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ニンジャスレイヤーTRPGリプレイ【チャレンジャーズ・ラン・スルー・アドベンチャー】

初めに

ドーモ、皆さん。nyamotomoです!今月もリプレイが仕上がりました。今回のシナリオはこちらです。

磁気嵐の荒野を何かを探し求めて彷徨うという冒険チックなシナリオです。何やらRPGめいたアトモスフィアがありますが、そういうのが似合うのはザイバツなイメージがあります。今回は手持ちのザイバツ・ニュービーたちの出番です!

◆登場ニンジャ

◆ゴッドブラッド

◆ゴッドブラッド (種別:ニンジャ)  DKK:0  名声:3   所属:ザイバツ
カラテ    6   体力   8
ニューロン  5  精神力  7
ワザマエ   3  脚力   2
ジツ     2  万札   1
攻撃/射撃/機先/電脳  6/3/6/7
回避/精密/側転/発動  6/3/3/7
即応ダイス:5 緊急回避ダイス:0
◇ジツ
『☆カラテミサイルLV2』
◇サイバネ
▶︎生体LAN端子LV1
◇スキル
『◉◉忠誠心:ザイバツ』『◉知識:ストリートの流儀』
◯生粋のザイバツニンジャ

血液を媒介に電撃を発生させるニンジャ。ザイバツ・アプレティンス。一家離散した没落貴族であり、アンダーガイオンの下層で親戚に預けられて生活していた。幼少期ネオサイタマに住んでいた経験から、駐屯部隊に所属している。自傷を伴うジツの影響か、自身の危険を省みないところのあるやや無鉄砲な性格。

ジツ型として生まれましたがだんだんとタフなカラテ型によっているような気がします。このまま★★エンハンスまで取ってしまいましょうか…?

◆クリムゾンスティール

◆クリムゾンスティール(種別:ニンジャ) 所属:ザイバツ 名声:2
カラテ6      体力6
ニューロン6    精神力7
ワザマエ6     脚力3   
ジツ3       万札5
攻撃/射撃/機先/電脳  7/6/6/6
回避/精密/側転/発動  7/6/6/9

即応ダイス:5   緊急回避ダイス:1

◇装備や特記事項
☆ムテキ・アティチュードlv3
▶︎テッコlv1
『☆◉瞬時の解除』、『⭐︎◉レッサー・ムテキ・ウェポン』
『◉突撃』、『◉滅多打ち』
『◉知識:サイバネティクス』、
パーソナルメンポ、家族の写真
◇未覚醒のアーチ級ソウル憑依者

アンダーガイオンの崩落事故に巻き込まれた若きサイバネ技術者にニンジャソウルが憑依。ジツで赤金の質量あるホログラムを生成し、各種の武具やカラクリとして攻守に活用する。ロードに忠誠を誓うサムライじみたニンジャ。

前回の登場リプレイはゴッドブラッドと同じです。前回突撃and滅多打ちandムテキというロマンコンボを実現しかなり攻撃力が増しています。生まれ持ったステータスの暴威でむしろ万札の余る始末です。

二人だけでは少し怖いですね。もう一人追加です。

◆ソーンヴァイン

◆ソーンヴァイン(種別:ニンジャ) 所属:ザイバツ 名声:2
カラテ      3   体力   5
ニューロン  4  精神力   4
ワザマエ     5  脚力     4  
ジツ        0  万札     5 

攻撃/射撃/機先/電脳  4/6/4/4
回避/精密/側転/発動  5/6/5/-

即応ダイス:4   緊急回避ダイス:0

◇装備や特記事項
『◉常人の三倍の脚力』、『◉ニンジャソウルの闇』
ムチ、タクティカルスーツ 

◆忍◆ ニンジャ名鑑#139 【ソーンヴァイン】 ◆殺◆
ソウカイ・シンジケート崩壊のわずか一日前にトレーニングを終えていた不幸なニュービー・ソウカイ・ニンジャ。
ザイバツ・ニンジャに虐殺された。

原作に登場するニンジャですが、正史と違いザイバツ所属です。もはや完全に別物ですね…。12ポイント+万札40相当の装備であり、シナリオを1つやって装備に全振りしたような感じのビルドです。正規作成のPCではありませんが一応原作ニンジャを元にしたニンジャなのでよしとします。

ではいよいよスタートです!

本編開始

……磁気嵐の荒野。それはネオサイタマ西方に広がる広大な平野地帯だ。致命的な磁気嵐が吹き荒れ、極寒の雪原のすぐとなりに灼熱砂漠が広がるなどザラにある異常気象帯であり、そこかしこにポストアポカリプスめいた廃墟や蛮人や危険生物が跋扈する危険地帯。しかし同時に磁気嵐により放棄された数々のメガコーポ重要施設や点在する村落に多くの物資が残るという現代のアドベンチャー・フロンティアでもある!

その中の砂丘地帯、比較的天候の安定したエリアに先を進む三つの影があった。防塵PVCコートや背負ったキャンプキットなど、多少の旅装はしているが人間が磁気嵐の荒野を越えるにはあまりにも心許ない装備だ。そう唯の人間ならば。「はぁ…埃っぽいわ。ギルドの命と言えども過酷すぎやしない?せめて車が欲しいわ…」そう呟くのは金縁白フード装束の女、ゴッドブラッドだ。

「まぁまぁ、これも良き修行!それに徒歩は冒険のロマンでござるよ!」赤色装束の青年クリムゾンスティールが励ます。その言葉に3人のケブラー装束の男、ソーンヴァインも頷いた。「それにいいところもあるぞ。ネオサイタマの陰鬱な空と違ってここは空が明るい。得物もいつもより調子が良さそうだ。」ソーンヴァインは腰に下げたバイオ鞭を撫でる。植物性のそれは普段よりも色艶が増して見えた。

「全く、二人ともよくそんな元気が出せるわねぇ。まあ言う通りニンジャの身体能力ならこれくらいは平気なんだけども…」そう、この3人はいずれもモータル(常人)ではない、伝説の半神的存在ニンジャなのだ!彼らはキョートのニンジャ組織ザイバツのうちネオサイタマ駐屯部隊所属の若手であり、今日ここに来たのはトレジャーハントでも亡命でもなく、騎士の探索行めいた特別任務なのである!

