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一人のための秘策は、実はみんなのためのものなのです

登校しぶりが起きている子の拡大支援会議が有りました。

LDが疑われる子は、教室の中で静かに困っていました。逸脱行動をするわけでもないし、反抗的な態度を取るわけでもないので担任は問題のない子と捉えていました。

出産のために担任が代わったのを機会にその子は不登校になりました。家では高ぶった感情を押さえきれず、姉との喧嘩が頻繁に起きるようになりました。本当は登校したいのに、出来ない自分が歯痒いのでしょう。物を投げたり、暴言を吐いたりする日々が続いています。

関係者がお互いに持っている情報を出し合って、解決策を話し合いました。市の支援課や放課後デイからは様々な具体策が出ますが、学校からはなんの案も出ない事に驚きました。そのうえ、その子への具体策は他の子からどう見られるのか、30人以上いるクラスなのに一人への支援はしていられない等と時代錯誤のような話が教頭先生から出されました。
空いた口が塞がりませんでしたが、極力穏やかに
「一人への支援は、実は他の子への支援に他ならない」
事、
「特別支援は通常学級の実践の中に有ること」
などの理念を、その子に直ぐ使える内容を示しながら具体的に話して来ました。
継続した支援会議が開催される事になりました。

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