ビートソニックという少しへんなメーカー
ビートソニックの戸谷です。
会社の自己紹介記事を書きます。
僕が役員を務めるビートソニックという会社はみなさんがイメージする「メーカー」とは少し違うかもしれません。
まず言えるのは「次世代のものづくりとは何か」をいつも考えている会社です。
従来のメーカーとは少し違う中小企業ということで勝手に「インディーズメーカー」とか呼んでみたりしています。
何を作っているのか
作っているものは大きく2種類に分けられ、「カーエレクトロニクス製品」と「照明製品」です。
カーエレクトロニクス製品はどこかの大メーカーの下請けではなく、独立系メーカーとして社名と同じ「Beat-Sonic」というブランドで全国のオートバックスなどのカー用品店やカーディーラーで販売をしています。（最近ではネット経由で買われる人が増えてますけどね）
また、照明製品は主にLED電球です。これは「OnlyOne」というブランドで展開をしており、一番主力は「Siphon（サイフォン）」というデザインに工夫をこらしたフィラメントLED電球です。
他のメーカーとの違いは
（他のメーカーのことをそこまで知っているわけではないですが）メーカーですけど工場機能は持っていないです。いわゆるファブレスという形態をとっており、製造は国内や海外の専門工場に委託しています。規模は1億倍くらい違いますがAppleもその形態ですね。
ファブレスなので自社内でのエンジニアリング系の工程は「研究」→「製品企画」→「製品設計」が基本となります。
「研究」はどんなことやってるの？
カーエレクトロニクス事業に関して、研究の一例をあげるとクルマの中を流れている多種多様な信号を解析したりしています。いきなりマニアックですよね、、、
社内ではこの事を「クルマの通信のハック」と呼んだりしています。「ハック」というと悪事のイメージがあるかもしれませんが、うちでは「全部調べて有効活用する」という意味で使っています。
主力製品の「サウンドアダプター」という製品はうちのハッカー文化から生まれてきた製品です。これはクルマの純正ナビが行っている通信を”ハック”して、社内ナビに交換可能にするという製品です。車種ごとに通信内容が異なっておりそれを解析して製品化しているのは全国でも弊社だけだと思います。
また、新しい技術やスキルの習得もエンジニアや開発に関わる人にとって大事です。プログラム言語の習得や新しい通信方法の研究は日々続けられています。
「製品企画」ってどういうこと？
いくら良い技術や優秀なエンジニアがいても、メーカーにとっての王様は製品です。どんな高性能な製品でも欲しい人がいなかったり、高価になりすぎては価値がありません（きつい言い方）
なので、製品企画（いわゆるアイデア）こそがインディーズメーカーの命です。
ここではLED電球の製品を例に出してみます。弊社のLED電球の主力である「Siphon（サイフォン）」は2014年にクラウドファンディングMakuakeにて1500万円以上の支援を集め、一気に有名になった製品です。
これは従来のLED電球とは全く違うコンセプトを採用していて、外見の美しさや演出性に重きをおいたLED電球です。いまでは全国のホテルや結婚式場、レストランなどで広く使ってもらっています。有名なあのテーマパークや、コーヒーチェーンにも採用されていますよ。
「製品設計」ってなにするの？
この工程はエンジニアを始めとしたプロジェクトチームの能力が一番試されるフェーズです。いかに早く、いかに入手しやすい部品で、いかにシンプルに設計するかが問われます。我々は巨大メーカーに局所戦で勝っていくしかないのでスピードや小回りはいちばん大切な要素です。
幸いなことに多くの経験を持ったエンジニアが多いので、わからないところをフォローしながら一つ一つのハードルを超えていくことができています。
弊社の設計方針の特徴としては製品のコスト（原価）低減にはあまり意欲的ではありません。それはコスト面であれやこれやと時間をかけるくらいならば、まずは高原価でも市場に出してしまおうという意識からきています。
我々のような「世には無いけど、人々が求めている」を作るメーカーにとっては市場に製品を出すのが何よりも優先で、コストの面は売れ始めてから後々改善させていけばいいと思っています。
まとめ
うちがやっているものづくりはこんな感じです。大きなメーカーの経験がある人から見ると少しへんな所も多いと思います。ただ、「次世代のものづくり」は「今までのものづくり」からは生まれないと思っています。AI、5Gなど、世の中が大きく変わっていくこの時代にどのような製品が求められているのか、その製品を作るにはどんなことをやっていくべきなのか、まだまだ未知なことだらけですね。
レッツ試行錯誤。
※職種全面的に採用中ですので、ビートソニックという会社に興味のある人がいたら是非Twitterやメッセンジャーで連絡ください。ランチでも食べに行きましょう。
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