冒険の予感に武器を撫でながらニヤついていたソーンヴァインだがすぐにシリアスに顔を顰めトーンを落とした。「まあ付け加えるならば今回の任務はおそらく俺たちの昇格試験も兼ねている。この程度でへこたれずキアイを入れていくに越したことはないだろうな。」その言葉で3人はいずれも黙り込んだ。その実感は3人ともそれぞれ薄々勘づいていたのだ。

ザイバツは厳格な階級構造をとっているが彼ら3人の位階はいずれもメンターの元で修行するアプレンティス(実習生)位階。ザイバツのニンジャ内では最下級であり、一人前の構成員ともいえるアデプト(達人)位階には程遠い半人前だ。しかしここ最近いくつかの功績をあげている3人は自分たちの昇格が近いということを肌感覚で理解していた。そんな折での合同任務。十中八九昇格試験を兼ねていると見て良い。

つまり今この場こそ目下最大の正念場である!ブザマを晒せば昇格はナシ、場合によってはヨゴレニンジャなどに下落する可能性すらある…失敗の許されない任務なのだ!「…そうね!栄えあるギルドのニンジャがこの程度で根を上げては名折れよ!ガンバルゾー!!」ゴッドブラッドはそうチャントを叫ぶと我先に歩みを早める。「ペース配分も念頭に入れるでござるよ…」半ば呆れた言葉を投げかけ、二人もまたゴッドブラッドに続いた。旅はまだ始まったばかりだ。

◆コースとレベルの設定

このシナリオにはコースとレベルの設定が必須。今回はコースは最長のCコース(イベント数15:余暇4日)、レベルは元シナリオのコラムに従いLv4とする。

◆事前準備

装備のレンタル:メディカル・キットをゴッドブラッド以外の二人が購入 万札3をそれぞれ消費

メディカルキット:非戦闘時のみ使用可能な『回復アイテム』でありスロットを消費しない 共有物となる。使い切り。【体力】3回復。【精神力】2回復。『気絶状態』からも回復可能。 1度の探索に持ち込めるのは1個まで。

事前調査:望むなら各コースに挑戦する直前に代表者1人が『調査判定:NORMAL』を1度だけ行ってもよい。この判定に成功した場合は成功数と同数の『即応ダイス』を全員が受け取ることができる。ここで受け取れる『即応ダイス』の個数はそれぞれLvと同値までである。この判定自体に『即応ダイス』を消費することはできない。

ゴッドブラッド調査5,1,1,5,4,6,、4成功 即応ダイス4ゲット

◆ルール補足:このシナリオでは最終イベントであるイベント15以外はシナリオ付属のd66イベント表を一度振って決定していく。

イベント1

12:代表者1人がハッキング扱いの『知識判定:EASY』でLv以上の成功数を出すことで武器を獲得できる。種類は『ランダムトレジャー表/武器』を用いて決定すること。

しばらく砂地をいくと色褪せた草原に出た。ところどころに点在する建築物はツル植物に侵食されポストアポカリプスめいた様相であるが、錆色の建材としっかりとした輪郭はそれらがメガコーポ資材保管庫であったことを提示している。そしてどうやらその多くは手付かずのままのようであった。なんとも探求心がくすぐられるシチュエーションだ。「何かお宝があるかもしれないわね!」

「標的は緩い速度だが移動しているらしい。先を急ぐ旅だ。探るなら一つだな」そういうソーンヴァインも少し顔がほころんでいる。彼は元ヤンクでありこうしたコソ泥めいた行為は馴染みがあった。しばらくして3人はもっとも巨大な保管庫へと潜り込んだ。中は意外にも伽藍堂でポツンとクロームのトレジャーボックスが置かれている。電子施錠が為されているようだ。

ゴッドブラッド1,2,1,6,4,5,5,成功 

「フフフ、ハッキングなら任せなさい!」そういうとゴッドブラッドは電子錠前に生体LAN端子を突き刺し、ケーブル越しに白色のジツ電光を流し込む!ボスン!プシュー…ショートしたトレジャーボックスが圧縮空気を吐きながら開いていく。「どれどれ…」…その中にあったのは古ぼけたテックチェーンソー・ブレード・ツルギであった。刃の縁からは異様な細刃が飛び出ており、西洋剣風に装飾された鍔の紋章は掠れ切っていて判別できない。

「ハッ、差し詰め聖剣っといったところか?」「そんな大層なものではなさそうね…」ゴッドブラッドは少し残念そうに手に取って振るった。カタナ風作りの柄であり意外にも振るいやすい。「何か分からないかしら?サイバネ屋さん。」「いやなんとも…しかしどうやら何かしらのギミックがありますな。錆びついていて作動は無理そうですが」クリムゾンスティールはそう訝しげに呟いた。何にせよ武器としてそれなりに使えるだろう。発見者のゴッドブラッドが担ぐこととなり一行は先に進んだ。

トレジャー武器→チェーンソー ゴッドブラッドが装備

イベント2

42:ハゲタカやドローンの襲撃だ。各PCは『射撃判定:HARD』を行うこと。射撃系ジツを持つ場合はコストを支払えば『発動判定:HARD』で代用可。その後、Lvから成功数を引いた数のダメージ(回避:HARD)。Lv5以上なら回避難易度+1。

3人が暫く行くとこんどは薮が連なる区画に出た。足を踏み出した瞬間、木々から黒い影が無数に飛び出す!凶暴なバイオハゲタカだ!「…!!全員スリケンを構えて!」ゴッドブラッドの叫びと共にスリケンやクナイが宙を飛ぶ!

ゴッドブラッド
射撃6,2,3,、1成功 3ダメージを回避2,6,2,1,2,1, 成功

クリムゾンスティール
射撃5,1,4,3,2,2、1成功 3ダメージを回避3,3,6,6,3,1,成功

ソーンヴァイン
射撃3,3,6,6,3,4 、2成功 2ダメージを回避4,6,5,3,4, 成功

「「「ギャギャギャーッ!!」」」三分の一ほどのハゲタカ達が撃ち落とされる!しかし全滅する前に群れは統制を取り戻しニンジャ達に向けて急降下!「「「イヤーッ!!!」」」今度は近接のカラテで対応するがいかんせん数が多い!このままではジリー・プアー(注:徐々に不利)だ!「このまま走り抜けるわよ!」ニンジャ達は色付きの風となってハゲタカを掻い潜りその場を走り抜けた!

イベント3

46:猛吹雪のエリアだ。各PCは『カラテ:EASY』で抵抗判定を行うこと。Lv以上の成功数を出せなかった場合はシナリオ終了まで得られる回避ダイスがLv÷4低下する。氷結種別のジツを持つ場合はLv÷2だけ成功すればよい。

薮地帯を抜けた先には…ナムアミダブツ!豪雪地帯だ!この無秩序極まりない非現実的気候・植生こそ悪名高き磁気嵐の荒野だ!さらに間の悪いことに猛吹雪発生中!ニンジャといえども何もせねば凍死だ!即座の判断が求められている!

