仮想通貨バブル崩壊がはじまる 第3回仮想通貨業界の相場操縦の実態
前回はビットフライヤー売却失敗報道から分析する仮想通貨の天井について記事を書きました。
本日は仮想通貨投資業界の相場操縦についてまとめます。
まず相場操縦は仮想通貨だけでなくあらゆるマーケットであります。貴金属マーケットでのJPモルガンの相場操縦疑惑は昔から有名です。先日も6000億円の罰金で手打ちになったのですが毎年200~300億円利益があるので6000億円は必要経費みたいなものです。
ですので仮想通貨業界だけが特別におかしいというわけではないということをまずはご理解ください。
コーネル大学研究者による仮想通貨仮想売買についての学術論文
General economics という分野のようです。日本の大学でもこのような論文はあるのでしょうか。もしご存じでしたら教えてください。
29の暗号通貨取引所における偽の取引を検出するために、取引における強固な統計的・行動的パターンを利用した体系的なテストを紹介します。規制されている取引所では,金融市場や自然界で一貫して観察されるパターンが見られますが,規制されていない取引所では,異常な第一有意桁分布,サイズの丸め方,取引の末尾分布が見られ,戦略や取引所の不均一性に起因するとは考えられない不正な操作が横行していることが明らかになりました.本研究では、各未規制取引所における洗浄取引を定量化し、その平均値は報告された取引量の70%以上に達しました。さらに、これらの捏造された取引量(年間数兆ドル)がどのようにして取引所のランキングを向上させ、一時的に価格を歪め、取引所の特性(年齢やユーザーベースなど)、市場の状況、規制に関係しているかを明らかにします。
上位29の仮想通貨取引所の取引量の70%は偽の仮想売買・馴合売買であるということを明らかにしています。
SECによりビットコインETF申請が却下された理由
アンチビックコイン派のボス、エミン氏のツイートです。
こちらはSECによるビットコインETFを却下した理由を示した文書です。
上記PDF3ページ~4ページ抜粋
SECは証券商品を上場する取引所が、原資産を取引する市場と監視共有契約を締結することは、上場取引所が不正や市場の抑止にデリバティブ必要な情報を入手するために不可欠であると強調しています。
不正行為や市場操作、また金融商品取引法の違反行為を検知、調査、抑止するために必要な情報を上場取引所は、原資産を取引する市場と監視共有契約を締結し、不正行為や相場操縦、取引所規則や適用される連邦証券法・規則への違反を検知・調査・抑止するために必要な情報を得ることができます。
上記PDFの19ページ~20ページ前抜粋
これまでの命令で提起してきた、ビットコインスポット市場全般における不正や操作の原因となりうるものの存在を十分に論じていません。
その中には、(1)「ウォッシュ」取引、(2)ビットコインにおいて支配的な立場にある者によるビットコイン価格の操作、(3)ビットコインネットワークおよび取引プラットフォームのハッキング、(4)ビットコインネットワークの悪意ある支配、(5)ビットコインの価格の変動、(6)ビットコインの価格の変動が含まれています。
ビットコインネットワークの悪意のあるコントロール、(5)重要な未公開情報に基づく取引。
(5)虚偽の誤解を招くような情報の流布を含む重要な未公開情報に基づく取引、(6)「安定したコイン」と称するテザー(USDT)に関わる操作行為、(7)ビットコイン取引プラットフォームにおける詐欺と操作。
たくさんの相場操縦があるからETFビットコインは却下だけど、相互監視制度を導入する必要があるとしています。
これは始めての話ではなく何度もテザー社に伝えているようですが相互監視制度については積極的ではないようです。
他マーケットもとはいえ証券などと比較しても目に余る相場操縦が実体といえそうです。
こういう動きはどこのマーケットでもわりといつでもありますが仮想通貨の相場操縦のひとつとされています。
Stephen Didhlさんのツイートを訳しただけですが、現在の仮想通貨業界は他市場と比べても規制がほぼないのでプロのやりたい放題されていると認識されています。
今年の仮想通貨業界の大躍進はインフルエンサーと有名人のツイートに支えられていることは間違いないでしょうね。botも大活躍でした。
イーロン・マスク氏の一言でコインが暴騰したりしましたが他にも有名インフルエンサーがこのコインを買う、買ったの報告や有名アナリストによるチャート予測などがSNSでシェアされると影響を受ける人が増えました。
ビットコインは月に行く、ハイパーインフレーションになるから必要など毎日のように買い煽りの関係者やインフルエンサーが絶えませんでした。これらの感情だけ操作された熱狂は長続きしないだろうと考えています。これらもSEC管轄下になれば規制されていくと思われます。
今後の動き
ステーブルコインのテザーについて野放し状態でしたが、どうやらSEC主導で証券等と同等の規制が入っていくことは決まったようです。詳細がわかりましたらまた書きますね。
ステーブルコインのテザーは米ドルと1対1で固定されていると言われており仮想通貨の安全性のもとになっています。
しかしテザーは現在までまともな監査も受けないままです。詳しくは次回の記事にまとめます。
問題です。
現在流通してる一枚のテザーに対して何ドルの現金をテザーは持っていると思いますか?
上のブログの記載が正しければですが
答えは0.03ドルです(笑)
最後までお読みいただきありがとうございました。
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