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楽しく暮らそう

2020年に引き続き、アドべントカレンダーに参加させて頂きます。去年のを読み返すとなんだかモジモジ感いっぱいで恥ずかしいですが、おかげさまで2021年はカレーの学校でも色んな景色を見せてもらいました。

そんな中、10期のタクミさん(*1)と一緒に行った、思い出野郎Aチーム(*2)(以下、OYAT)のライブの話を振り返りたいと思います。

いきなりカレーから脱線してるやん!とお思いでしょうが…。事の発端は、カレーとサウナの林間学校の帰り道。タクミさんの車で駅まで送ってもらってる途中、新木場STUDIOCOAST(*3)がもうすぐ閉館するという話をしていると、タクミさんがこう言いました。

「なんでもいいからCOASTに行きたい!」

なんでもいいの!?
しかしそれを真に受けた私は後日、これからチケット発売のライブを幾つかピックアップし、提案。すると割と即決でOYATのライブに行くことが決定!わーい!!

そんなこんなで、妻(*4)とタクミさんの3人で新木場へ向かうことに、、


“何も持ってなくても
無くしてばかりでも
今夜ダンスには間に合う
諦めなければ”

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このライブのことは今でもすごく覚えていて。
なかなかすごい経験をしたなぁと思っていて。

それはこのライブの試みとして、ライブの同時手話通訳があったこと。色んなライブに行ってきたけど、バンドの横で通訳する人がいるライブは初めてだった。実際、演奏に合わせて手話をやっている方の動きを見て、これはただ歌詞を見るだけとは絶対違う!と直感的にわかった。

手話は4人チームの交代制。時に身体をゆらゆらさせながら、まるで振り付けだと思わせてしまうような豊かな表現で繰り出される手話からは、リズムやビートを感じた。大袈裟に言えば、動く言葉。手や表情で表現される歌詞は、聴いている人にも言葉以上の何か大きな説得力を纏っていたように思えた。

MCでも言っていたのだけれど、誰でもあたり前のように不自由なく楽しめるカルチャーがあったらいい。足りないものを補うのではなくマジョリティー側の人間の可能性に繋がる。そういう気持ちで導入したという今回の手話通訳。

そのマインドの素晴らしさを圧倒的な景色で体感させてくれたのが「アホな友達」(*5)という曲。「アホ」と「友達」の2つの単語で、曲の70%ぐらいをカバーできるこの曲で、私たちは手話にチャレンジした。

その模様はこちらから少し見れます。是非!

この日はPA横で見ていたのだけれど、フロアで全員が手話にチャレンジする姿は圧巻。手話だと「拍手」を手のひらをひらひらさせて(お星さまキラキラみたいな感じ)表現するんだけど、全員が手話で「拍手」すると、当然その瞬間ライブハウス内が静寂に包まれるわけで…そこは初めて経験する「何も聞こえないライブハウス」。

もし自分が…と少し想像してみる。山のように集めてきたCDやLPも全部捨てて諦めてしまうくらい自暴自棄に陥ってしまうかな。ライブで埋め尽くされたカレンダーもきっと真っ白になるだろう。でもそんな時にこういうアクションをしてくれるバンドがいたら、そんなバンドが存在することを知ったら、きっと嬉しいんじゃないかな。

誰にだって当たり前に毎日が来るとは限らない。より一層そう思う今日この頃…この一歩が、どうかこの先に続いていきますように。そう強く願っているし、圧倒的に支持していきたいと思い、帰りにもう買わないと決めていた筈のタオルとトートバックを買ってしまった私。これ以上何を拭き取り、何を詰め込むつもりなんだろう。


“楽しく 暮らそう
時々踊って
絶えない悲しみを
笑い飛ばそう”

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素晴らしいライブの後は、どうしたって腹が減る。
興奮気味に「カレーが食べたい!」と検索し、銀座デリー(*6)へ滑り込み。美味しかったー!

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振り返ると1年前はこんな風に学校の人と遊べるようになるなんて思ってもみなかったです。声をかけてくれて、遊んでくれたみなさんに最大級の感謝を!


(注解)
*1 カレーの学校10期生。今年のアドべントカレンダー7日目を担当。何事にも情熱を感じ、個人的にとても尊敬している。カクバリズムの角張社長が大好き。

*2カクバリズム所属の8人組ソウルバンド。お茶の間ではまず見ないが、テレビドラマ「デザイナー渋井直人の休日」のOPテーマを担当してたりする。ハスキーを通り越してしゃがれ声なのが特徴。この日は元くるりのファンファンもゲスト参加していた。

*3 新木場にあるライブハウス。惜しまれつつ2022年1月で閉館。私の中で新木場といえばスーパーカーの解散ライブ。チケット取れなくて行けなかったけど。

*4 文字通り、妻。今年のアドべントカレンダー2日目担当したうめざわさんの会社の先輩でもある。最近、藤井風にどハマりしていて、後日Twitterに「思い出野郎Aチームと藤井風さん、歌ってることだいたい同じ」という名言を残した。一番好きなのは、向井秀徳。

*5 思い出野郎Aチームのアルバム「夜のすべて」に収録。サビでは「アホな友達」が連呼される。ちなみにライブの最後はこのアルバムから「まだダンスに間に合う」がプレイされた。

*6 カレーの名店。「また来ちゃった。」で有名。

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