ゴッドブラッド6,4,3,5,4,5成功

クリムゾンスティール2,2,5,4,4,6成功

ソーンヴァイン 即応ダイスを一つ使い4,4,4,3,5,成功

「…!!全員一箇所に集まるでござる!!」クリムゾンスティールは二人が近づくと同時に赤金のホログラムトーチカを生成!彼のジツだ!「吹雪をこれで避けながら進むでござるよ!」「「了解!!」」3人は豪雪地帯を慎重かつ迅速に踏破していく!

イベント4  

26:アナログ金庫だ。開けたい場合は代表者1人が【ワザマエ】を用いた『調査判定:EASY』で判定を行う。成功数がLv以上なら成功。Lv×2の【万札】を得られる。失敗した場合、判定者はLv÷2のダメージをトラップから受ける(回避不能)。

怒涛の困難の連続…3人は散々彷徨った末、再び気候の安定した地帯にたどり着いた。そこはまばらに枯れ果てたススキ野に金属製の金庫がいくつも転がった謎めいた空間であった。「ハァハァ…ようやく一息つけるでござるな。ジゴクみたいなところだ…」「全くね…とはいえここも変なところだけど。何がどうなってこうなったのから…?」

「さぁな、不法投棄か、隠し財産にでもしてるのか…」ソーンヴァインは金庫に近づいてみる。ほとんどは壊れ中身が露出し風化しているが幾つかは施錠されたままのようだ。「これかな…イヤーッ!!」ソーンヴァインはバイオムチを振るい比較的原型の残る金庫の一部を切り付ける!「イヤーッ!」切付け部分をさらにカラテストレートで粉砕!中身が露出した!

ソーンヴァイン6,2,5,4,6, 成功万札8ゲット

キャバーン!中から転がり出てきたのは旧式の万札素子!全額とはいかぬが換金可能な代物だ!「まぁ不気味だがカネはカネだな。」ソーンヴァインは拾い集める!

イベント5

 62:アナログ金庫だ。開けたい場合は代表者1人が【ワザマエ】を用いた『調査判定:EASY』で判定を行う。成功数がLv以上なら成功。Lv×2の【万札】を得られる。失敗した場合、判定者はLv÷2のダメージをトラップから受ける(回避不能)。

それを見たクリムゾンスティールもめぼしい金庫に手をかける。「なるほど、これは良い臨時収入!どれ拙者も…」懐から取り出したツールを用い金庫を弄り始める…。

クリムゾンスティール5,3,2,3,1,4成功 万札8ゲット
万札プール16

キャバーン!再び金庫開放!再び万札素子!サイバネ工房育ちのクリムゾンスティールが誇る高いニンジャ器用さのなせる技だ!「やるわね!では私も……アイエエエ!!」ゴッドブラッドが金庫をこじ開けようとしたところ突如爆発!泥棒よけの罠だ!自爆装置が作動したのだ!咄嗟にかがんでキズはなかったが3人は意気消沈。その場を後にすることとした。

イベント6

63 :火山活動の活発なエリアに入った。もしくは不意に爆発が起きた。各PCは『爆発』によるLv÷2の『火炎属性ダメージ』を受ける(回避:HARD)。Lv5以上なら回避難易度+1。火炎種別のジツを持つ場合は回避難易度-1。

次なるエリアは火山活動活発地帯!あちらこちらで爆発や噴煙が上がっている!巻き込まれればニンジャといえどもひとたまりもない!溶岩の川や池を跳び越えて進む3人の眼前で大地が突如爆発!瓦礫や溶岩片が飛んでくる!アブナイ!

ゴッドブラッド 3,5,6,2,5,5成功

クリムゾンスティール 1,4,5,1,3,6,4成功

ソーンヴァイン 3,3,2,3,4,失敗! 残り体力3

「「イヤーッ!!」」ゴッドブラッドとクリムゾンスティールはこれらを弾き、躱し無傷で乗り越える!しかし!「グワーッ!?」後方のソーンヴァインは燃え盛る瓦礫が複数命中!彼の得物であるイバラ由来のバイオムチは暑さで萎れ弱っており、全ての飛来物を弾き落とせなかったのだ!「ソーンヴァイン=サン!しっかり!」すかさずクリムゾンスティールがソーンヴァインの肩を支え、そのまま走り出す!今は一刻も早くここを駆け抜けなくてはならない!

イベント7

34:ロックのかかった扉だ。代表者1人が【ワザマエ】を用いた『調査判定:EASY』を行いLv以上の成功数を出せばレリックを獲得できる。種類は『ランダムトレジャー表/レリック』を用いて決定すること。

……数分後!「ハァー…ここまでくれば…」火山地帯を抜けたところでクリムゾンスティールはソーンヴァインを下ろした。「傷はどう?見せてごらんなさい」「浅くは無いが…応急手当てすれば問題なく動けそうだ。すまないな二人とも」「お互い様よ」一息ついたところで見回してみればそこは青々とした草原地帯だ。荒野の中で切り取られたかのように穏やかなアトモスフィアに満ちている。そして…中央地点には何やら建造物があるようだ。

近づいて見るとどうやらそこは滅びた寺院のようであり、年月と植物によって征服されんとしていた。「フム、廃テンプルね!ゲームとかなら何かアイテムが落ちてそうなんだけど…」「探索してみるのがよかろう!先人の知恵を収集するのはギルドの理念ですぞ!」中に入ってみると荒れ放題の本堂の一角に「宝物庫」とショドーされた扉があった。「ここは俺にやらせてくれ、汚名挽回の時だ」ソーンヴァインが進みでる!

ソーンヴァイン5,5,6,2,4,4 成功

「イヤーッ!」バイオ鞭一閃!錠前が切断され扉が解放される!早速足を踏み入れてみると埃まみれの室内は廃棄される時にあらかた持ち出されていたのか伽藍堂、ポツンとワ・シの包が転がっていた。「これだけ…?」ゴッドブラッドが拾い上げて広げて見ると中には金糸で「精神」とかかれたオマモリ・タリスマンがあった。「…まぁ多少は収穫があったな。ソイツはアンタが持っているといい。」ソーンヴァインは多少がっかりしつつ得物をしまった。

トレジャー→聖遺物 ゴッドブラッドが装備

イベント8

24:ハゲタカやドローンの襲撃だ。各PCは『射撃判定:HARD』を行うこと。射撃系ジツを持つ場合はコストを支払えば『発動判定:HARD』で代用可。その後、Lvから成功数を引いた数のダメージ(回避:HARD)。Lv5以上なら回避難易度+1。

再び乾燥した荒野を歩み出した3人。しばらくは穏やかな旅が続いていたが、磁気嵐の荒野でそれは長続きしない!『掃討な、掃討な!』突如前方からフクスケめいたドローンの群れが飛来!3人をロックオンし始めたのだ!磁気嵐によって主人の制御を外れ、野良化し無差別に外敵を襲うドローンの大群だ!「「「イヤーッ!」」」ニンジャ達はドローン射撃開始前に行動開始!

