見えなくてもおしゃれ?! 2

見えないから服装に徹底的に無頓着な人がいるかと思う一方、おしゃれに大変興味を
持っている人もたくさんいます。

いくらきれいな服を着ていても見えないと楽しいのだろうかと思う反面、見える人に
褒められると気分が上がるというのは理解できます。

以前朗読発表会で、着ていたワンピースを褒められたときは「朗読はどうだったんじ
ゃい」と微妙な気持ちになったけど、これはまた別な話(笑)

ところで「ヤンキー君と白杖ガール」というコミックの中で弱視の女の子が彼氏にハ
イヒールを買ってもらったけど、姉に危ないからと履くのを禁止されて・・というエ
ピソードがある。

見える人の世界は隣の芝生、はやっているファッションとかアイテムに心が動かされ
るのは当たり前。

でも白杖をついてハイヒールでよろめきながら歩いている姿は傍目に見て、部屋着で
劇場に来ている視覚障碍者と同じくらい痛々しく見えるのではないでしょうか。

何度も手術をして濁ってしまった目をアイメイクで目立たせるより薄い色のサングラ
スをかけた方が、ピンヒールを履くより、おしゃれなパンプスで軽やかに歩いたほう
が見栄えがいいのではないでしょうか。

障害があってもなくても自分のいい所悪いところがあります。

貧乳を気にしている人はミニスカートをはいて、きれいな足を目立たせる。太めの人
はシャープなシルエットの服を着てスマートに見せる。

似合う福と似合わない服があるのは障害とは関係ありません。

見えないと自分を客観的に観察できないから自分がどんなファッションが似合うかわ
かりません。

そこでなんとなくはやりに迎合しがちになるという穴に落ち込んでしまう。

しかし、はやっているからと言ってそれが自分に似合うか、自分のライフスタイルに
合っているかは別問題。

好きな色が似合うかどうかも別問題。

ちなみに私はチビなのでワイドパンツは似合わない(笑)

見える人の中でもファッションアドバイザーという職業が成立しているのである。

いわんや視覚障碍者をや、である。

プロやセンスのいい晴眼者で正直にアドバイスしてくれる人に相談するのがイケてる
盲人への一番の早道なのではないのかな。

目の焦点が合っていないとか脚が太いとかもちゃんと指摘してくれた上で、一番自分
がきれいに見えるようなアドバイスをしてくれる人を見つけよう。

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