ここは九猫(くーにゃん)王国の九猫図書館。 だれでも500円でかの有名(?)な大先生(??) の猫又龍之介の小説が読み放題になるとかならないとか
月に二作品、一万字前後の小説の記事を1日と15日にアップします。 その他、以前他のサイトに上げていて削除した作品も随時上げていきます。
復活の猫又
詩1から詩16までが読めます! ぜひ購入して楽しんでください
天使は人々の良心でなければいけないらしい 蒸したタバコを片手に下界を見下ろす私は 果たして良心と言えるのだろうか 今日もルサンチマンが止まらない 背中についた羽はとても綺麗なのに 何故私はこんなに汚れているのか 心の中の悪魔が常に私に囁いてくる ……もう楽になっちゃえよ…… なんとなく下界を見ていたら子供が交通事故に遭っていた 多分亡くなっただろう 本当は子供を助けたいのに天使の私は生きている犯罪者の見方をしなければいけない 慈悲
私はピエロ 嬉しいことも楽しいこともないのに無理やり口角を上げて笑っている 一人の子供が私の大切な付け鼻を盗んだ 僕は笑顔を作って子供に返してくれと頼んだ ………かわいそうだね、おじさん 子供の言葉に私は憎悪を形にしたような顔になった ………そうそうそれだよおじさん、おじさんにはその顔がお似合いだよ 私はピエロ 笑わなければ ………やめなよ ………なにを? ………自分を偽るのは ………お前は誰だ ………誰でもない、おじ
君が死んだことを受け入れられない だって君が死んでもキットカットは甘いままだし僕の仕事は休みにならないし地球は回っているし 悲しいくらい世界は君に興味が無いんだ 変わったのは僕の感情だけ キットカットは甘いのに涙が止まらない 感動しているわけじゃない 悲しいんだキットカットが甘いことが 心臓はドクドクと脈打っているのに まるで大きな穴が空いたように虚しい 大きな穴が空いても君と同じ所には行けないし いっそのこと僕も死んでしまおうか
暗闇の底で貴方と再会した 全ては貴方のために 貴方のために私は完璧な存在になる そう誓ったはずだったのに くだらないプライドを折れなかった私を貴方は優しく抱きしめてくれた そして白いアザレアの花束を私の手に握らせた こんな私に慈悲などいりません、と口にした私に貴方はこう言った ………あなたは大事な物を失ってしまったのね……それは私からの愛よ……… 白いアザレア 花言葉は「あなたの幸せが私の幸せ」 その言葉を聞き、子供のように泣く私を貴
その瞬間は突然訪れた 寸分の狂いもないパーツの数々で出てきた私が音を立てて無惨にも崩れ落ちた 何故なのか 何故私ではなく彼なのか だって彼より私の方が優れているではないか 私の精密さに彼は勝っているというのか 徐々に形を失い暗闇に吸い込まれていく私に 彼はほくそ笑んだ なんの捻りもない彼が 彼は私の顔を見て口を開いた ……愚かだな そしてこう続けた ……だから僕に勝てないんだよ その言葉を聞いた私は憤怒の炎に飲まれたまま自
皆さんこんにちは!猫又です。 突然ですがこの度メンバーシップを開設致し ました。プランの値段は500円ですが、これからの流れを見て100のプランも作る予定です。 気になる内容ですが、500円のプランでは、 月に二回、1万字程度の小説を読むことができます。後は僕がこれまでネット上に投稿して削除した小説も上げていこうと思っています。 今はそれだけですが、これからどういうサービスを提供できれば皆さんが喜んでもらえるか、手探りでやっていきたいと思っています。
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罪と罰の対岸沿いに私とあなたが向かい合っ ていた すまない、私はまだそこには行けないんだ 私は上がらない口角を無理やり指であげた あなたは微笑んだ そしてお互い背を向けて歩き出した もう麻痺した感覚の中に一つ残った絶望が 今の私の行動原理だ ナイフを握りしめた もう一度あなたのそばで心から笑えるように
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