ゴッドブラッド 射撃4,1,4,成功なし 回避5,6,5,3,4,2,成功
クリムゾンスティール 射撃5,1,1,4,5,6,5、4成功 全て撃墜
ソーンヴァイン 射撃4,5,4,6,5,1、3成功 3ダメージを軽減して回避2,4,5,2,4成功

ジツの雷や鞭打、ホログラムスリケンなどが空を飛ぶ!『ピガガー!?』ドローン多数撃墜!弾幕も格段に薄くなり回避可能だ!3人は打ち尽くしとリロードのタイミングを狙いドローンを振り切るために全力疾走!やがてドローン達は地平線の果てに吸い込まれ消えていった。

イベント9

46:猛吹雪のエリアだ。各PCは『カラテ:EASY』で抵抗判定を行うこと。Lv以上の成功数を出せなかった場合はシナリオ終了まで得られる回避ダイスがLv÷4低下する。氷結種別のジツを持つ場合はLv÷2だけ成功すればよい。

ドローン群れを抜け、3人は再び雪深い地帯へと相対していた!いつのまにか日は落ちすっかり暗くなっており視界も悪い!再び全員で集合し、クリムゾンスティールのジツトーチカと共に進む3人!吹雪が晴れるまで保つであろうか…?「せめて何か目印さえあれば…」

ゴッドブラッド 1,5,5,3,4,1成功

クリムゾンスティール 3,6,6,2,3,4成功

ソーンヴァイン即応1使って 4,3,2,3,6成功

やがて進む三人の前にぽつりぽつりと明かりが見てきた。「あ…あれはなんだ!?」「む、村の明かりだわ!」3人はざわめき立つ!磁気嵐の荒野にも集落は点在している。環境が比較的整った地点を見定め定住しているのだ。つまりあの明かりの地点に向かえば安全だ!クリムゾンスティールがトーチカを消すや否や3人は明かりに向かって全力ダッシュする!

イベント10

52:孤立した農村だ。代表者が『交渉判定:EASY』でLv以上の成功数を出すことに成功すれば道を聞くことができ、次のイベントを出た出目を中心とする3×3マスの中から選べる。最終イベントである場合は全員が即応ダイスを2個ずつ得る。

…1時間後!3人がたどり着いた先は旧時代的な部分が多く残る農村であった。村人は排他的ということもなく、案内された長老の家に今晩は泊めてもらえることとなった。「ふぇふぇふぇ、またニンジャかえ。旅の理由はきかないよ。ゆっくりしていくとええ。」長老と呼ばれる老婆は谷めいた深い皺を歪めながら愉快そうに笑う。「ありがとうございます。アタシたち、もうダメかと…」「世話になる。しかしニンジャと分かっても取り乱さんのだな」

「ふぇふぇ、まぁ慣れさね」老婆によればこの辺りはどういうわけだか旅ニンジャや探索ニンジャがよく来るらしく、住民はニンジャに慣れているらしい。客人ニンジャが何か起こせば宿泊地を提供しているニンジャ組織のエージェントがデリバリーされる仕組みになっているという。「まぁその分村の中で悪さしなけりゃ互いに不可侵、ある程度は安心していいさね」

ゴッドブラッドは頷きながら質問する。「…ということは他組織に関係する情報は渡せない…っことかしら?」「まぁそうだね…周辺の情報くらいなら話してやってもいいけどねぇ。どうしようかねぇ…」クリムゾンスティールは老婆に懇願するように跪く!「そこを何とか!我々には使命があるのでござる!」「どうしようかねぇ…」

クリムゾンスティール 6,4,3,2,6,4成功

1時間後!クリムゾンスティールは老婆を宥めたりすかしたり持ち上げたり、迷走して自分の武勇伝を語ったりと色々した。そして遂に老婆が重い腰を上げたのだ!!「ふぇふぇ、まぁ話してやってもいいかねぇ」「本当ですか!かたじけない…まことかたじけない!」クリムゾンスティールは喜色満面!その姿をテーブルで食事を摂る二人の旅仲間は呆れたように眺めていた。「遊ばれてるわね…」「あの婆さんマジメなヤツ揶揄うの好きなんだろうな」

老婆の話によるとここら一帯は毒ガスや猛吹雪がぐるりと覆っており、安全な抜け道である二つのうち一つにはハイデッカーの一団と見られる不吉な集団のキャンプ、そしてニンジャらしき存在の影があるという。唯一通り抜け可能そうな抜け道にはかつて滅びたメガコーポ、メガトリイ社の施設があるという。「ニンジャは避けるとして…抜けるなら廃施設の方でござるな…」

「実際危険地帯ばかりだな…」「助かったわね。事前情報がなかったらここで全滅してたかも…おばあさん様々よ、ありがたいわ。」老婆はニンジャ達に向けて再び破顔した。「ふぇふぇふぇ… いいんじゃよ、ワカモノを手助けするのは年寄りの楽しみじゃけぇ!」ニンジャ達は老婆に就寝のアイサツを済ませてフートンへと潜った。発信機の反応を見るにおそらく明日にはターゲットの元に辿り着くだろう。3人はキアイを一際入れてから眠りについた。

イベント11

56→先ほどの判定で隣接する別のイベントに換算。66のイベントを行う。

66:メガトリイ社のUNIXだ。代表者1人がハッキング扱いの『知識判定:HARD』で情報の吸い出しを試みられる。Lv以上の成功数を出した場合はLv×3の【万札】を得るが、出せなかったPCはLvと同数の軽減不能ダメージを受ける。

翌日早朝!3人は老婆に見送られ、再び荒野へと歩み出した。暫くと情報通り、メガトリイ社の廃墟施設群の姿が浮かび上がってきた。まず目についたのは象徴的な巨大トリイ。「フジ山頂のメガトリイよりかは随分小ぶりだな。だがそれでも20mはあるか?」感心したように言うソーンヴァインだが他二人はやや冷淡だ。「トリイは大きければいいというものでは…」「立派なのは認めるけどね…」

「なんだ?キョート人のお眼鏡には叶わないのか?」ソーンヴァインは二人と違いネオサイタマでスカウトされたニンジャだ。「ええ、素材もデザインも良くてね。何よりなんというか…品があるのよ」「ま、まぁこのトリイもネオサイタマらしさがあって悪くはないでござるが…」ソーンヴィインは二人の返答を聞きクスリと笑つ。「ならキョートに参上した際の楽しみとしておこう。その為にも先を急ぐぞ!」

