C-C-B楽曲レビュー⑤「瞳少女」
マニアックすぎるこのコーナー。
今日選んだ曲は「瞳少女」。
C-C-Bはざっくりとブレイク前の黎明期、
ブレイク後の全盛期、関口さん脱退後の後期と
三つの期間に分けられますが、これはブレイク前の曲。
まだバンド名もC-C-Bではなく
ココナッツボーイズという名前だった頃の曲ですね。
(知らない方のために・・、
C-C-Bとはココナッツボーイズの略です)
デビューしてから2枚目のシングル曲ですね。
ちなみにデビューシングルでは
田口さんと米川くんはまだいませんが、
この曲では新たにこの2人が加わり
お馴染みの5人体制になります。
作詞はあの秋元康氏、作曲は芹澤廣明氏。
C-C-Bが秋元康氏と絡んでいたと言うのはちょっと意外ですよね。
そして芹澤廣明氏はチェッカーズの曲を結構手がけていた方なので、
この曲もサックスが入っていたりチェッカーズ風味です。
(後に笠くんがインタビューで「一曲目が売れなかったから、
二曲目は当時人気だったチェッカーズっぽく出してみたけど
所詮二番煎じだからダメですよね。」と語っていました。
おっしゃる通り、この曲もヒットとはいかなかったようですね・・。
とは言えこの曲はCMタイアップ曲で、
耳にした事あると言う人も少なくないはずです。
ただ、それをC-C-Bだと認識している人は、
ファンを除いてはかなり少ないと思います。
私は最近C-C-Bをまた聴くようになって、
「瞳少女」は知らなかったのですが
(「楽しい夏休み」と言う「瞳少女」が収録されている
カセットを持っていたので知らなかったはずはないのですが、
全く覚えがありませんでした・・)、
目薬のCMで使われていたという事は知っていて、
YouTubeで珍しくテレビで「瞳少女」を歌っている映像を発見し、
見てみて「わ! これ知ってる!!」と衝撃を受けました。
「涙ロートじゃん!」ってこれC-C-Bだったの!?と言う
今更ながらの驚き。
涙ロートというのは、
ロート製薬から発売されていた目薬だったのですが、
このCMはロート製薬一社提供の番組「クイズダービー」内で
よく流れていたそうです。
↓これこれ!
「クイズダービー」は確かTBSの
(C-C-BとTBSはほんと所縁が深いな。。)
土曜日の午後7時半からの30分番組で、
曜日と時間帯からも見ている人は多かったと思います。
司会の大橋巨泉さんはもちろん、
回答者のはらたいらさんや竹下景子さん、
篠沢教授なども番組の顔でした。
さらに「クイズダービー」の前の
7時からの30分間は「まんが日本むかし話」をやっていて、
子供(中学生含む)はみんな見ていたんですよね。
その流れで家族で夕飯を食べながら
「クイズダービー」を見るというのが、
昭和のお茶の間の極一般的な風景でした。
(ちなみにその後8時からは伝説の番組
「8時だョ!全員集合」に繋がります)
そんな中で流れていた「涙ロート」のCM。
そりゃ何回も耳にしましたとも!
と言うか、当時はこれはCM専用の曲で、
この曲がシングルとして発売されてると思っていなかったですね。
プロモーションが足りなかったんじゃないのかな?
この曲を歌ってるバンドがいるって知っていたら
もっと売れてたんじゃないかと思う。
それにしても「きみ〜か〜わ〜いいね〜」と歌っていた声が、
後にピンクの頭でドラムを叩きながら「Romanticが止まらない」を
歌っている笠くんだったのかと思うと、全く情報がリンクせず、
別次元すぎて脳がバグる感じがします。
「瞳少女」の曲自体はめっちゃアイドルです。笑
主に渡辺さんがメインで歌っているのですが、
声が高校生でも通用するくらい初々しいと言うかあどけないと言うか。
これでも当時24歳くらいだったんでしょうけど。
C-C-Bはデビューから「Romantic〜」でブレイクするまでは
夏をイメージしたビーチボーイズっぽいバンドでした。
本人達は特にビーチボーイズ好きと言う訳ではなく、
周りの大人達の作ったコンセプトに乗っかった形でしたが、
この時に培われたコーラスの美しさは、
その後も大いなる強みになったと思います。
うん、何事も無駄はないのだと言うのを体現してくれてますね。
今聴くと笑っちゃうくらいくすぐったい感じですが、
明るく爽やかなこれからの季節にぴったりな曲です。
↑渡辺さん、この時ものもらいができてたらしく・・。
何だか絶妙なタイミングだよね。笑
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