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【私立最難関の世界】開成と聖光学院の校風の違いと、親たちの共通点とは?

1.東大進学実績が大きく取り上げられる理由

東京の御三家のトップである開成と、神奈川御三家のトップである聖光学院。上位層はどちらも受験をする子も多い、紛れもない首都圏私立最難関校です。

もともと聖光学院は、東京の御三家を受験する子の併願校として人気がありましたが、近年は大学受験の面倒見の良さから、開成を蹴って聖光学院に進学する子も珍しくないほどの人気を誇るようになりました。

実際に、開成の今年の東大現役合格者は390人中101人だったのに対し、聖光学院は230人中69人と、東大進学における比率がやや開成を上回りました。

中学受験に足を踏み入れたころは、このグローバルな世の中において、東大実績ばかりが取り上げられることに、私は違和感しかありませんでした。
しかし、今ではそれは学校だけが責められるものでもないと思っています。

なぜなら、どれほど学校側が新しいカリキュラムを打ち出したところで、私たち学校を選ぶ親にとっても、また今の社会においても、未だに東大進学実績以上に分かりやすい指標を見出せていない現状があるから。

そもそも、今でこそ複数受験日が設定されている学校は珍しくありませんが、今でも御三家含む難関校は、一発限りの勝負である学校が多いため、中学受験においては、必ずしも偏差値通りに結果が出ることばかりではありません。

そのため、東大合格者が一桁程度では、そもそも御三家に合格するレベルの一部の能力の高い子が、特待をとるなり、併願校に進学するなりして実績を出している可能性も否定できず、学校のカリキュラムや先生の指導の実力を測ることはできないと言われています。

一方で、安定的に生徒数二桁を東大に送り込めるというのは、学校や先生の指導力のなせる技であり、ノウハウが蓄積されているということであり、次年度、生徒が総入れ替わりをしても再現性が高いと見ることができる。

とはいえ、メディアでは大きく取り上げられることが多い東大進学実績ですが、実際に通っている友人たちの話を聞いてみると、それぞれの学校で校風がまるで違うことに驚きます。
一般的には文化祭に足を運んで生徒たちの様子を見るのが一番良いと言われていますが、実際に話を聞いてみると、文化祭だけではなかなか分からなかったと感じる部分もありました。

そこで今回は、開成と聖光学院に子どもが進学した友人の話から、開成と聖光学院の違いについてお伝えできればと思います。

2.とにかく真面目で体育会系の開成

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