トリイの先には参道めいてところどころが崩れた石畳が続き、その両脇には廃墟が連なっている。いくつかハッキングポイントがあるようだが…。「流石にメガトリイのUNIXに手を出すのは実力不足ね…」「そうだな、先を急ごう」探知機によればここを抜けた先にターゲットがいるようだ。3人はトリイを潜り抜け参道に沿って歩みを進める…。

ハッキングはリスクが高すぎるのでやめておく

イベント12

21:ロックのかかった扉だ。代表者1人が【ワザマエ】を用いた『調査判定:EASY』を行いLv以上の成功数を出せば武器を獲得できる。種類は『ランダムトレジャー表/武器』を用いて決定すること。

参道を歩いていると「武器庫」とだけ書かれた小さな小屋が目についた。見れば堅牢そうな電子錠は既に先客がいたようで解除され、地面に落ちている。「あら、だれかいるのかしら…?」しかし錠前に被った埃をみる限り破られたのは随分前のようだ。何か取り残しがないかと全員で内部に入ってみたがもぬけのカラ。

「無駄足だったみたい?」「まぁ破られていた時点で察していたがな。」だがクリムゾンスティールは一人壁面の一つを見つめていた。「あら、どうしたのかしら?」「…いやここがなんとなく気になりまして…」クリムゾンスティールはしばし逡巡した後、意を決したようにカラテチョップを壁に放った!「イヤーッ!!」

クリムゾンスティール 1,1,4,4,5,4,成功 

袈裟懸けに砕ける壁!「ちょっ、貴方何をやって…!…これは!!」ゴウランガ!壁の内部には空間!隠し部屋だ!中には木箱が一つ置かれている。早速クリムゾンスティールはそれを開いた。中には…。「何かしらこれ…?」そこにあったのは何らかのマキモノと木箱だ。

手に取りざっと冒頭を読んでみるとそれはどうやら特殊警備オイランドロイド用に開発されたテック刀剣の仕様書、木箱はその専用手入れ用具であったようだ。「……カタナ?もしかして!」ゴッドブラッドは腰から下げたチェーンソーを見る!見比べてみると一目瞭然!どうやら同じ製品らしい!「…おそらく錆び取りはこの薬品…しばしお貸しくだされ…」クリムゾンスティールは慎重に液体を塗り込む、そして…!

鯖が浮き上がってとれたその瞬間!ガシャコンと音を立ててチェーンソーの刃が引っ込み、鞘めいて変化した。「……成功でござる!持ち手を引き抜いてみて!」ゴッドブラッドは言われた通り持ち手を鞘となった刀身から引き抜く…現れたのは両刃のカタナ・ブレード!二重の仕込み武器だったのだ。「……何の意味が?」ゴッドブラッドは呆れながら鞘と化した刀身にヤイバを差し込む。持ち手を捻ってみると再びチェーンソーブレードが飛び出た。

「…まぁオイランドロイド用の装備だからな。見た目の華美重点だろうよ」ソーンヴァインは慰めるように呟く。「というかテック武器なんてメガトリイ作ってたかしら?」「マキモノによればオムラとの共同開発だとか、まぁ社同士の連帯記念でしょうな」どうやらこのカタナはそれなりの数が生産されたようであり、その忘れられた一本が荒野の中の倉庫、仕様書と手入れ用具が隠し部屋の中に放置されていたようである。

「わざわざ隠していたというよりも重要度が低くて放置されていたって形かしら…」「拍子抜け聖剣探索行だったな。」心のどこかでロマンを期待していたニンジャ達は溜め息をつく。「まぁ世の中そうそう上手くはいかぬもの。それに武器としてはそこそこでござるよ、これもまた縁として得物としてみては…?」「そうね…そうさせてもらおうかしら」3人はちょっとした失望を抱えつつ先を急ぐ…。

トレジャー武器→カタナ ゴッドブラッドが装備 チェーンソーは「雑多な荷物」(使用できないがスロットを消費しなくなる)へ

イベント13

56:毒ガスの漂うエリアだ。各PCは『カラテ:EASY』で『毒』への抵抗判定を行うこと。Lv以上の成功数を出せなかった場合は未使用の『●アドレナリン・ブースト』使用権を1回分失う。毒種別のジツを持つ場合はLv÷2だけ成功すればよい。

宝物庫から出て歩みを進めると参道の一部が大きく崩れている部分に出た。自然に劣化したというよりもむしろ内側から破砕されたような奇妙な印象を受ける…。と、その時!KABOOM!!突如として眼前の石畳破砕!それを合図にあちこちの石畳が砕けちり、そこらから紫色の噴煙が噴き出る!磁気嵐の荒野名物、地中より噴射する毒ガスだ!

ゴッドブラッド 6,2,6,3,6,6成功

クリムゾンスティール 3,5,4,4,1,6,成功

ソーンヴァイン 4,2,4,1失敗 アドレナリンブーストの使用権限を失う

「「「イヤーッ!!」」」3人は同時に連続側転!しかしソーンヴァインが一歩遅れて毒ガス被弾!「オボー!?」悶絶しつつも致命的な毒ガスではない!そのまま危険地帯を走り抜ける!

イベント14

66:メガトリイ社のUNIXだ。代表者1人がハッキング扱いの『知識判定:HARD』で情報の吸い出しを試みられる。Lv以上の成功数を出した場合はLv×3の【万札】を得るが、出せなかったPCはLvと同数の軽減不能ダメージを受ける。

数分後、3人は毒ガス地帯を突破!「大丈夫でござるか?ソーンヴァイン=サン」ソーンヴァインは多少顔色は悪いが既に問題なく動けるようだ。「体内で何かブーストされた感覚があった…おそらくニンジャ回復力が全開になったようだな。多少は動きに支障は出そうだが…まぁ命は繋いだ形だ」ゴッドブラッドはほっと息をつく。「良かったわ、今毒に詳しいヒトはいないもの。……それにどうやら旅ももう終わりに近いみたいだしね….。」

ゴッドブラッドが見上げるのは先ほど見たよりもさらに巨大なトリイ!その奥にシュラインめいて鎮座する巨大な建築物だ!間違いない、いつのまにか到達していたこの建物こそこのメガトリイ社屋群の中でも最重要施設!「発信機の様子どうだ?」探知機役は責任分散の為に持ち回りで今はクリムゾンスティールだ。「いやぁ、コヤツは大まかな位置しかわからぬもので…この周辺に潜伏していることは間違いないのですが…。」「そうか、だが下手に探し回って察知されるのもマズイぞ…どうしたものか…?」

