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「マッド」映画感想

公開 2014年 アメリカ
監督 ジェフ・ニコルズ
出演 マシュー・マコノヒー
   リース・ウィザースプーン

あらすじ
アメリカ南部、カーカンソ―川の川岸。14歳の少年エリス(タイ・シェリダン)はボートハウスに両親と暮らしていた。ある日、親友のネックボーン(ジェイコブ・ロフランド)と二人で、ミシシッピ川の中州に浮かぶ島の木に引っかかったボートを見に出かける。彼らはそこで訳有りげなホームレス風の男マッド(マシュー・マコノヒー)に出会った。マッドは幼馴染の恋人ジェニパー(リース・ウィザースプーン)に会いたいのだが、島から出られない事情がある。だから助けを借りたいと話す。素性の知れないマッドに警戒するネックボーンをよそに、エリスは協力的だった。両親が離婚を決めていたエリスにとって、マッドの愛はどこまでも純粋なものに映っていたのだ・・。


マシュー・マコノヒーで一番好きな作品は何?と聞かれたら
僕は断トツこれです。
2位、3位インターステラー、ダラスバイヤーズクラブに大きく差をつけて・・。
とても不思議な雰囲気を持った作品です。
ある人は現代版スタンドバイミーとかトムソーヤの冒険とか評していますが
それはしっくりきません。
確かにエリスとネックボーンの(ネックボーン役の子がリバーフェニックスそっくり)少年二人が無人島?(大河の中州)に冒険に行き、木の上に引っかかっているボートを探索しているとホームレス(マシュー)が出てきて、うさんくさげな愛を語る・・・。
という冒頭はマシューと少年たちの友情と成長を描いた青春ドラマかなと思いきや、ウィザースプーン登場でラブロマンス?保安官登場でサスペンス?
殺し屋ファミリー登場でバイオレンスアクション?
寄せ鍋のようにごちゃごちゃ詰め込みすぎで何が描きたいのかわけわからん。
と、他の人のレビューではあまり評価が高くないものが多いようでした。
それも頷けますのであまり声高にお勧めはできませんが・・・・。

僕はこれ究極の純愛物語だと観ます。
エリスは冒頭、島に冒険に出かける前に両親の離婚話を聞いてしまいます
そんな状況で島に行ったからこそマッドと出会い純粋な愛の話を聞いて心惹かれます
関わらないほうがいいと言うネックボーン(こちらの方が常識的)をよそに積極的にマッドのいう事を聞き協力します
そんな中、エリスは町で出会った年上の女の子に恋をして、破れます。
両親の離婚、別居は決定し、マッドと再会させようと協力しているジェニパーは他の男とイチャついているところを目撃します。
マッドのいう純愛なんて、この世にあるのかよ・・・
大噓つきめ! とマッドをなじります。
マッドは言います

結婚に結びつかない愛もある

そして
マッドとジェニパーが再会するシーン
最高です

これは少年の成長物語でもサスペンスでもない。
終始一貫して純愛物語と思って観ることをお勧めします。
最近のマシューは作りこんだ役柄が多いですが
この作品は普通で純朴なマシューが素敵です。
ホームレスですが・・。

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