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岡崎から視る「どうする家康」#2過去ドラマ等で「どうだったの?家康」

徳川家康としては過去にも大河ドラマで出ています。「どうだったの?家康」ではありませんが、事例として3作を取り上げてみましょう。

昭和53年「徳川家康」滝田栄さん演じる家康。

それまでの時代劇では狸親父のイメージばかりだったものを小山内美江子先生の脚本での「忍耐」のイメージの家康像でした。なお、この作品では役所広司さん演じる信長がヒットした出世作。金八先生の武田鉄矢さんが秀吉など今から考えると豪華なキャストです。NHKのホームページの回顧録も面白いです。

NHKオンデマンドで当時(40年前)の「徳川家康」を見ることができます。何と言っても当時の俳優が当然ですが若いです。この作品と今回の「どうする家康」との比較すると違いが非常に面白いので、随時言及しようかと思います。

一方で、産経新聞のインタビューなどでは徳川家康役の滝田栄さんが人生論を語っています。しかし、私としては忍耐を前面にした人生論は歴史的な脚色のにおいを感じて好きではありません

主役として岡崎が登場するのはこの作品です。原作は山岡荘八の『徳川家康』です。家康の忍耐・我慢イメージの出所はこの作品の影響でしょう。

平成12年「葵徳川三代」での津川雅彦さんの好演。

私のイメージする家康としては、津川雅彦さんです。これが家康の実像に近いのではないかと思わせてくれました。「独眼竜政宗」でも津川さんが家康でしたが、静かに熟考する家康像でした。脚本によって演じ分ける俳優の凄みを感じます。

ドラマとしては関ケ原の合戦前夜以降の家康から家光までの間の話で、津川雅彦さんの家康は当然ながら老齢の一般的なタヌキジジイのイメージで、私はこれ大好きです。

しかし、当然ですが岡崎は出てきません。

平成29年「おんな城主直虎」での阿部サダヲさん

阿部サダヲさんの演じる家康は何か違うような気もしましたが、ひょっとしてこういう家康が実像に近いかもしれないと思わせました。ドラマとして「無理やり女性を主役にした」感がどうも好きになれませんが、今のご時世で自粛します。

「若い家康」と視聴率

大河ドラマとしては、戦国時代の今川義元・織田信長・武田信玄・豊臣秀吉・石田三成・真田幸村などいわゆる「戦国オールスター」と絡む場面が視聴者にもウケがよく、視聴率も取れるのかもしれません。一般に馴染みのない人物ばかりの大河は低視聴率になる傾向はあります。

岡崎が登場する序盤の「若い家康」の放送回は、戦国オールスターの登場が少なくなってしまいます。

そうすると岡崎のメンバーとのやりとりだけになってしまい、全国の大河ドラマファンにはなじみのないシーンばかりになってしまいます。

まるで「岡崎市役所のドタバタ劇」のようなローカルネタで視聴率苦戦するのが心配と言えば心配です。

「どうなる視聴率!!」

「家康同様に出だしは苦労」とかの揶揄されて週刊誌でイジられないか、と心配ですが、視聴率で叩かれたら「堪忍おどり」でなんとかしたいところです。


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