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細野豪志チャンネルに注目(2023年9月分)


9月5日小泉進次郎議員が福島県でサーフィン

この回は異論が2つあります。

1つは小泉氏のパフォーマンス。私もこれ自体は賛成で非常に良いことと思います。しかし、安倍内閣環境相当時の対応は何ですか。2019年9月の就任では原田前環境相の処理水に関する問題提起を潰すような言動していました。政治家で判断が変化し、言動が過去と異なることは否定しません。しかし、当時の彼の言動で処理水問題の進展に水を差された点を彼は説明していません。加えて、マスコミもこのサーフィンパフォーマンスでこの点を問いただしていません。この点ちょっとどうかと思いました。

もうひとつ。世襲議員は一概に否定はしません。しかし制限が全く無いのも普通とは思えません経済には「独占禁止法」があります。「独占は自由」ではないからです。公正な競争とは言い難いです。話に出た小泉氏や小渕氏が政治家として優れた資質あるなら親とは違う東京や大阪の関係ない地盤からなぜ出ないですか。公正でない競争の状態であるからには、世襲政治家にはより一層厳しい視線を注がれるのは当然です。

選挙区世襲の禁止、世襲現職含めた公開予備選の義務化などの制限案はあるとは思いますが、こうした制度上の制限が何一つないために、かえって過剰なやっかみ、おかしな攻撃の弊害も大きいと思います。世襲自体が争点化することで具体的な政策論争の妨げになるのは望ましくありません

安倍総理は「世襲だからこそ周りが取組まない外交安保に注力した」と回顧録でも言っていました。父・祖父の資産を対外的にもフル活用してました。これぐらいまで活用して実績出さなければ世襲政治家としての義務を果たしているとは言い難いです。

【処理水海洋放出後】細野豪志 福島産の刺身を食べてみた

処理水に関連して福島産海産物の食レポ。私も酒呑みなので「あれだけ旨い刺身を日本酒無しでよく食べれるなぁ」と感心してしまいました。酒飲んで撮影はさすがにまずいと思ったのかもしれませんが。刺身+日本酒の黄金の誘惑に屈しないのは敬服します。福島産の海産物お取り寄せで検索なら、地酒もついググってしまいます。処理水問題に奮闘する林智裕さんもイケてそうです。小野崎雄一さんも奮闘されてます。

林さんはカツオ+おろしにんにくですが、細野さんの動画ではヒラメ+ワサビ。地元が伊豆だけあってわさびを刺身に乗せる仕草がやはりプロ。ここは見逃せない。わさびを醤油に溶かすのはNG(らしい)です。わさびミュージアムさんでの動画も面白いのでお勧めしたいと思います。

9月15日内閣改造を実施 期待の閣僚を教えます

内閣改造で注目するお三方についての解説。注目したのは松野博一官房長官についてのコメント。

松野氏個人悪く言うわけでもありませんが、毎日2回の会見の負担が大きすぎると感じます。

先に処理水の問題の海外宣伝の重要性について痛感しましたが、官房長官記者会見で仏リベラシオン、ラジオフランスの西村カリン記者の質問に「お役所答弁」でほとんど答えていません。こうした点が海外の悪印象になっている点が危ういと思いました。(なお、私は西村記者の報道内容のスタンスの賛意はない)

会見担当の政治家を選任して官房長官は週1回にするとか、海外メディア向けの英語会見をやるとか、海外宣伝に改善の余地が多いと思います

私は途方に暮れている。日本政府の報道官から私の質問に対する回答を得ようとあらゆる手を尽くしたが、得られるのは、彼に同行している(あるいは担当している)8人の公務員のうちの1人から、色あせたメモを絶望的に読み上げるだけだ。そして、それは毎回そうなのだ

西村カリン氏のポスト(拙訳)にここまで書かれる印象でいいのか

9月20日兼職で何が悪い?秘書の実態を紐解く

この回は、マスコミの報道の思い込みを考え直す良い解説だと感じました。同じような感想もYouTubeにも多くありました。再生回数が比較的多いことに、こうした一面的なマスコミ報道に対する「ちょっと待った解説」の需要を感じます。

注目したのは8:20~ぐらい。市議県議代議士の連携の重要性は理解できるのですが、具体的にどういうケースなのか、ここがもっと説明あったらと感じました。なぜかというと地方の県議選市議選も関心低調で、ナニしてるのかわからないし、国政にどう反映させてるか見えない(見えにくい)からです。いわゆる縦割り(省庁)横割り(国県市)の「歯車」に潤滑油をさしてうまく回転させるのも政治の役割なので、何がうまく回ってないのか、うまく回せて実現できたことなどは実績でもあるのでもっと言ったらいいと思うのですが。身近なことが分かりにくいのも問題だと思います。