ここで沈黙していたゴッドブラッドは眼前の放棄施設を見上げながら提案する。「ならここをハッキングしてみる?多少はリスクがあるけどこの辺りの監視カメラシステムがまだ生き残ってるなら見つけられるはず…」ソーンヴァインは目を見開いてゴッドブラッドを見る。「だがメガトリイ社の施設だぞ?生きているなら相当手強いプログラムが施されているはず…」ゴッドブラッドはニヤリと笑う。

「タイガー・ダンジョン・クエスト!マサシのコトワザ。私たちこれから一人前のギルド戦士となるのよ?これくらいで怯んでどうするの!」ゴッドブラッドがそういうとしばらく驚いていた残る二人もまた笑った。意見はまとまった。

…数十分後!3人は施設内を手分けしついに電算室を発見した!唯一生体LAN端子を持つゴッドブラッドがハッキングの姿勢に入り、残る二人はいざという時の強制切断及び緊急避難に備えてその両脇を固める!「いつでもいいぞ」「背面は我らに任されよ!」「アリガト、二人とも。イチニのサンでいくわ、イチ…ニの…」

ゴッドブラッド 即応ダイスを二つ使用5,2,4,5,6,5,5,2,3 成功

万札12ゲット 万札プール28

「サーンッッッ!!」ゴッドブラッドは手先が霞む速度でLAN端子をUnixに直結!次の瞬間白目を向いてガクガクと痙攣!鼻血を流す!「ゴッドブラッド=サン!」咄嗟に端子を引き抜こうとしたクリムゾンスティールをソーンヴァインが制止!「いやまて、これは!」次の瞬間、ゴッドブラッドの鼻血が弾けたかと思うと白色の電光が放たれ室内のUNIXの一つに直撃した!途端にゴッドブラッドは沈静化、UNIXディスプレイには安定接続の文字が表示。

「……ふう」やがてゴッドブラッドは意識を取り戻し、鼻血を拭い、二人にサムズアップした。「…やったわよ。咄嗟にジツでシステムの一部を焼いて警戒状態を解除してやったわ!」「マジか!」「素晴らしいお手前!」賞賛の声と同時にメインUNIXからスロット台めいてガラガラと無数の万札素子が溢れ出る!「ついでに企業ヘソクリも抜き取ってやったわよ!そして…ターゲットも見つかった!今から画面に写すわ!」

ゴッドブラッドがキーボードを叩くとディスプレイに野外監視カメラのリアルタイム映像が表示、そこには湖畔に佇む謎めいた影!事前に伝え聞いた情報が合致する、間違いないターゲットだ!ここから決して遠くない!「さぁ、いよいよラストよ最後までガンバルゾー!!」「「ガンバルゾー!!」」3人は禍々しくも勇壮なチャントを叫ぶ!

◆最終イベント


事前にメディキットを使い全回復。

……施設を超えた先、湖を望む荒野。そこにシルクめいて輝く風呂敷を背負ってそれはいた。その背後に歩み寄る三つの影。「ドーモ、ザイバツ・シャドーギルドの栄えあるニンジャ戦士、ゴッドブラッドです!」「同じくクリムゾンスティールです。」「ソーンヴァインです。」ニンジャ達は一斉に礼をし再び顔を上げる。「ようやくそのツラを拝めるわね…」ゴッドブラッドの口角がイクサの高揚感に歪む。

「その手荷物をお渡ししてもらいたい。」「恨みはないが仕事なんでな。覚悟しろよ。」三人は既に得物を抜き放ってカラテを構えた臨戦状態!下手にこのまま背を向けて逃げ出せば即座に致命打の数々が飛ぶであろう。観念したのか無言のままに…ゆっくりと影はそちらを向き、咆哮した!

「GYASHAAAA!!」ナムサン!そこにいたのは全長五メートルはあろうかという歪なシルエットの大蜘蛛であった!それもただの大蜘蛛ではない!逞しい二本の後脚でしっかりと立ち上がり、漆黒の黒帯を纏い、六本のヤリめいた腕で人間めいてカラテを構えている!その八個の眼球には星めいた知性の光!これこそ3人の追っていたターゲット、リアルニンジャのカラテにより歪められた冒涜的怪物、カラテビーストの一種カラテスパイダーだ!

ボス作成ダイス→2,3  

2:危険生物:【体力】+Lv×3。【精神力】+Lv。回避不可。『野生の肉体』を持つ。 :野生の肉体:バイオ武器とカスタム器官のルールで再現される肉体的特徴から恩恵を得られる。        サイバネ埋め込み点数によるペナルティはもたらさない。

3:【ワザマエ】+2。『バイオ武器Lv2』『スパイダーダガーアーム』

◆ランダム生成ボス、カラテスパイダー(種別:危険生物)
カラテ     4  体力    16
ニューロン   4  精神力   8
ワザマエ    6  脚力    3
ジツ      0  万札    -

近接/射撃/機先/電脳  4/6/6/4
回避/精密/側転/発動  -/6/6/-

◇装備や特記事項
『●連続攻撃2』『●連射2』『●時間差』
 『◉荒野の脅威』『◉即死耐性』
▲▲▲▲戦闘用バイオサイバネLV2 :装備枠2スロット消費の「バイオ武器LV2」を獲得
  ・バイオ武器lV2: ダメージ2、出目【6】で『痛打+1』
△△△タツジン・スパイダーダガーアーム  : 背中から蜘蛛脚めいた形状の多腕を展開する。
 ・攻撃フェイズの開始時、「バイオ武器」に 『連続攻撃+1』を追加することを選択できるが、
       これを選択した手番中、「バイオ武器」の基本ダメージは本来より-1される(下限は1)。
 ・ 「バイオ武器」に、「アサシンダガー」が持つ戦闘スタイル「●フェイント攻撃」と「●精密攻撃」を追加する。
 ・ 「バイオ武器」装備時でも、「アサシンダガー」装備を前提とした各種スキル、スタイル、能力を使用できる。

 『◉荒野の脅威』:以下のボーナスを得る。
  ・『●連続攻撃Lv÷2』
  ・『●連射Lv÷2』を得る。
  ・『●時間差』を得る。
  ・イニシアチブ値+2。

 ※種別を問わず『ボス級の敵』として扱われる。また『サツバツ!』『ナムアミダブツ!』は
  種別を問わず発生させられるものとする。

共通の行動指針:攻撃対象は自身の手番が回ってきたタイミングでその手番に攻撃可能な
         PCの中からランダムに決定する。『気絶状態』により『行動不能』と
         なっているPCは他にPCがいる限り攻撃対象には選ばない。

「…本当に蜘蛛とはな」「ホウリュウ・テンプルの資料でみていたけれど…実在するとはね…」ことの発端は今から49時間前!キョート行きの新幹線に乗っていたザイバツニンジャ、シッコクローチをこのカラテスパイダーが襲撃、爆発四散に追い込んだのが始まりだ。そしてその時この大蜘蛛はシッコクローチがキョート城にまで運搬する予定であった神話時代のマガタマ・レリックを盗み出し逃亡したのである!

