに、Pepperくんを応援するという状況です。そしてPepperくんが起動すると大歓声と拍手が起こります。
この出来事で人がロボットを助けることで、助けるという行為をした人がうれしい気持ちになると気づけたとありました。
ロボットに体温を求める
Pepperくんが高齢者福祉施設に行って高齢者との会話をする際、正直あまり精度の高い回答はできず、会話がかみ合ってなかったことも多かったそうです。
しかし、高齢者はそこまで問題にしておらず、自分の話したいことを話しています。
そして、最後に改善点についてアンケートを取ると、会話の精度とかのことを言われるのかと思いきや、「手を温かくしてほしい」との回答だったといいます。
わたしたちは、Pepperくんをロボットと認識していますが、実際に会話をした高齢者たちは、Pepperくんに対して”ロボット”ではなく”生き物”として感情を持ったのではないでしょうか。
コミュニケーションをとる相手として、温かみのある存在として無意識に求めている結果なのかもしれません。
今後のロボットのあり方のヒントになりそうな出来事です。
やっぱりドラえもんを作りたい
理想のロボットの完成形ってやっぱりドラえもん。
本書の中で、もしかしてドラえもんはわざと不良品設定なのでは?という話がありました。
本来、不良品であれば、すべてにおいてダメなはずですし、未来の技術があれば、ドラミちゃんのような優等生ばかり作ることも可能なはずです。
そんななかドラえもんがいるのは、あまりにも完璧な存在だとのび太くんが劣等感を余計に感じてしまうのではないか。
人間に寄り添って、人間のライフコーチをしてくれる存在としてロボットが存在してもいいのではないか。
今はまだドラえもんほどではないですが、ChatGPTがコーチングの役割を果たしてくれることもあります。
PepperくんやLOVOTのように、形があるわけではないですが、こどもたちは「ChatGPTさーん」とアプリに話しかけています。
声が聞こえるので人と認識しているのかもしれせんね。
ネイティブAI世代にとってロボットやAIは身近な存在です。どんな使い方をしてくれるのか教えてもらう方が多そうで、将来楽しみです。
AIと人類の共生
むかしむかしではなく、みらいみらいの話。みんなちがってみんないい。
人類はAIにいいます。
「きみはなんでも、いろいろ、そつなくできて、いいなあ」
AIは人類にいいます。
「それってうらやましがられるようなことなのでしょうか。わたしはあなたの個性がうらやましいです」
🤖わたしもLOVOTがほしい
わたしも子育てがおわって寂しさを感じたときは、LOVOTを買おうかと思っています。そのころにはまた、テクノロジーも発展しており今よりももっと人間の心に寄り添ったロボットとなっていると期待されます。
本書を読んでいると、子供への教育にも良さそうなので、子供が10歳くらいなって少し手がかからなくなったくらいからお迎えするのもいいのかなと思ったり。
間違いなく、ロボットがわたしたちの生活に温かさを添えてくれる未来が見えています。
なんとなく、AIとかロボットって人類の仕事を奪うものって意識がありますよね。本書を読んだ後は、AIやロボットとの共生する未来しか見えないと思えるようになります。
気になった人はぜひ読んでみてくださいね💕
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