また、世の中的に副業推奨と言っているのに、兼職ダメだ的な「たたき報道」の方が安直だと思いました。

9月27日岸田首相が表明 経済対策の5本柱とは

先日行われた総理の経済対策についての会見について細野さんからの「補足解説」。

総理会見の内容の注文は多いのですがいくつか。細野さんは財務省言いなりってわけじゃないとの解説ですが。

まず文句つけたいのが、官邸広報。ナニやってるんですか???

2つ大きな目的があります。ここにありますが、第1が向こう側ですが
第2は、こちら側
今回の経済対策では、ここにあります5つの柱

「ここ」「むこう」「こちら」だけ出てきて画像無し。読んだ瞬間「ナンダコレ?」
総理会見。ここ、こちら、向こう。読んだ瞬間「ナンダコレ?」

HPに口述をそのまま文章化
普通は画像挿入しますよね?こんな広報でいいと思いますか?

処理水問題で広報がずっと気になっていて、今回の会見だけじゃないから文句つけたいですよ。官邸HP見て呆れました。細野さんたち自民党の先生方もこういう官邸「お役所仕事感丸出し」広報に文句つけないで放ったらかしではダメです。自民党の先生方も自分のページで事務所スタッフがこんな仕事してたら怒鳴らないはずないと思います。

安倍総理の回顧録での一節を思いだしました。

役人は、政府の動画や写真がどれだけ見られているか、気にしないのです。
ただ予算を黙々と消費
しようとする。私は「それじゃダメだろう」と言って、いろいろ動画について細かく指示してきました。

安倍晋三回顧録355P

こういう予算消化のお役所仕事を放ったらかしにするから、「財務省言いなり」「増税メガネ」に説得力持たせるのです。

総理も官僚準備した紙の朗読。「政治の意志」が全く感じられないです。ホントは細野さんの言う通り財務省言いなりじゃないかもしれませんが、この総理の会見見るとそういう印象持たざるを得ません。

聞くスタンスは結構ですが結局、総理は何やりたいのかわかりません。

与党においても十分な検討を進めて、そして政府に対して提言を頂く
次期年金制度改革を社会保障審議会で検討中ですが
認知症と向き合う高齢社会実現会議を立ち上げ
今後、政府・与党の密接な連携の下
新しい資本主義実現会議で議論を行います。
こども未来戦略会議を来月初めには開催いたします。
それに加えてどんな対策が必要なのか、与党ともしっかり連携していきたい

総理はナニしたいの?どうしたいの?

会議を開くことは政策ではありません。会見で会議が4回も出てきます。総理は総裁選で「聞く力」を主張しましたが「会議や与党と連携」だけで本人の政治の意志は全く見えません。

逆に細野サンが全く同じ内容をプレゼンするとどうなるか。言い回しだけ変わっただけでも、かなり印象違うんじゃないかな。

③面白いと思ったのは「コストカット型」についてのコメント。細野さん動画8:00~「コストカット型」の脱却関連があります。

人への投資、賃金、さらには未来への投資である設備投資や研究開発投資まで、コストカットの対象として削ってきたことで、消費と投資の停滞を招いた、この状況を「冷温経済」と呼んだ専門家もおられましたが、我々はようやくこの「冷温経済」を脱し、活発な設備投資、あるいは賃上げ、そして人への投資による経済の好循環を実現し、経済の熱量を感じられる「適温経済」の新たなステージに移れるチャンスを、今、迎えています。

岸田総理会見「コストカット」

細野さんが「維新もコストカット型のところがあるので対立軸としてインパクトある」と指摘されていて興味深いところです。この回で一番面白いと思って再度確認しました。

なぜかというとちょうど維新の藤田文武COOの本を読んで面白かったのですが、ここはガチンコ政策論争を期待したいと思ったからです。

トップ画像と三嶋大社

トップ画像は三島大社の縁起餅「福太郎餅」。リーゼント形のアンコが強烈な印象で気になります。三島大社のお祭り動画で思いつきました。

この独特の形は、五穀豊穣を祈る狂言形式の祭事「お田打ち祭」に登場する、黒い面に烏帽子姿を被った「福太郎」のイメージだそうです。

過去記事


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