だがシッコクローチも油断ならぬニンジャであった。死の間際に大蜘蛛に発信機を取り付けギルドへと情報を発信していたのである。そして3人がやってきたのだ!「…フム、この荒野に眠るいずれかのリアルニンジャの差金というのがギルドの見解でござるが…」「主人の元まで行かれる前に捕まえれて良かったわ!言葉が通じるかわからないけど、それは我々栄あるニンジャギルドの持つべき代物よ!渡しなさい!」

ゴッドブラッドの最後通告に対し、カラテスパイダーは無言でフロシキ…否、レリックを包んだと思わしき糸玉を湖畔の砂浜へ放り投げ、再び咆哮した!「GYAAAOOO!!」「どうやら奴さん、渡す気はないらしいな。」「ならイクサあるのみよ!どこからでもかかってきなさい!」両者のカラテが激突する!

イクサ開始

イニシアチブ カラテスパイダー6→クリムゾンスティール5 →ゴッドブラッド1→ソーンヴァイン

1ターン目

・カラテスパイダー、ランダムターゲット3  ソーンヴァインにフェイント攻撃4,2,/3,3,/4,2、3発成功→即応ダイス1使い回避5,3,/3,2,/5,4,、1発命中&カウンターカラテ発生! ソーンヴァイン体力4 カウンターでスパイダー残り体力15

・クリムゾンスティール 突撃移動からの滅多打ち 1,2,3,5,/3,1,2 、1発成功 残り体力13

・ゴッドブラッド カラテミサイル5,4,4,5,6,1,4成功 残り精神力7  スパイダー残り体力10

・ソーンヴァイン ムチ攻撃4,6,5,1 成功 スパイダー残り体力9

「シューシュシュシュシュ!!」先手はカラテスパイダー!ボックスカラテめいた乱打攻撃!六本の槍めいた腕から放たれるカラテはザイバツ高位ニンジャをも彷彿とさせる恐るべき連撃!!「イ、イヤーッ!!」ターゲットとなったソーンヴァインは全力の防御、防御、防御!しかし多腕の乱撃を防ぎきれぬ!「グワーッ!?」フェイントを交えたストレートが顔面に直撃!「GSYAA!?」しかしソーンヴァインもただでは転ばなかち!クロスカウンターによりカラテスパイダーも悲鳴!これが本物のニンジャのカラテだ!

「オミゴト、イヤーッ!」更にクリムゾンスティールが全身にホログラム鎧を纏いながら突撃!カラテスパイダーは脚の大半をカラテ用に変形させてしまったが故、その足回りは鈍重!まともに避けきれず直撃!「GYAOOO!!」しかしその生命力は強大!致命打ならず!そのまま無防備なクリムゾンスティールに反撃をせんとするが… 。「 次の相手は私よ!!イヤーッ!」

ゴッドブラッドはチェーンソー鞘から抜き放ったテック・カタナで瞬時に掌に傷をつけると…白色の電撃を放射!血を媒介とするデン・ジツだ!「GYYSUUUU!!」「おまけのお返しだ!イヤーッ!」更に悶絶するスパイダーにソーンヴァインのバイオムチが飛ぶ!「GYAOO!?」カラテスパイダーに更なるダメージ!恐るべき大怪物といえどニンジャの前では不利か!?

2ターン目

・カラテスパイダー、ランダムターゲット1  ゴッドブラッドに精密攻撃4,3/,1,6,/3,5、3発成功→即応を二つ使って回避3,4,3,5,6,5,5 カウンター発生!スパイダー残り体力8

・クリムゾンスティール 突撃+滅多打ち4,5,4,6,/2,6,6、2発成功 スパイダー残り体力4

・ゴッドブラッド カラテミサイル3,3,3,1,4,6,1成功 残り精神力6  スパイダー残り体力1

・ソーンヴァイン 精密攻撃1,6,5,4,5,3成功 スパイダー残り体力0 撃破

「GYAOOO!!」たかしかし、スパイダーの闘志、未だ衰えず!吠え声をあげながらゴッドブラッドめがけて大ジャンプ襲撃!だがあまりにも「スキだらけよ!イヤーッ!」「GYAAAA!?」スリケンめいて投擲されたカタナが突き刺さった!カウンター!さらに着地地点には狙い澄ましたかのようにクリムゾンスティールが疾走して走り寄る!スパイダーはかろうじて迎撃のカラテを放たんとするが…。

「お覚悟!イヤーッ!!」クリムゾンスティールは突撃しながらホラグラムで赤金のアスラめいた鎧複腕を生成!カラテスパイダーの拳全てを受け止め…打ち砕いた!「AGYAAAAAAAAーッ!?」スパイダー横転!「デン・ジツ、イヤーッ!!」さらに追い討ちめいて放たれたゴッドブラッドの電撃が突き刺さったままのテック・カタナに直撃!電熱が全身をジューシーに焼き上げる!「AA…A…A……!」

だがスパイダーはなおも生存!弱々しく体を引きずりながら砂浜のレリックの方向に向かおうとする!なんたるマシーンじみた痛みを解さないような継続行動!しかしもはや助かる傷ではない!「応業際が悪いぞ…イヤーッ!」ソーンヴァインが放ったイバラめいたバイオ鞭は瞬く間にスパイダーを拘束。スパイダーは動きを止め二、三度レリックを見つめながら痙攣したかと思うと動かなくなった。

イクサ終了

「終わった…な。」ソーンヴァインはスパイダーが動かなくなったことを確認するとムチの拘束を解き座り込んだ。「まぁ、そこそこ手間取ったがニンジャの相手じゃない…」「強がらないの、メディキットを使いなさい。」ゴッドブラッドはそう言いながら砂浜へと歩いた。そして糸玉を拾い上げて破り、中のレリックを取り出す。マガタマは古代より変わらぬタマムシ色の彩光を纏っており目立った外傷はないようだ。

これこそ神話時代のレリックとも言われる国宝マガタマ・オブ・サイ。ザイバツのエージェントが国立博物館から盗み出した貴重な品だ。「ひとまずこれで任務完了…ね」「なかなか草臥れたな。良い景色だし暫く休みたい気分だな。」メディキットで簡単な治療を済ませたソーンヴァインは砂浜に寝転んでいる。だがそこに遠方を凝視していたクリムゾンスティールが声を投げかけてきた。「あぁー、どうやらのんびりはできないようでござるよ…」残る二人もそちらを見る。

