詩22
天使は人々の良心でなければいけないらしい
蒸したタバコを片手に下界を見下ろす私は
果たして良心と言えるのだろうか
今日もルサンチマンが止まらない
背中についた羽はとても綺麗なのに
何故私はこんなに汚れているのか
心の中の悪魔が常に私に囁いてくる
……もう楽になっちゃえよ……
なんとなく下界を見ていたら子供が交通事故に遭っていた
多分亡くなっただろう
本当は子供を助けたいのに天使の私は生きている犯罪者の見方をしなければいけない
慈悲なんてねえよバーカ
私は犯罪者に向かって中指を立てる
いっそのことなってしまおうか
堕天使ってやつに
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