ナムサン、なんたることか!彼が指さす平原地帯からは複数の土煙が登っている!ニンジャ視力を凝らして見てみれば、奇怪な怪生物やあからさまに破壊的な武装を装備した破壊兵器達がこちらに怒涛の勢いで接近しているのだ!さらにソウル感知能力には奇妙にねじくれたニンジャらしき気配すらも感じられるではないか!「えぇ!?もう増援がきたのぉ!?」「そのよう…でござるな。」「そんなことはどうでもいい!今はとにかく逃げるぞ!帰投用のギルド航空機を呼び出せ!」

3人のニンジャは一目散に駆け出した。幸いなことに追っ手同士は皆同じ勢力ではないようで、互いに牽制しあい全力のスピードは出せていない様子だ。少なくとも今暫くはニンジャ達にそれは追いつかない。3人は何だかおかしくなってしまい、大声で笑い出した。「ハハハ!いいわね!これなら合流地点までは逃げきれそうよ!」「ククク、何なら競争でもしようかぁ?」「フクク…荷物持ちの拙者が不利でござるよ!」

3人は地平線めがけ色付きの風となって駆けていく。任務は成功し昇格は確実、今は逃げるしかない若く未熟なニンジャ達はこれから先成長し、力と重みを増していくだろう。しかし今この瞬間の身軽さと軽やかさは確かに今だけのものなのかもしれない。3人はこの探索行よりザイバツの上層、陰謀と闇の中へ足を踏み入れ、その運命はますます複雑怪奇となっていくのだから。暮れる夕日、走り続ける3人の頭上からバラバラと迎えのヘリの音が鳴り始めていた。

【チャレンジャーズ・ラン・スルー・アドベンチャー】終わり

◆リザルト

無事にlv4のCコースを完走した。
Cコースの報酬は余暇4日:クリアボーナス【万札:3】×Lv×PC人数:【名声】+3。

今回の場合は万札36 となり万札プール28+チェーンソー売り払った万札5(カタナや聖遺物はそのまま持っておくことに)を足して合計万札69 一人頭万札23の報酬となる。

◆余暇

・ゴッドブラッド 

名声が5に達した為、カラテの成長の壁【1】を破る。

・万札9でカラテトレーニング1,2,4 成功カラテ7に
・万札3でワザマエトレーニング4 成功ワザマエ4に
・万札5でスキルトレーニング ⭐︎◉カラテ粒子収束 取得
・万札5でジツトレーニング 2 振り直し 3成功ジツ3に

・余暇後ステータス

◆ゴッドブラッド (種別:ニンジャ)  DKK:0  名声:6  所属:ザイバツ
カラテ    7   体力   9
ニューロン  5  精神力  8
ワザマエ   4  脚力   4
ジツ     3  万札   3
攻撃/射撃/機先/電脳  7/4/5/5
回避/精密/側転/発動  7/4/4/8
即応ダイス:4 緊急回避ダイス:0
◇ジツ
『☆カラテミサイルLV3』
◇サイバネ
▶︎生体LAN端子LV1
◇スキル
『◉◉忠誠心:ザイバツ』『⭐︎◉カラテ粒子収束』『◉知識:ストリートの流儀』
◇装備
カタナ、聖遺物
◯生粋のザイバツニンジャ

武器を手に入れすっかりエンハンス系カラテ型に育ちました。師匠もタツジン:イアイドー待ちなのでその方向に進むやもしれません。まだまだ足りない部分が多すぎるので頑張りたいですね…。

・クリムゾンスティール 

名声が5に達した為、カラテの成長の壁【1】を破る。

万札6でカラテトレーニング4,4 成功カラテ7に
万札9でカラテトレーニング1,6,5 成功カラテ8に
万札9でカラテトレーニング4,5,2 成功カラテ9に
モータルハント 6+3-5 万札4

オーガニックスシ、トロ粉末購入

・余暇後ステータス

◆クリムゾンスティール(種別:ニンジャ) 所属:ザイバツ 名声:5
カラテ   9    体力 9
ニューロン6    精神力7
ワザマエ 6    脚力5
ジツ3       万札6
攻撃/射撃/機先/電脳  10/6/6/6
回避/精密/側転/発動  10/6/6/9

即応ダイス:5   緊急回避ダイス:1

◇装備や特記事項
☆ムテキ・アティチュードlv3
▶︎テッコlv1
『☆◉瞬時の解除』、『⭐︎◉レッサー・ムテキ・ウェポン』
『◉突撃』、『◉滅多打ち』
『◉知識:サイバネティクス』、
パーソナルメンポ、家族の写真、オーガニック・スシ、トロ粉末
◇未覚醒のアーチ級ソウル憑依者

もう既に相当に強大なニンジャとなっております。カラテが伸びていますのでこちらもゴッドブラッドと似たような道に進みそうです。となるとスキルやステータスバランスをどうするか…。

・ソーンヴァイン 

名声が5に達した為、カラテの成長の壁【1】を破る。

万札6でワザマエトレーニング3,3成功
万札9でワザマエトレーニング4,2,4 ワザマエ7に
万札10で◉◉タツジン:ムチドーを獲得

◆ソーンヴァイン(種別:ニンジャ) 所属:ザイバツ 名声:5
カラテ      3   体力   5
ニューロン  4  精神力   4
ワザマエ     7  脚力     5  
ジツ        0  万札     0

攻撃/射撃/機先/電脳  5/8/4/4
回避/精密/側転/発動  7/8/7/-

即応ダイス:4   緊急回避ダイス:0

◇装備や特記事項
『◉◉タツジン:ムチドー』、『◉常人の三倍の脚力』、『◉ニンジャソウルの闇』
ムチ、タクティカルスーツ

順当にタツジンを入れました。もろもろのステータスが低いので安定して戦えるのはもう少し先となりそうです。原典からの得物、バイオ鞭から発展してバイオサイバネを入れてみても面白いかもしれませんね。

・おまけ

【巨大カラテスパイダー】
荒野に眠るリアルニンジャの影響により巨大化・カラテ化した野生動物。主人の望み、あるいは遊戯のためにレリック奪取に送り出された。銭湯ではタントのドーやボックスカラテに近い動きを行う。実際それなりの強さを持つが、磁気嵐の荒野にはまだまだこれ以上に危険な野良ニンジャや廃棄戦闘兵器、突然変異の巨大怪物などが跳梁跋扈している。

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